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2010年10月 5日 (火曜日)

松本清張 セレクション


松本清張 火の路

随分と長くかかって読んでいましたが、きのう(H20.2.9)、最後まで辿り着きました。
新聞小説だったらしいのですが、連載中は見てません。何しろ30年ほど前に学生時代をやってたころに既に文庫であったと思います。それを友人が薦めてくれたのを記憶してます。

作品は、もっぱら面白くないという評判で、清張さんの失敗作か、と想像したりしてましたけど、失敗じゃないですね。

清張さんの凄さと執念と頑固さと、ちょっと古さも感じたかな。 古いというのは、現代の流行りに対してそう思うだけで、今の流行りがノンポリな雪崩現象的、空洞現象を考えると、こういう作品のほうが小説らしい小説と言えましょうか。

梅津は最後に亡くなってしまうのですが、このへんがそんなにドラマティックじゃないなって思ってみたりしてマス。ただ新聞連載の最後のほうなので、読み手も疲れていたと思いますから、あっさりしてて良かったとも言えるかな。

女性にもう少しドキドキさせられたかったですね。「詩城の旅びと」みたいに。

スゴイ考察をしてます。意地で書いた論文ですね。正直言ってコレを全部きちんとは読み切れないです。

けれども、明日香に行きたくなります。春になったら行こうかなと思ってます。ミステリーという言葉がやたら使われているようですが、こういう作品で使って欲しい。
| 2008-02-10 10:48 | 読書系セレクション |


松本清張傑作コレクション 宮部みゆき責任編集

11月21日のよみうり堂(読売新聞)に、いい記事が載ってましたね。

松本清張傑作コレクション 宮部みゆき責任編集

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260の短編を読み込み一押しの「一年半待て」から「地方紙を買う女」「真贋の森」「共犯者」など29作品をセレクト、構成から目次まで取り仕切った。

直木賞受賞作「理由」では書き出しを清張のまねっこで書いたというほど清張ファンだが、編集しながら「文章の言い回しからリズムまで、自分が思っていた以上に清張さんの影響を受けている」ことに気付いた。「市井の人々の姿を見つめるところも影響を受けていますね」
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ううーーーーん。

文春文庫全3巻。各667円
私の「年末年始の20冊」に入れることにします。

蒼穹の昴 全4巻 講談社文庫各590円(浅田次郎)、が既に入っていますので、この時点で既に7冊となってしまってます。

おっと、「邂逅の森」がたぶん未読だろうから、8冊。

早くこいこい、お正月。

※「年末年始の○○冊」みたいな特集。まもなく募集したいと思ってます。ブレーンストーミングの嵐のように、読書系文庫100冊…みたいにアップしたいですなー。

| 2004-11-22 22:42 | 読書系セレクション |


よもやま話・松本清張さん

朝日新聞の11月17日の文化総合欄に「松本清張 ドラマで脚光」という記事がありました。「冬の時代」といわれる連続TVドラマ界で、清張さんの小説を原作としたドラマが人気を集めていることを取り上げています。
宮部みゆきさんは「物語が持つ普遍性のせい」という。「お金が欲しいとか,ちやほやされたいとか、築いた地位や名声を保ちたいとか、人間には変わらない欲望があ」り、この「黒い部分が外へ出てゆくときの根っこは共通」であるから、作品には時代を超えても残れる要素があるという。

「黒革の手帖」(テレビ朝日系)は、先にTBS系で成功した「砂の器」を真似ているのでしょうね。私の感想としては、シリアスに作っているように思えるが、撮影シーンの美的度合いから比較すると砂の器のほうが遥かに高かったと思う。金もかけていると思う。米倉涼子さんなどの俳優さん人気でひきつけてるのかな…。

ちょうど黒革…が始まる少し前、我が家の階段書棚に積んであった、カバーもなくなって茶色に変色した「黒い福音」を、まだ残暑も厳しかったこともあり、風通しの良い吹き抜け階段に腰掛けて読み出したら、止まらなくなってしまった。

新聞でも書いていますが「時代が変わっても古びない」ものを私も感じる。そして、「黒」というものが意味する「悪」、それは社会悪であり、社会の裏である私たちのもうひとつの面で、これをを上手にストーリーに組み込んでいる点が吸引力なのだろう。

近頃は、ドラマのシナリオやその出来上がりの質そのものよりも、俳優であるとかストーリーの面白さなどに吊られて、人気度が先行することがある。まあそれも時代の産物と思わねばならないでしょうが、そう言いながらも、ホンモノを見極めるチカラを持って欲しい。そのためには良い作品をたくさん見るまたは読むことではないでしょうかね。(もちろん、ホンモノとか美的上質って何よ?と問われたら主観によるものなので、これについての論理などは脆いものとも言えるが)

やっぱし、清張さんといえば、砂の器の他には、火の路、波の塔、点と線、詩情の旅人、ゼロの焦点、あたりが真っ先に浮かびます。みなさんはいかがでしょうか?

