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2010年7月28日 (水曜日)

銀マド:手紙篇

雨あがり

諦め

雨あがる。ため息混じりに空を見る

蛍火

もう貴方には

コンコン、トントン、コンコンコン

抱いて

果てしなく、恋文

最後のメール

おはようと言う

雨音や花は如何にと目が醒める

夕焼け

くるくると紙くずかごへゆく手紙

ふりだし

まちぶせ

入り江

ぽかぽか

冬枯れ

うたた寝を

おい!

木枯らしの前にあなたに伝えたい

僕には君が見えなくて

毒薬

たそがれ

たった今

まあちょっとあなたに手紙を書いてみる

ねぇ

チュ

夏のあなたに

僕は風さ、あなたの傍を

あなたが壊れてしまっても

ほら

あの黄色の花の姿が。

静かな雨

大人になる…

引き潮よ、伝えておくれ

こんやは気障に

風に吹かれて

宮本輝のところで足跡を

前略 雪でした・・・か?

〔ひと息つこうか〕

弱虫

振り返る

ちかごろ僕は

七夕の日に、或る人に

ひとつだけ何を語るか蛇苺

薔薇

突然の別れ…

遠藤周作のこと

宛て名のない手紙

続 手紙のノートから

前略。Y子さん

儚き出会い/キリマンジャロ

自分に向かって語って・・・

早死コース

激動の時空をゆく

信管

うたた寝

お盆やね

6月の挨拶


雨あがり


雨はあがったのですね。

届けたい。雨上がりに涼しい風、優しい手紙、キミの声

| 2010-07-14 18:48 | 手紙 |


諦め


恋愛かもしれないし遺言かもしれない。

遺言。伝言。恋文。おぼえがき。うらみ、脅迫、未練、諦め。

| 2010-07-14 18:45 | 手紙 |


雨あがる。ため息混じりに空を見る


夜になると、私の思いを夜空に向かって、メールでもテレパシーでも霊感でもなんでかまわないから、放出したくなってくる。憎たらしくて可愛くなくて嫌いな奴。・・・会いたいな

| 2010-07-03 21:57 | 手紙 |


蛍火


蛍火の見果てぬ夢のまどろみの 君の面影またと逢えぬか

| 2010-06-09 09:31 | 手紙 |


もう貴方には


もう貴方には届かない手紙を書いている。

本当は叱られたかったのかもしれない。
咎められたかったのかもしれない。

でも、今はもう過ぎ去ったこと。

貴方に届かない手紙を、
いくら書いてみたところで

風が誘ったこの恋は
今は乾いた海の上。

波間を漂い
いつかあぶくに消えるだけ。

| 2010-05-27 20:53 | 手紙 |


コンコン、トントン、コンコンコン


あの人にも、この人にも、
コメント(感想)を伝えたいのに、
まとまらないんだ。

机をコンコンとペンで叩いたら気持ちが伝わるといいのに。

コンコン、トントン、コンコン。

何も恋の話ばっかしじゃない。たまには生き方の話もするよ

| 2010-05-19 09:22 | 手紙 |


抱いて


もうメールは届かない。

だって、私は、貴方からの最後のメールへは返事を書かず、大事に抱いているのだから

Tags:未練

| 2010-04-14 12:37 | 手紙 |


果てしなく、恋文


今夜は貴方に手紙を書いて、酔わないお酒に酔いたくて。
カテゴリ名を再び「恋文」に戻しました。

果てしなく続くの。

| 2010-04-06 19:00 | 手紙 |


最後のメール


きみがくれた最後のメール、きのう消してしまったよ。
手紙と違って破り捨てられないのが、悔いな。

今でも好きなのかも知れない。

| 2010-04-03 18:17 | 手紙 |


おはようと言う


「おはよう」
もしかしたら、わたしの気持ちを心を込めて貴方に伝えるために、この言葉ほど素晴らしいものは他にはないかもしれない。

そんなことを紙切れの隅っこに書きながら、もう、メールはしなかった。

---

わたしは貴方に伝えたいことはすべて伝えたし、貴方もそれをたぶん知ってくれて、伝えるべきことは伝えたし、なるようになったのだと今更ながら思う。
ただそれだけだ。

--

わたしは、あの人と日常の何気なくて他愛ない話をするのが好きだったし、そんなメールの返事も期待したかもしれない。でも、それは、その人が一番最初に言った「滅多にメールの返事は書かないから」という言葉どおりの結果になっていった。

