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2011年5月17日 (火曜日)

夕焼けに飛行機雲が三つある  ─ 五月中旬篇


5月10日

都会に住んでいる人のほとんどの人が草笛など知らないだろうに。
四月に植えた青苗がすくすくと育っているその上を吹き渡ってくる五月の風を自分の肌で感じることもできないだろうに。でも、少 しでも感じさせてあげたいとも思う。

都会に住むのを選択した宿命なのかもしれないし、そのことをそれでいいのだと思う人も多いようだ。東京を捨てて、都会でしか得られない幸福感覚を多く捨てて、田舎に移り住んだのはある意味では愚かな選択であったのかもしれないと思いつつ。

都会の人にはその良さなど分かろうとする気持ちさえ毛頭なく、この風の安らぎも知らせることは 無理なんだろうなと思いながら。

▼道端の草をちぎって笛を吹く
▼草笛で好きだと歌った過去がある


5月11日

台風が近づく夜は静かや。
縄文人もこういう夜を、ある種の予感で迎えたのだろう。
自然に素直に立ち向かう。
彼らにとったら共存して生きていたのだ。

▼窓を打つ雨の雫や恋仇

この雨で、空がきれいになるとええな。
雨降りは静かでええ。
高周波数成分が雨粒に乱反射して吸収されてしまう。


5月12日

▼あなたはきっと窓を開けて満ち潮を見ている


5月13日

最近、老眼が進んできたのだろう、調子が悪くて読書をしてもすぐに疲れるのであまり読み進まない。寝床で読むとすぐ寝てしまうこともあって、ペースが遅い。


5月14日

ねえ、僕の運勢占い見て「愛情運がいいそうや」とツマに話す。
「あーら私との?」
と聞くので
「隠れた恋に芽生えるでしょう、と書いてあっ た」
とウソ説明(作り話)をした。

「さあ、一緒に出かけよか」
「はい」

と会話が続く。

▼浜の町過疎を泳ぐや鯉幟
▼風の中こいのぼり居り、子は町へ

こいのぼりを見なくなったなあ。
豊かさが純粋な心を食いつぶしてしまったな。


5月15日

▼ツツジ咲くいつかの雨に散るために
▼あの人に届けたい花、ひとつある

坂道のツツジが撮りたかったのだ。だから、通勤は列車で行くことにした。
でも、まだ満開じゃなかったのが少し残念だ。

▼まあね。そう言って意地を張ってみたくなる
▼無条件、僕も飲みたい、かの人と

GWがあけて仕事がまた普通に戻り、忙しくなってきている人も多いようだ。
働いて飲む。
どうして、できるときにそんな贅沢しなかったのだろうか。

車窓から。
麦畑が少し色づいたかなと思いながらぼんやりと景色を眺める。

少し黄色い。
6月になると、黄金色に輝くようになるのよ。

ナウシカが降り立ったところみたいに。

車窓から

鉄橋から写真を撮ってみた 。(下)

雨が上がったら、その日には、桑の実をさがしにいこう。

そんなふうに桑の実の話をしたら「御山荘橋のそばに大きな桑の木がありますよ」と教えてくれたかたがありました。御山荘橋ってのは、県警本部のもう少し向こうのほうにある、人しか渡れない橋です。

車窓から

線路。何となく線路を見ると、写真に撮りたくなるの。

ここを行けば誰にでも会える。
あの人にも会える。

線路

ムスメが、丸山千枚田の田植えに行ったとメールをくれたので、その写真を貼っておく。

丸山千枚田の田植え


5月16日

久々に夫婦に会話

─ なあ、おとうさん納豆食べるか。あたし腹の調子悪いのよ。

─ ええよ、食べたろ。

─ ほんま、うれしー、賞味期限が 1週間 ほど過ぎてますねん。

─ う゛ぇ    (食べました)

   *

その花を千切ってひとつ髪につけた人の気持ちがよくわかる。
そしてかたく抱き寄せる。

▼ひなげしのか細きところその人に似て

花といえば

▼からの花器を眺めてはかの子を思い出す

▼夢を見る、みかんの花咲く丘の道

▼花を散らしふたたび夏を迎えよう

花が咲く季節はあの人のことばかりを思い出している。
静かに花を生ける姿が凛々しかった。

私は花屋になりたいといった昔もあったな。

▼夕焼けに飛行機雲が三つある

▼月影に隠れてそろりと忍び寄る
▼じゃあ、離れてるけど乾杯ね

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