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2011年8月21日 (日曜日)

夏休み

小さい頃の子どものお勤めといえば、お風呂の薪を焚きつけてお風呂を沸かすこと、縁側の前から家の周辺をぐるりと掃いて回ること、夕飯のお茶碗を飯台に並べること、ニワトリに餌をやること、などがあった。他にはその日その日によって前の畑に茄子をもぎに行ったり、ニワトリ小屋に卵を取りに行ったりした。

振り子のついた柱時計もあったので、こいつのネジを巻くのも仕事だったような気もするが、これはあとからそういう風景を思い出して記憶がすり変わってしまったのだろう。子どもの私には柱時計には手が届かなかったはずだ。踏み台を置いても届かなかったはずで、毎日、たぶん、父が蝶々の形をしたネジ回し器でネジを巻いていた後ろ姿を見上げていたから、いつからか自分がやっていたような記憶に成り済ましてしまったのだろう。

蝉といえばアブラゼミで、クマゼミの声はあまり聞かなかった。友達と山へ遊びにでかけてもクマゼミを見つけると蝉の王様をつかまえたような気分だった。
私は蝉を捕ってそんなに喜ばなかった。捕獲したところで何になるのだ、みたいな気分があったのだろう。そのへんにたくさん散らばって鳴いているものを無理に捕ってしまう必要もないだろう、と考えていたのだろう。昆虫採集などをして整理して夏休みの宿題を完成したことなどは一度もなかった。

近所には1m程度の深さの川があって、泳ぐには最適の淵もいくつもあった。遊泳場になっているので、午後になると保護者付きで子どもたちはそこで泳ぐのが日課だった。プールというものはこの地域には全くなかったし不要だった。
しかし、そこでも私はあまり泳いで遊んだ記憶はなく、魚釣りに行くわけでもなく、何をしていたのだろう、山の中に入って行って駆けずり回っていたような気もする。

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