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2011年2月26日 (土曜日)

ゼロに近づく。

ついこのあいだのこと、ノートにそう書いてじっとじっと眺めている。

数理科学でメシを食っているとゼロという概念はとても重要であるものの、反面、無意識の中にあることもある。

すべてはゼロに近づく。詰まりは、逆数を取ることで無限大へと広がる。

人は、生まれたてのときにおいて無限大の情報量を受け入れることが可能だ。だから赤ん坊は空箱。エンプティセット、空集合だ。
空っぽの自分に無限の情報が流れ込むから、時間が過ぎるのを速く感じる。情報量の側から見れば時間が止まって見える。

年齢とともに情報は減少する。そこで、感動することが薄れ、時間が流れるのを速く感じる。クロックが遅くなっているのだ。やがて止まって生命は終わる。

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世の中の不都合への怒りも、また歓びも自由にその感想を述べることができるという世の中で、贅肉だらけの情報が飛び交っている。

総理のマイナスを指摘する声が聞こえてくる一方、マイナスをいう人にプラスも指摘できるのだろうか、という疑問。定性的な評価ではなく定量化した評価力を失った、自己満足だらけの情報量に纏わられた人々があふれ、情報というものに捻じ曲げられてゆくのが滑稽だ。
プラスを抽出する能力のないモノたちが世の中の情報を牛耳ってしまい、ツイッターやソーシャルネット、果てはインターネットに呑まれて滅びてゆく時代が来るだろう。

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私の体内クロックは遅くなりつつある。
遅いクロックだからこそ見えてくるものもあるのだ。
社会学者が最も、今、フーリエ変換を勉強しなおさねばならないのかもしれない。

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