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2010年8月 7日 (土曜日)

いつも空を見ていた 2


あの道を走らずに旅はできない

あの日、あの時、あの女と走った道を、
走らずに旅先には到達できない。

辛い日もあったが
今は
許してもいないけど
いいところもあるんだから、それを思い出している。

家族が分裂し、
毒を飲み、
死に際を彷徨い
職を追われ

一時はそうさせた女を憎んだりもしたが
いいところは認めてやりたいと今は思う。

バカなんだろうか、私は。。。。

# by ma2motoka | 2004-10-17 21:12 | 鳥のひろちゃん


ためらいがちに

雨は嫌いだと思っても始まらない。
何処かの軒先を借りて雨具を着て、再び走り始めるだけです。

霧が深い峠や荒波の打ち寄せる日本海を眺め続け、
数日間走り続けた旅が終わって
やっと晴れ間が戻ってきたあの日
京都・東山の疎水べりの小道でひとりの女性と出逢った。

柳の新芽が風に揺れていた。
私はバイクを止めて、その人にためらいながら声を掛けたのでした。

かけた言葉はためらいがちで
あの子はとても驚いたように振り向いた
季節は過ぎる
頬をそめて

| 2004-10-20 11:11 | 鳥のひろちゃん


セックスフレンド

僕がアイツにむかって
「俺たち、このままだったらセックスフレンドじゃないか」
と言ったのが夏だった。
それから、3ヶ月ほどが過ぎた。

北風が吹き降ろす場所で再び会った。
その風は大きな湖の上を
さらに氷のようになるほどに冷たく
まるで凍らせたようになって、
湖岸のわたしたち二人にぶつかってきた。

アイツは髪を短く切っていた。

「大事に持っていた写真だけど、もうこれ以上僕のところには置けないよ、家族が爆発してしまう」

アイツは無言で僕の渡した写真を胸のポケットにしまった。
「僕の一番大事にしていたキミの写真だ」、とは言えなかった。

初めて出逢ったときにひとときを過ごしたこの場所で、
もしかしたら最後になるかも知れない儀式をしている。
おい、オマエ、アイツをこのままほんとうに諦めるのかよ…
と叫んでいる自分がいる。

春になったらまた会いたいね、と言葉にできず山を見ている自分もいる。

「3ヶ月前には、一瞬だけ歯車が噛み合わなかっただけじゃないか
どうしても許せないのか
あの場所から、あそこから再出発はできないのか」

炎のように燃える鳥のようなアイツが僕を見つめていた。
僕は視線を合わせることすらできず、湖面のほうに顔を向けた。

| 2004-12-13 21:49 | 鳥のひろちゃん


旅の準備

そう、ボクはあの1枚の写真をアナタの元に戻して再出発をしようと試みた。

高原に波打つように広がる草原で寝転がって星空を見上げたときのように、また旅を続けようと夢見たんだろう。

その行く先が果てしなく遠いように思えても、行き着けないなんて絶対に在り得ないことなんだと信じていたあの夏のように。

アナタは日蔭のタンポポだったかもしれないけど、ボクのチカラで陽の当たる所へと連れて行ってやるんだと、強く強く信じていた。


でも、冬の間にボクたちは昔からのともだちのようになり、春を迎えて恋人のように大喧嘩をして、別れた。

これで物語りはオシマイ。

アナタからたくさんのお話のプレゼントをいただきました。今は、どこかの街で知らない誰かと幸せにいると思うから、もういいよ。

ボクはそのお話に出てくる夢のような村を探しに旅に出る準備を進めているところです。

| 2004-12-20 19:03 | 鳥のひろちゃん


ウォーミングアップはもういい

ウォーミングアップは
もう、よそう。

ボクの中で眠ってしまったドラマを
たった1人だけにでもいいから伝えるために
そう思って書き始めたドラマの続きを
綴ることにしようじゃないか。

| 2004-12-23 22:54 | 鳥のひろちゃん


予感のようなもの

琵琶湖は鏡のように穏やかで、空よりも深く濃い青色をしていた。その向こうに賤ヶ岳が小さく見えて、遥か遠くに伊吹の山が霞んで見えていた。関が原はそのもっと向こうかもしれない。