私は、男の人ってバカですね、というあの言葉ばかりを繰り返している。
バカなのだ、男ってのは。

| 2010-04-03 10:13 | 手紙 |


雨音や花は如何にと目が醒める


前略、雨ですね。

夜通し降る雨の音に、ときどき目が醒めます。
そんなことは今までなかったのに、貴方が遠くに行ってしまったことが頭の中から離れないせいで、眠れないのかもしれない。

貴方はまだ小さな寝息を立てて眠っていることでしょう。
今朝は波の音も雨の飛沫に消されてしまった。

Tags:センチメンタル 未練 泣き言

| 2010-04-02 05:03 | 手紙 |


夕焼け


どうして、キミと言葉を交わした日の夕暮れは、いつだって、こんなにも赤いんだろう。

もうお別れが近づいているというのに、春の風は冷たく、空は燃えてる。

僕は新しいドラマを作りはじめなくてはならないのだね。

| 2010-03-26 19:28 | 手紙 |


くるくると紙くずかごへゆく手紙


いかがな休日をお過ごしでしょうか。

今日はいい天気ですね。暖かい部屋にいたらあなたに手紙を書きたくなりました
少し、イライラっと、長い手紙が書きたくてね。だって、近頃は短いメールばかりだったでしょ。

だから、今日の手紙は長いよ。
だから、全然意味のない手紙だよ。
だから、捨ててもいい。

わがままで書かせてね。

--

あなたを好きになったころは、もう話がしたくてしょうがなかったけど、あなたの住む町で二度三度と会ううちに「ああ、私からはとても遠い人なんだけど、とっても大事にしたい人だ」って、あなたのことを思うようになったのですよ。

好きなので誰にも渡したくないみたいな感情も持ってしまったことがあったけど、今は素敵な恋人がいて僕にもその人をそっと教えてくれて、たまには惚気てくれたりする…そんな話も聞けるような、友達みたいな人であって欲しくて。

次女でしょ。だからきっと負けん気が強くて、インテリ好きで、面食いで、とか…想像したことがあるのですが、もう今は気にかけてない。あなたの性格なんかどうだっていいわ。

やっぱし知りたいと思うことがあるものの、僕よりもずっとオトナで、別世界にいる人だから。
あなたって人は、何と言うか、後姿ばっかしを追っていて追いつけないみたいな感じですね。

冷たくして、私を寄せ付けないような一面があって、それはそれで悲しくもあり、悔しくもあるけど、それでいいのだ、そういう人なんだからって思ってます。そんなことを考えていると、どこが好きなのかわからなくなる。

でもこのごろは、短いメールを書くようになったからか、ときどき返事をくれるので喜んでいます、単純に。

ただ、短いメールばっかし書いてると溜まってくる感情のようなものがあってね。今日はこんなことを書いてるけど、そう!取り留めのない、消えて行くような話しをしたいぃー、と思っているみたい。

あなたは、少し話をしていると、疲れたように話さなくなってゆくような気がするので、無理に誘うのは嫌なんですが、気兼ねなく飽きるほど一度だけ話したいなー、なんて夢のようなことを考えてます。

