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2011年2月16日 (水曜日)

ぐるぐる  幕を引かない ─ マザーウォーター

幕を引かない

--

私の中でまた新しい物語が芽生え始めている。

もう今度はそんなドジは踏まないさ。
名前を尋ねるとか趣味を知ろうとか
そういうことって何の役にもたった試しがない。

その瞬間から潮が引くように運が遠ざかってゆく。

だから、もう何も知ろうとしない。
何度も何度も偶然が度重なって
時間がグルグル回っているだけでそれでいいの。

--

マザーウォーター

みおわってから手帳に、「幕を引かない」とメモをした。
それだけで、この映画を思い出せるはずもないのだが、この映画は幕を引かないのだ。

映画館に入って映画を見ることがまれになったのだが、近頃思うのは、映像が終了してその余韻が消滅してゆく間に、幕を引いて閉じてしまう儀式をするところが少なくなった、ということだ。

みる人は、物語だけをあるいは感動というか、むしろ感激だけを求めに来ているからだろうか、終わってしまえば、ありがとうさん、なのだ。

京都でロケをしているので、なじみを感じさせる景色が多かった。

私たちの暮らしのひとコマを短く切り取って、特徴的な思いを重ね合わせて、自問をしてみる。答えを求めずに、夢のようなことを呟いてふりかけてやれば、こんなイメージができるのかもしれない。

それを作品に、ものの見事にしてくれて、どうぞと差し出されたら、行き着くところには水が流れ、花が咲き、人が多くを語らず、佇むのだ。

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