« 梅雨の合い間、海を見にお出かけしました。 ハートの入り江 | トップページ | 雨に濡れ私待つキミもう少し »

2011年6月30日 (木曜日)

遺す言葉 - 2

■遺言というもの

前回を書いたのが半年以上も前のことになる。自分でも読むのが面倒なのだから他人は読まないだろうということが容易に想像できる。そんなものだ、ブログってモノは。なかなか書き進まないのは、ゆっくりと考えることが難しいのだろう。死んでしまって、そのあとに誰かが読むのか。読まれぬ間に捨てるのか。果たして如何なる運命にあるんか。遺言。

■言葉として遺せるものは何もない

私の父は数々の名言や、哲学的な人生訓を日常でもぼそぼそとつぶやいていた。「人の振り見て我が振りなおせ」という言葉ひとつ取っても、人生哲学が滲んでいると同時に、親がこめた子どもへの伝言であったのだと思う。私は何も残せない。早くも敗北宣言なのかもしれない。

■考える前に閃く

そういうところがあった。すべてではなく理屈も言うことがあったものの、芸術的には私には理解できない感性を持っている人だった。それは絵を描く、木を彫る、木を組み上げるという趣味的なものに始まり、さらには、物を作る、無から驚きを工夫して創り上げるという仕事で、趣味でもないのに、こういう自然行動的欲求を解決させようとする行動を、あの人は天性として持ち合わせていたのだ。

■猫が玄関を閉めないので解決する

昭和30年代の話だ。新幹線も走っていないし、オートメーションという言葉が社会に登場する前のことで、街にも自動のものなど殆ど無かった。そんなときに、ウチの猫が玄関を閉めないので自動的に閉まってくれるように玄関の引戸を改造してしまった。ちょうどそのころに、お客様が玄関の前に現れると家の中のブザーがなる仕組みも実用化している。特許になるレベルなのか、子どもの夏休みの工作レベルなのか、今となっては不明だ。しかし、なかなかの実行家だったことが伺える。

■まずやってみる

この言葉が正しいとはいえない。しかし、状況によりこれほどふさわしい言葉はない。「理屈を言うな黙って勉強しろ」というときにも応用できる。「何が問題なのかを解析することも大事だがそのひとつの手法としてまず現物を見つめなさい」。そういうような注意を受けたこともある。

■面倒くさい

そんな言葉はこの世の中にはない。右のものを左に、動かす動作の繰り返しや。そのようなことも言った。そのくせ、よう考えてからせなあかん。これはすぐするな、ということではなく、次の一手には必ず理屈があるのだということにも通じる意味深いものであった。

■晩年は絵を描いていた

水彩画を始めたのだが、見る見るうちに油絵に移っていって、作品はおそらく九割以上が駄作で、さまざまな人付き合いの果てに近所に散らばっているようだ。 ひとりの親友が「ウチの玄関にお前の親父さんの絵があるぞ」と教えてくれた。要らなくなったら捨ててくださいと思う反面、それらを回収してどこかに飾る部屋を作ってみようかとも思う。

■絵を始めるときに、あれこれを考えることはしなかった。

小遣いもないのに高額な画材を買ったり、人目を気にせずに写生を始めたりした。私にはそんなストレートさも素直さもない。

« 梅雨の合い間、海を見にお出かけしました。 ハートの入り江 | トップページ | 雨に濡れ私待つキミもう少し »

【- Walk Don't Run -】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46088/52081789

この記事へのトラックバック一覧です: 遺す言葉 - 2:

« 梅雨の合い間、海を見にお出かけしました。 ハートの入り江 | トップページ | 雨に濡れ私待つキミもう少し »

M's Zoom

  • ゆうちゃん
    M's Days フォト

写真日記(平成28年版)

  • 越乃寒梅
    平成28年の
    日々の写真に
    コメントを
    綴ります

京都日記(平成27年11月)

  • 渡月橋
    京都日記
    平成27年11月篇

京都日記(平成27年7月篇)

  • 鱧のお弁当
    京都日記
    平成27年7月篇

京都日記(平成27年春篇)

  • 焼き鳥
    京都日記
    平成27年版の
    春の日記です

写真日記(平成27年版)

  • 伊達巻
    平成27年の
    日々の写真に
    コメントを
    綴ります

日々是好日写真記

  • ハーモニカ
    860枚 平成18年から平成26年まで(写真日記)

Walk Don't Run

  • ユース宿泊スタンプ帳
    忘却をおそれず
    記憶を記録として
    遺そうと思う
フォト

BIKEs

  • 平成24年(2012年)最後の春(閏日)のKLE
    かつて
    バイク・ツーリスト
    だったころ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2018年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