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※この記事を実際に新聞でごらんになると、隣には「文芸の風 第1部 女性作家たち」の第五回、「江國香織」さんが写真入りで載ってますね。これについては、誰か書いてよ。
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※朝日新聞以外は購読してないので分かりません。皆様の投稿メッセージを期待してます。教えてね。図書館に読み行くためにメモしておくから。

| 2004-11-17 12:04 | 読書系セレクション |


松本清張 ゼロの焦点 再読了後

再読了したのですが、もうかなり前に読んだので、細かいところは割と記憶から消えている。映画化ということで、再度手に取ったのだが、100周年というバカ騒ぎはやめて、そっとしておいて欲しいような気もするな。

作品の構成は非常に古い手法といえるが、これかが書かれたときは、斬新だったと思う。最後に様々な謎を解き明かして纏めているというタイプだ。

また内容でセピアなモノを感じるのは、かなり初期のころの作品や「点と線」のなかに出てくるように、夜汽車で遠くまで移動したり、駅へ見送りに来るシーンなどで、世相や社会背景、風俗、人間関係観などが細かなところでも読み取れる。

つまりこの物語の核心的な部分は、清張さんの作品に共通して流れているし、ふとしたことで過去の汚点を知った人物に出会うところなどは「砂の器」で伊勢市内の映画館で写真を見て方向が変わる設定と似たものがあって、こういった展開が読んでいて嬉しくなる。

松本清張は、あの怖そうな顔でこっちを見るから損していると思う。しかし、実は優しく、繊細な人物だったのかもしれない。社会の矛盾に腹を立てていたのかも。目線が厳しいな。

能登半島を舞台にすると、暗い話になっていきがちになりますが、そのさきがけがこの作品だったかもしれない。寒くて寂れているのだが、物語の舞台にするには、そこそこ秘境で、景色も良くて、魅力的なところだと思う。

その能登半島なんですが、初めて行ったのが1978年ころではないかな。車の運転の初心者のころだったような気がします。半島を廻るために狭い道路を行きました。標識も何もない寂しいところばかりでした。豪快な荒々しい断崖の景色や寂れた漁村を訪ねて移動して行きました。

今、地図で見るとあのころに走った道はおおかたがバイパスに代わってしまっているようです。

この作品を読むには、この昔の道を辿って能登半島を巡ってみる必要があると思う。

映画化ということですが、時代背景などを考えて見ることが必要ですね。
現代人のボケた視線でみるんだから、相当に現代化にアレンジしなきゃならんでしょ。だったら、松本清張じゃなくても東野圭吾で十分やなと思う。


| 2009-11-11 15:30 | 読書系セレクション |


松本清張 詩城の旅びと

一時期、こたつで読書、という雑文をある掲示板で書いていて
短い紹介を載せていた。
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「コタツで読書」シリーズで書いたものです。
2005年12月12日のメモから。

推理小説の最高傑作。
清張さんは他にもありますが、ちょっと異色なところでこれを。
松本清張著 詩城の旅びと
けっこう引き込まれて、熱くなれます。
単純な推理小説ではない。きっぱり。
九州まで行って、舞台を訪ねてきました。
さすが南フランスには行けませんでしたが。
いつか行きたいという夢を持ちつづけさせてくれる1冊ですね。
コタツで読書。しましょう。
---


いま、松本清張、生誕100年ということでざわめいている。

砂の器、ゼロの焦点、などが有名なとろなんでしょうか。

波の塔もNHKの連続ドラマが良かったなあ。
あのころのNHK。素晴らしい娯楽TV映画を撮っていたなあ。

結構、この作品は読んでいない人が居るかも。
じっくりと、休日に、渋滞のニュースでも見ながら読んでみるのもいいでしょう。

| 2009-04-25 11:08 | 読書系セレクション |


ゼロの焦点 (松本清張)

