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2010年9月15日 (水曜日)

2008年 秋 奥飛騨・郡上八幡


いつか一緒に走れるといいね

楽しい旅でよかったね。

誰でも最初は初心者なんだけど
やっぱし心配するのよ。

旅情庵への道は迷うだろうなと思うけど
教えなかったよ。

迷ったほうがいいでしょ。ためになるからね。

多くの人に声を掛けてもらっても
それを、どのように捉えるかで大きく変わる。

当たり前と思えばそれまで。
ありがとうと思えば、次がある。

同じモノを見ても
違った捉え方があるんだけど
それは、他人が教えることではない。
その人が、その人の感性で受け取るモノですからね。

ツーリングのコミュでもそうですけど
一人でも多くの人を
そういうことで感動できる人にして差し上げたい。
そう思いますね。

いつか一緒に走れるといいね。

何よりも
お天気が良かったのがいいねえ。
(長い人生、いつもそうとも限らないんだから、感謝しよう。感謝。)

| 2008-10-11 09:06 | 日記系セレクション |



郡上八幡・断章

夜が明け始めたばかりだった。

コンクリートの坂道を下りながら、その人がすでに出発の用意を済ませて街を歩いている姿を想像していた。

昨日からの旅の道筋とそのときの思いを脳裏に呼び戻すお呪(まじな)いのように、自分の足音がコツコツと路地に響く。ゆっくり私は歩いてゆく。

そのときちょうど、お寺の鐘の音が霧に包まれた山々にこだました。6時を告げているのだ。

坂道を下る足を幾分ゆるめてみる。もう直ぐ走り始めるのだから、ここで駆け出して、いまさら時間を縮めても仕方あるまい。そんな気持ちが湧いてくる。

「ありがとう。楽しい旅でした」そんなふうに独りごちた。


旅は、今日で終わりだ。

昨日走った数々の感動や衝動を胸に、その人が向こうから帰ってくる姿を探しに川べりの方へと歩いてみることにした。

もしかしたら、道に迷っているかもしれないけれど、人生に迷わなければ構わない。いや、少しくらいは迷ってもまた元に戻って来れるならばそれでいい。

そんなことをただ何となく考えながら、商店街のほうへと歩いてゆくと、交差点の向こうからこっちに歩いてくるその人の姿が確認できた。

段々とこちらに近づいてくる。

静まり返った街。
気温は5℃くらいかもしれない。
少しだけ吐息が白い。

さあ、何て声をかけようか。


-----

「おはようさん」と声を掛けたら
昨日の自分に戻っている。

昨日の今頃、
見つけたら両手を挙げて手を振ってくれました。
初対面だったのに、あうんの呼吸のように
トントンと峠を幾つも愉しみました。


奥飛騨は、もう冬支度を始めようとしている。
暮れゆく秋。


--
(物語風に書いてみました)
(気が向いたら続くかも・・・)

| 2008-11-06 20:28 | 日記系セレクション |



手をあげてやっと逢えたねと呟く (下呂温泉まで) 番外篇

あるように、私の身体が緊張している。人は自分に嘘をつけない。

恵那市のしんちゃん(VMAXさん:通称Vちゃん)からメールが届いたのが連休初日の朝のことで、京都行の列車に乗る直前だった。伊勢に来るというので(私の早合点で)奥飛騨に変更してもらえば一緒に走れると考えた。即座に京都行きを中止し、その人に二日目(11月2日)の「早朝に、友だちを誘って下呂温泉に行きます」とメールした。夕刻に再び連絡が取れたVちゃんは、来客を伴った伊勢ツーリングなので予定変更を出来ないということが判明し、下呂温泉行きはひとり旅と決定したのだった。

バイク人と初対面で一緒に走るとのは珍しくはなかったものの、この日の朝を迎えるまでに迷いに迷っただけに不断な自分を嘆いてみるが、最後は勢いよくここまで来た自分を少し褒めてやってもよかろう。

名前さえも知らない人だから、メットの中で名前を叫ぶこともできない。「困ったね」と独り言をいいながら「橋のたもとで待ちましょう♪」などと鼻歌気分で温泉街へ滑り込んでゆく。4時間も5時間も闇と寒さに責められていた緊張から解放されて、力がすーっと抜けてゆく。麻酔にかかって眠ってゆく寸前に体感する揺らぎのようでもある。W650と思われるバイクが止まっているのが見える。

「もう逃さない、紅葉が呼んでるよ」なんてぶつぶつ喋っても届かない。霊感になって飛ばないかなぁーなどと考えたりしてるとウキウキしてくる。

噴泉池のお湯は早朝に抜いて掃除をするらしい。ちょうど再注入が開始されたところで、湯面は見えないものの白い湯気が立ち昇っている。

その子はいまごろこの街のどのあたりを散策しているのだろうか。


ひとしきり休憩を終えて、そろそろお散歩から帰ってきてもいいかなと思うころ、公衆電話を探した。「今ちょうど、ホテルの方に向かって帰っているところです」という声が返ってきた。昔からの友人のように話し始めるところがこういう世界の出会いの特徴といえる。ここにもここでしか味わえない感動がある。

橋を行く人が見渡せる交差点まで出て行って遠くを見やると、歩いてくるひとりの女性の姿が確認できた。私の姿が目にとまったのだろう、彼女は大きく手を上げて振ってくれた。

思わず、「やっと会えたね」と小さな声で呟いてしまった。

| 2008-11-06 20:30 | 日記系セレクション |

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