こんなに長いメール。
久しぶりね。
届くのかな。

| 2010-01-30 13:12 | 手紙 |


ふりだし


流れてゆく時間を追うことはやめられない。
だから、流されたままなのです。

でも、ずっと何かを書こうと思っているので
頭の中にはいくつものメッセージが過ぎてゆくのよ。

書き留めないと…と思っている間に、また時間が過ぎて。

めまぐるしく目の前が変わっているのです。

あの一瞬を
どうにかして、取り戻したいと思う。

深夜に頑張ってみても
また新しい感情が起こり始めていて
あのときの感情は、戻らない。

私たちは
そんな渦巻きのような時間の中で
振り出しに戻ってみたり
戻っていても気づかないままであったりしながら

どこか新しいところへと彷徨って行きたいと思っている。

時間を止めようなんて
考えた自分がバカだった。

狭い空間を彷徨うの。
こうして夢を見ながら、消えてゆくの。

| 2010-01-30 10:30 | 手紙 |


まちぶせ


ただいま

なんだか日記みたいなメールを書いてます。
いつも。

ブログの押し売りみたいな感じで
でも
きっと読まずにポイと棄てられてるような気もして
確信あるので
イジケてみたり。

話すことなどないから
変にチャンスが出来てしまうと困るんですけど
でも、会えれば嬉しいもので

先日も
まちぶせ、っていう歌があったのを思い出して
私はその歌詞とは全然違うシチュエーションですけど

あなたを
用事もないのに
追いかけたくなって
いや
まちぶせたくなって。
(おいおいストーカーじゃんかい)

手帳に
「諦める」
って書いて、
これをテーマに何かを書こうと思ってみたり。

♪好きだったのよ あなた 胸の奥でずっと

歌謡曲が急に思い浮かんできたのよ。
そしたら、
意味もないメールをまた書きたくなった。

私のブログは
グルグル廻る。

廻りながら、
昨日は元気なさそうなうしろ姿だったけど
今日はそうでもなかったから

だから、
「・・・」

僕、何て叫んでしまったのかな。

Tags:センチメンタル

| 2009-12-08 22:13 | 手紙 |


入り江


あなたの家がひっそりと佇む小さな入り江を、
夏の初めに二人で少しだけ散策できたのは
私にとってとても幸運なことでした。

あの日もちょうどお昼が引き潮でしたね。
(今日も正午がそうです)

あのときから私はあなたの住む街のHPやスナップ写真を
気に掛けてみるようになってしまいました。

素敵な街ですね。
とっても好きになりました。
ありがとう。

冬枯れの季節になりましたが、
また、一度、あの静かな湾の景色を見に行きたいな、ってふっと思いました。

今度行くときは、砂浜を向こうの方まで歩いて行ってみたい。

*

今日は、雨ですね。
冷たい雨。

親友の奥さんが先日亡くなりました。
まだ、50歳くらいだと思う。

師走の新聞記事にも訃報が目立つような気がするのは、偶然だとも思うけど、年の瀬に悲しみを添えるのは嫌ですね。

| 2009-12-05 19:11 | 手紙 |


ぽかぽか


素敵な笑顔
ありがとう

雨降り
木枯らし
ショーウィンドウ
乱れる髪
うしろ姿
トレンチコート
ハイヒール
雨上がり

キミ
好き

| 2009-11-17 19:12 | 手紙 |


冬枯れ


お風呂嫌いの私が湯舟に浸かっているのを愉しみにする季節になってきた。
外は冷たい風が吹いていたけど、ガラスのこっちは暖かい日だった。

--

僕はあなたのことがわからないままで、そのことがとても残念だった日もあったのですが、この頃は違ってきてるんです。

B型の女の人を思い浮かべては気まぐれな女性を小説のヒロインにしてみたり、ときには男嫌いのツンとした女性に変えてみたり、あるときは、すばしこくて抜け目のないちょっと意地の強い女の人をドラマに登場させ
てみる。

あなたと似てるとか似てないとか、さっきも書いたように全然わからないので、僕は勝手に想像してまったく違った像の女が登場するシーンを想像できる。

イケナイ奴だなと思いながら、少し遊んでいる。

最初は恋よ。前にも書いたけどね。でも、どう転んでも誰も幸せになるものでもないし、実現できるわけでもない。そんな恋が世の中に存在しえるのかって考えて、そういうのは恋とは言わないんだと思えるようになってきてね。そしたら、今まで書いていた短い物語に素敵な女の人を思い浮かべることが出来るようになってきた。

その人は、淡いピンクが似合うんだ。
ハイヒールは似合わない。
髪は短くてボサボサで、ちっとも可愛くない。
頑固さを内にしっかり秘めていて、意志も強い。
見栄っ張りで、インテリで。
少し弱いところもあったほうがいいかな。
・・・なんて。