ゼロの焦点のことなんですけど、読書感想は書いてないから日記系。


きのう、何かの話のときに、間違って「点と線」の映画が最近話題で…と書いたけど、
あれは、「ゼロの焦点」だったわけです。

きょうになって、そのことに気づいて、そしたら急に「ゼロの焦点」が懐かしくなってきましてね。
ちょっと読み返そうかと思って本棚ごそごそしたら2冊ありました。

昭和53年版の文庫があって、さらに、もう1冊は昭和37年発行のカッパのベルです。
もう、めちゃ懐かしい。


車の免許を取り立てのころですから、'70年代の中ごろですかね。
能登半島を旅まして、何も知らずに、何も考えずに鶴来町まで来て、旅館案内所で紹介された旅館に泊まった。
そしたらそこの食堂には、いっぱい写真が貼ってあって、へーって感じだった。
ずっと後になって、その旅館が小説に出てくる旅館だった気がつくのです。
えええーーーって感じで、悔しいような嬉しいような。


ゼロの焦点。
あれは名作ですね。
といいながら、手元に出してきてしまいました。

| 2009-11-07 17:14 | 日記系セレクション |


続 ゼロの焦点 (松本清張)

2009年11月09日
浮気日記。

娘が

風が強く吹いている

を、買ってきてあっという間に読んでしまって
もう一回読み直すと言ってました。

映画向きやろ?
と聞いたら
そうでもない、本もおもろい
というてました。

若者の感覚。やね。

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私は浮気心で

ゼロの焦点(松本清張)に手を出したら
昭和37年版の挿入写真の入ったその本にけっこうハマってしまってます。

金沢の駅前の写真なんて、焼け野原の東京みたい。
恐るべし昭和30年ころ。

| 2009-11-09 22:08 | 日記系セレクション |


続いてきて  その3

松本清張に限らないのだが、昔の作品を掘り出して読むと必ず感じることがある。それは、読む味わいと読ませる術の存在をそこに再発見することだ。面白さとか人気、売れ筋などに左右されないもっと奥深い骨髄のような部分で作品を色付けしているとでも言えばいいのか。

或る作品を取り上げて例えば現代風のTV人気番組のレッドカーペットのようなコントにする、また、落語仕立てにする、講談風にする、歌舞伎風にするなど、些か理論的だが、こういう風味の作品に分類していってみると、数々ある文学作品や文芸作品の持ち味が見えてくるような気がする。

松本清張(ゼロの焦点)にしても先ごろから読んでいる福永武彦にしても、講談風や落語風あるいは歌舞伎調に書いてあるのかもしれない。読むほうもそういう味わい方で愉しむ。

現代風のコントを貶しているのではなく、庶民のなかを流れている文芸を愉しむひとつの歴史の、過去の部分に存在した文芸は、こういった味わい方も想定して書かれていると思うし、こういったところを作品の素晴らしさだと作者は考えながら書いていた面もあろうから、ひとまずは昔の作法で味わってみるのがいいかもしれない。

だから、これらの作品を現代映画にする際には、上記の観点からそのアレンジが非常に難しいことになろうかと思われ、賛否や評価は激しく分かれることになろう。映画化の話はまたするとしよう。

円楽師匠逝去のときに「きく文化」を失いつつあるのではないか、と書いたが、「きく」は「聞く」であり「聴く」である。松本清張の推理小説が単に推理を愉しむだけものでないことは大多数の人々が認めるところで、その社会性、庶民的視点、政治的背景などに男と女、人生、運命が絡んでくるから、これをただ単にざっくりと推理サスペンスとして一回きりでオシマイにしてしまってはファンが黙っては居ないし、誰が考えてももったいない話だということになる。

社会派といわれ、根強い人気を今も尚保っているのは、長い歴史の中に或る普遍性をしっかりとつかみ出し分析している点にある。そしてその社会的なテーマとそこに潜むモチーフを、小説的な手法を用いて私たちに投げつけたからだろう。

あの時代にはテレビも無く人々は貧しい暮らしをしていた。物語に出てくる夜汽車の風景や人間関係の描写、風俗の様子も、この作品の時代の人々の当たり前の風景である。そして、その時代の人々は、自分たちの遥かな未来で、私たちのような今のような暮らしが実現されているということを、おそらく想像もしていない。そんな人たちが主人公であり登場人物なのだ。そこにはおおきなヒステリシスのようなものが存在する。それを理解しながら、この時代というものも一緒に味わうことが大事ではないか。そうすると2倍楽しい(そうしないと半減する)のではないかと思う。

40年も前の小説を味わう。特に若者たちにとっては、なかなか奥が深い作品なのだが、奥まで覗くかどうかは、ゴミのように散らばって消えていってしまった昭和にどこまで近づけるかではないか、とも思う。

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