「あの白い花は何だろうね」と高台の展望所から水辺際のほうを指差して呟いたアイツ。そのアイツと出逢ったのは初夏のことで、地面が融け出しそうなほどに暑かった夏の真っ盛りにみちのくで別れ、再び春に再会し、一枚の写真を返して晩秋に別れた。そして、静かで何も起こらない冬が過ぎて、また再び春を迎えようとしていた。

みちのくのテーマのことを私はずっと考え続けていた。もうアイツと旅を続けるつもりはない。アイツのことはもう忘れた…というような見え透いた嘘も言わない代わりに、願っても夢物語にしかならないし、すでに叶わぬ人となる予感を察していたせいもあって、アイツにこだわるつもりはなかった。

そう思うと、ひとりの女が不憫でどうしようもなく可愛いく見えた昔と違って、強く逞しいオンナがしたたかに生きている姿を容易に想像できるから不思議だった。

梅が咲いたとニュースが報じている頃だった。オンナからメールがきた。

---元気かい

何だこの野郎。冬中知らん振りをしやがって、許せない奴だなと思って、

---まあな

と返事を送った。しかし、それで気持ちが収まるはずがない。

| 2005-01-15 11:40 | 鳥のひろちゃん


いつも空を見ていた

〔2002年の塵埃秘帖4月号から〕

好きだった人
いつも空を見ていた
飛行機雲が見えたら家まで電話をかけてきた
おまえの部屋の窓からも見えるかーって尋ねた
いつも空を見ていた

好きだった人
夜になっても空を見上げていた
星の名前なんか知らないけれど
天文学者になりたいなとつぶやいていた

いつからかわたしも空を見上げるのが好きになっていた
言葉に詰まるとそっぽを向いて空を見た
いつも青空ばかりじゃなかったけれど
そんないくつもの顔を持った空がわたしは好きだった


雨がやんで小鳥がさえずりはじめると
緑の新芽を精一杯に吹き出した森の雑木たちが
ざわめき出すような気がした

峠には木霊が棲んでいた
太陽が差し込み
雨のしずくがきらりと光った

あいつはいつものように空を見上げて言った
別れのときが来た
新しい道を歩もう

空は青く
飛行機雲さえなかった

---

【回想】

これを書いたときに、私はひとりのオンナを思い浮かべていた。
決して実話から書いたものではないし、そんなにロマンティックな女であったわけでもない。
こういうことを書きたくさせてるような、可愛い奴だった。
そう、、、何処かの遺跡の壁画の鳥のようなシルエットを持った子だった…。