背が高くてスマートで、冬枯れのトレンチコートを着ていつも颯爽と石畳の坂道を歩いてゆく・・・。

*

なんだか
メールを
書きたくて
書きなぐっていたら
目茶目茶に
なってしまった。

ああーあ
少し凹むな。

冬枯れ色ねぇ。
冬の似合う女がいいな。

(ゴミ)

| 2009-11-15 19:59 | 手紙 |


うたた寝を


あれよあれよと日が過ぎて
きっとこのまま秋も暮れ、
冬になってしまうのでしょうね。

メールを貰って
お返事に書くこともあまりないので
まあ、心は通じているだろう、読書部もまずまずの走り出しだし
と考えていましたが。

蓑虫が軒に引っ掛かっているみたいに
ちょっと心のどこか片隅に引っ掛かっていて
手紙を書きましょうよ
と誘うようでね。

*** (本文省略) ***

少し寒くなってきました。
コタツの中に入って
うたた寝をするのが大好きです。

ではまた。

| 2009-11-14 10:53 | 手紙 |


おい!


元気出してな。

| 2009-11-09 22:10 | 手紙 |


木枯らしの前にあなたに伝えたい


前略、お元気ですか。少し朝が寒いかなっていう日が続きました。風邪などひいてないか、気に掛かっています。寒がりなのか、それとも強い子なのか、実はそんなことさえ知らないくせに、あなたに手紙なんかを書き始めて。届くのかしら、ね。

みかんの花が咲いているときに一度あなたにお会いましたね。白い花は甘く酸っぱい匂いを放ち、今度いつになったらふたたびあなたの顔を見ることができるのか、と思うと切なさがこみ上げてきたのを思い出します。

夏の予感がときどきやって来る五月の或る一日の出来事でした。汗ばむような日差しを爽やかな海風が優しく包んでくれて、まるで弦楽器の二重奏のなかにいるようでした。

とても思い出深い一日となっています。

静かな湾のなかの所々に養殖の生簀が浮かんでいるのが見える部屋。そこで私は美味しいお茶をご馳走になって、あなたを、そう!あんなにゆっくり真正面からあなたを見たのは初めてだったかもしれない。

あれから月日が過ぎ、夏が来てそして夏が終わり、秋もいよいよ深まる季節となりました。あのみかんの木々に咲いていた白い花は、今ごろはたわわな橙の実となっていることと思います。

秋は静かにやってきて美しいお月様やお星様をプレゼントしてくれて、他にも燃えるような鮮やかな夕焼けや澄み渡る青空もくれる。でも、秋は足早に過ぎて、うっかりすると霜がおり、しぐれる日もやってきてしまいます。

あなたは元気にしてるのかなと、ちょうどそんなことを思い浮かべて、あなたの泣き顔の混じったような笑顔を思い出していたところです。コートを着て坂道を歩いている人を見かけたときも、もしやあなたかも、と思わず追いかけてしまいそうになりました。エレベーターの前でも、あらっと思ったことがありました。

いけない、いけない。私はとてもあなたに会いたがっている。そう、そんな予感がするのです。木枯らしが吹き始める前にあなたは、坂道を登ってまた私の前に来てくれるのだと、そんな予感がしているのです。

| 2009-11-05 21:43 | 手紙 |


僕には君が見えなくて


僕には君が見えなくて

でも
それは
おしまいの言葉じゃないんだ。

ずっと
このままさ。

「男の人ってアホですね」

なんて、切ないメールをくれるのよ
この子。

Tags:強がり

| 2009-10-23 22:30 | 手紙 |


毒薬


前略、お元気ですか。

職場を出る時刻にはすっかり日が暮れてしまっている季節になりました。
11月にもならないのにこんなに日の暮れるのが早かったなんて、今まで一度も考えたことがなかった。

あなたはいつも帰りの時刻が過ぎても書類を山のように机に積んで、ピアニストが鍵盤を右から左に忙しく叩きながら戦争をしているような面持ちで、仕事をしていたのを思い出します。

