恋しいと手紙を書けばイチョウ散る ─ 11月下旬篇
あれは11月22日ころのことだったか。いつも、向こうのホームで列車を待っている後ろ姿だけしかわからない女性が、その日からコートを着ている。
いよいよ冬なのだなと思い、去年の今頃にはコートをもう出していたのだろうか……とぼんやりと列車の中で考えていた。
11月23日 (水)
寒くて暗い道を駅まで歩く。
その先には真っ白なビルの明かりが見える。
▼ショーウインドゥあなたを待つのつむじ風
そんなドラマはどこにもない。
サンタのブーツで立ち止まる。
いつか買おう。
▼コタツ。出ました。部屋ぐちゃぐちゃ
コタツ出してやっぱしうたた寝ばかりして。
おやすみなさい
11月24日 (木)
▼おはようさん木曜日が始まった
▼抗いもこの曲がり角まで、あとは冬
久々に本屋に立ち寄る。
またもや、ちくま文庫の前で動けなくなる。
全部買いたい衝動
▼寒風のよく似合う人がおりました
▼貴方は何色のマフラーなのかしら?
▼寒すぎてああ寒すぎてハナたれて
11月25日 (金)
私の乗る汽車はボックス席で、女子高生はナマの太ももをニョキッとだして坐っている。
シートの下から上がってくる温風ヒータがさぞかし温かろうな。
▼向かい合うナマの太ももじっと見る
▼寒い朝ひとりがよろしい、顔あらう
▼汽車がくるまであと10分
▼おでん食いたいと思うが猫舌で
11月26日 (土)
▼休日になるとやたらと早起きで
アサヤケきれい。
しかし、パソコンの部屋に行くのもそろそろ寒いなあ。
京都に行ったお土産の千枚漬けをあける。
▼大安、千枚漬。いらっしゃい。
おじいさんと嵐山パークウェイに車を止めておき、高雄に行って紅葉を見てきたとツマは言う。
▼シクシクと痛む頭で夢をみる
11月27日 (日)
▼けんちん汁食うてかの人の国思い出し
ふくしまからは放射能汚染関連のニュースが絶えない。
あの子は、どのあたりでどうしているんだろう。
11月28日 (月)
▼あられいって夜なべの母と向かいあう
あられをいる姿も消えつつあるし、火の燃える火鉢もない。
11月29日 (火)
「空中庭園」(角田光代)と「ひとり日和」(青山七恵)を並行して読んでいる。
ひとり日和

通勤列車のなかは高校生ばかり。
私のいる車両は女子ばかり。
▼茸狩りでタヌキの八化けに騙される
▼端くれで鶴一羽折っている
老眼のせいだということにしているのだが
本は一気に読まないし読めなくなった。
ぼーっと、師走、クリスマスなどという言葉でいろいろと考えている。
こういうのを妄想というのだろうか。
▼板チョコを囓ったあとでチューをして
▼恋しいと手紙を書けばイチョウ散る
▼卵焼き突っ込つきまくって僕を見る
▼羊羹を二つに切って苦笑う
▼苦笑い、きっと恋人と喧嘩した
なんだか、現実めいたものがあって面白い。
11月30日 (水)
お昼までブログを書い過ごす休み






































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