Tags:追憶 はじまり

| 2005-03-20 09:40 | 鳥のひろちゃん


散りユク夕べ

散りユク夕べ

昔、ある女の子に恋をした。
その子と私が一緒に旅をしたとき、
この詩集を彼女が持ってきて、
銀色さんと私は出会ったのです。

私にとって、
儚く、辛く、でも美しい恋だったし、旅だった。

許されない人だったので、そのあとにハッピーはなかったけど、
詩集は大事に書棚にしまっている。


-----------------------------
僕たちは弱いけど
今は力はないけど
いつかきっと
すごくしあわせになれるよ
いつかきっとね

だから
僕の手を強くにぎっていて

【「散リユク夕ベ」から】
-----------------------------

一緒にどこまでも逃げようと誓ったその子は
銀色夏生の詩集を私に渡してくれて
私はその本を手にとって
この詩に見入った。

すべての幸せを棄てて
新しい幸せを見つけるために旅に出るんだと信じて
私たちは北へ向かった。

その瞬間になした決断に怯え続け
不安に苛まれて
あげくの果てに
その子を置いて
私は旅から逃げ出した。

それが人生の瓦解の始まりでした。

| 2005-05-15 22:02 | 鳥のひろちゃん


初対面

初めて逢ったときに
何かを感じた
話すことなど
何もない

いや
山ほどあった…

ただ
そばにいたかった

おいでよ
もっと
そばにおいでよ
ここに座りなよ

そういうあなたの
横顔に惚れていった

別れはいつも辛かったけど
また逢えるから辛抱できる


そんな人に出会ったのは
旅の途中のワンカットだった
何もそこに夕日があったわけでもないし
美景があったわけでもない


気まぐれに立ち止まって
時計を見て
顔を上げたら君がいた
そんな感じの出会いだった

出会いの風景>初対面

99/09/15 22:04

| 2005-06-26 09:47 | 鳥のひろちゃん


いつかきっと……

銀色夏生の詩集「散リユク夕ベ」

あの詩集は、
或る女の子が私と旅を始めた最初の日に
私にくれたものだ。

私たちは、
乱れ、縺れながらも
もっと遠くにある
未知な街まで旅しようと
誓い合っていたのに

詩集のページをめくったらそこは真っ白のページだった
・・・みたいな顛末で
憎みあい
罵り合い
別れてきたのだった。

そう
それが伝説の
みちのくの別れのひとコマで

そのシナリオを完成させたら
君に真っ先に見せたいけど

僕がドラマを終わらせようとしないから
尻切れトンボのままなんです。

(ねぇ、何処にいるの?)

| 2005-08-28 21:53 | 鳥のひろちゃん


琥珀

しばらくウィスキーを絶っていたのですが、今日、少し飲みました。
ウィスキー党なんです。

--

あの人は、
僕がウィスキーを好きなことを知らないまま、
僕と別れて何処かに行ってしまった。

そう。
氷をアイスピックで割ったり、
水を注いで、人差し指でそれをかき混ぜたり、
氷がカタンと崩れるのをじっとじっと見つめて待ち続けたり、
子どものようなそんな僕を知らないまま、別れてしまったのだ。

魚が嫌いなくせに、魚を買ってきててテーブルに並べていた。
一生懸命に生きている人だった。

琥珀色のウィスキーを僕が、
まるで宝石を眺めるように見つめていたのを、
気づいていただろうか。

いつも
饒舌であった僕が、酔いつぶれる直前に、
あの人に何を話したのか、あの人しか知らないのだけれど
僕は琥珀色のお酒が誘い込んだ神秘的な魔術によって
あの人と別れた。

氷が解けて音を立てるたびに、
僕は一生、
辛辣なあの人の言葉に攻められ続けることになるのだが、
僕は一生、
二人で琥珀色の液体の中を彷徨う夢を見続けるのだ。

| 2005-10-02 22:02 | 鳥のひろちゃん


枯れ葉

時刻がカタッとひとこま進むときに、枯れ葉が枝を離れてふわりと宙に浮く。
風のない空間での枯れ葉の落下速度は、秒速50センチから1メートルが美しいという。

枯れ葉が舞うのを、じっくりと見るわけでもなく、私たちは山の奥へと走ってゆくのでした。

原始林のように静かな木立を通り抜けるときに見晴らしがいい場所があったのでバイクを止めた。
アイツもすーっと私の隣にバイクを止めて、自分の肩越しに私を見上げた。

秋の夕暮れのやや赤みを帯びた日差しを背中に浴びて、この高台から山裾を見下ろすと、明るさを失いながらも燃えるような紅葉が目の前に広がっていた。

夜が迫っている。

木のテーブルを前に、洒落たカップで熱いコーヒを飲み、何かを語りあうということは、私たちの旅には一度もなかった。
真っ暗闇に押し潰されないように、じっとじっと寄り添っていたのだった。

| 2005-10-19 09:19 | 鳥のひろちゃん


空が悲しい

あの旅の途中の青い空の下で、山の向こうの見詰めながら、目指す村に辿り着く夢を語った夏の日があった。道ばたに屈んで雑草を引き抜きながら、片寄せ合って二人で夢を考えていた。

