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2010年10月20日 (水曜日)

福永武彦 草の花


福永武彦 草の花

この人の作品を読んでいると、自分がどんどんと気障になっていき、どんどんと詩人になれるような錯覚に陥る。

自分を見つめる眼がこれほどまでに暖かくもあり、時には冷静でもあるのだということが、自分にも当てはめることが出来るならば、もしかしたら、二十歳のころにこれを読んだ私は、催眠術にかかったように美しい恋をして激しい愛を実現させようとしたのだろう。

福永武彦は、小説で何を実現させようとしたのだろうか。自分の内面にある詩的で、激しい愛に向ける気持ちを、物語にしたかったのだろうか。

この「草の花」を読みながら「死の島」も読み進めている。大雑把に感じることは「死の島」のほうがより洗練されて完成度が高いなと感じられることで、「草の花」が断トツで人気のあることに疑問を感じながら、愛の苦悩のようなものって根強い人気なのかなとか思ってみたり。

忘却の河のように、奥の深さがあまりないだけに、この作品には物足りなさもある。人生は思い切り泥々としたもので、私たちはそういう宿命を背負って生きている、というようなのが私は小説として好きだな。

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待ちきれず感想を少しだけ書いてしまった。

「死の島」のほうが完成度が高いと思う。
「忘却の河」のほうが、過去を背負った私のような男には感動や共感があるかも。

福永武彦。
読書部Ⅰの作家別シリーズの12月に選ぼうと思っています(あくまで予定)

| 2009-11-13 22:18 | 読書系セレクション |

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