そう、あの村のどこかで別れてきた女のことを、十年近くも前に棄ててきたオンナのことを、何を今更考えてみたころで始まらないじゃないか。悲しい素振りなんかやめてくれ。

あの旅を途中で切り上げて、二人でそこで暮らそうなんて、本気で考えていたんだけれど、怖くなったのは、どっちだったんだろうね。
十年経ったらあの村で小さなペンションをやってるよ。美味しいキノコの料理をしよう。そんな会話を、今はもう誰も覚えていやしないだろう。

二人が目指した村にあれから一人で行ってみた。何もない寂れた村を確かめてみたかった。小さな神社の角を曲がって、ひっそりと山陰にある沼のほとりを通って急坂を降りると廃校があった。もう何年も誰も耕さなかった田んぼがあって、枯れた草が生い茂っていたよ。


ひとりじゃ旅に出られやしない。あいつがそこにいるようで。

鳥のようなオンナだったあいつを想うと、きょうの夕焼けは何故か悲しい色に思えてくる。
空が冷たくなるほどに、燃え尽きるように空が赤い。
鳥になれなかった俺を思うと、ああ、空が悲しい。

| 2005-10-22 18:35 | 鳥のひろちゃん


プラタナス

街路樹のプラタナスが葉を落とし、緩やかな風に舞っている。

枯れているのだから寂しかろうに、スキップをするようにサラサラと吹けてゆく。

そう、一度だけ訪ねた街には、綺麗なプラタナスの街路があったよ。
でも、私たちの熱く燃えた恋に、秋は来なかった。

ふと、そう思ったら、アイツのマフラーとコート姿も見てみたかったなって…。

今ごろ、何処で、この寒風に吹かれているのだろうか。

| 2005-11-20 12:20 | 鳥のひろちゃん


ひとり、寂しいヤツだったんだ

「お母さんが、お父さんに足蹴にされていたのを私は見たの。浮気をした女なんか死んでしまえ、って蹴られてるのよ。それから、何日かが過ぎてお母さんはいなくなったの。」
しばらく黙って考えてまた話を続けた。
「ファザーファッカーっていう内田春菊の小説があるのよ。あんなカンジなんだよ。」

あの子が小学生のときで、あの子の妹はまだ幼稚園だった。
だから、私は母のない子なのだ、と言う。


ずっとひとりで生きてきた。
初めて生理になったときも父がきちんと薬局に走ってくれた。
父さんは優しいこともあったけど、憎かった。
バイトで稼いだ金も父が巻き上げてしまう。

身体を売る以外は、何でもやりました。
フーゾクだってちょっとは知ってるよ。
高三のときに朝までバイトがあって、学校で眠くて仕方なくて、うっかり眠ってしまったら、担任が「オマエ、身体を売ってるんだろう」って言いながら髪を引っ張りまわすんだ。
でも、私、そんなことしてないよ。

でも、先輩に騙されて、やられちゃったの。
バカヤローって叫んでも仕方がない。
お父さんは酒ばかり飲んで私に当り散らすから、私は家を出たんだ。
多摩川の傍にあるオンボロなアパートだったんだよ。
ミニバイクで寒いのにバイトや学校に通ったんだよ。

----

私は、アイツの話を信じて聞いて、思いきり抱きしめたのでした。
でも、
ほんとうは私がアイツにとことん騙されていたんだなと、随分後になって気づくわけです。

| 2005-12-02 20:30 | 鳥のひろちゃん


もしも、もしも、もしも

もしも、今、アイツがボクの前に現れたなら……
ボクは彼女にあるひとつの質問をすると思う。

でも、それはきっと決別の結果になり
仕方なく、ボクは彼女を拉致して
できれば同意のもとで、
永遠に誰にも追いつかれないところへ連れ去るか
さもなくば
彼女を八つ裂きにして
ボクもあとを追うしかない。

---

もしも、
クリスマスプレゼントに何が欲しい?と聞かれたら
夢の中で構わないので
彼女ともう一度逢いたいと、ボクは言うだろう。

| 2005-12-11 08:01 | 鳥のひろちゃん

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