私は、
あなたよりも
一足先に帰りますよ。

日が暮れて足音だけが、キミの道

仕事の帰りに一度でもいいから、職場からの坂道を一緒に下ってみたいと、何度も思いました。でもそれは、見果てぬ夢でした。

よしました、そんな夢を追うのは。

夕暮れの茜色は、私にはときどき毒葡萄酒の色を想像させました。
紫色は明るさを失うと、赤みだけが次第に黒味を帯びてきます。

毒薬で君をさらってしまいたい

毒薬の味って
どんなモノなんだろうか。
なめてみたい。

流星群がやってきてボクを苛める

| 2009-10-20 21:38 | 手紙 |


たそがれ


「めがね」を見たあと
夕焼けをライブカメラで見て
たそがれていましたら

灯台に明かりが点ったの。

それだけなんですが
嬉しくて。

灯台

| 2009-10-12 17:30 | 手紙 |


たった今


「めがね」を、
見終わりました。

それだけを
伝えたくなるような
いい映画でした。

ありがとう、あなた。

| 2009-10-12 15:49 | 手紙 |



やっぱし
今一番欲しいのは、
いつまで飛んでも疲れない翼だ。

僕は
君の前に
舞い降りるのさ。

嵐のせいで
真っ暗な生活をしてるらしい。

ほら。
僕が行くから
待ってて。

| 2009-10-08 22:11 | 手紙 |


まあちょっとあなたに手紙を書いてみる


まあちょっとあなたに手紙を書いてみる

9月13日の日付で、こんな手紙の下書きが見つかりました。
---

前略。

夕焼け空が時々刻々と変化をして家路をゆく私を楽しませてくれる季節になりました。

千切れ雲は、いつどんなときでも二度と同じ形になることなどなく、それを見て物思う私の心は、その微かな違いに妙に新鮮な感動を覚えるのでした。

美しく燃えるような夕焼けをどんな言葉にして残しておけば貴方に届けることができるのだろう。

変化しながらもやがては闇に呑まれてゆくその美しいものが、もしかしたら、人の儚い人生と似ているならば、いくつにも移り変わった鮮やかな赤色の雲たちは私の前を過ぎ去った多くの人たちだったのかも知れない。

否、それは考えすぎでこじつけに他ならない。人生や運命というものは想像以上にもっとシンプルなもので、自分が難しくしているだけかも知れない。

そんな答えの無い問答を繰り返しながら田圃道をとぼとぼと歩いて帰ってきました。

---

書きかけの手紙は、ここで終わっています。
誰に出す手紙だったのだろう…って思って、うふふと笑う。

夕焼けに切なくなって、まあちょっと

| 2009-10-01 19:53 | 手紙 |


ねぇ


日の出のときと、日の入りのときと
空の赤さに違いがあるの?

そんなことを考えたことがあります。

ありません?

どうして、違って見えるんだろう。

今夜はハイボール戴きました。
少しご機嫌。

| 2009-09-22 20:51 | 手紙 |


チュ


突然におやすみと言ってみたくなる

またあした

| 2009-08-26 21:30 | 手紙 |


夏のあなたに


(あなたに)

会えなくても
駄々をこねなくなったもん。
少し強くなったよ。
(強がり?)

こういうときは

(私を)
褒めてやってね。

---

あしたは、
熊野で花火ですね。
夏が終わってゆくのか。

夏のあなたに
会っておきたかったな。

| 2009-08-16 21:06 | 手紙 |


僕は風さ、あなたの傍を


もしも僕が風になる
そんな悪戯が叶うなら

あなたの街まで旅に出て
海辺の道からあなたのもとへ
そっと吹いてゆくだろう

しばらくあなたを見つめたあとに
あなたの心を覗いて通り
魔法をかけて舞い上がる

あなたは静かに恋歌を口ずさみ
窓を開けて海辺を見るの

白い渚を吹く風が僕だとふっと気づくとき
あなたは僕に恋をする

僕は風さ、あなたの傍を
優しく吹いて抱きしめる

Tags:センチメンタル どきどき ハート

| 2009-08-09 14:23 | 手紙 |


あなたが壊れてしまっても


あなたが壊れてしまっても

かまわないわ。
怖くないの。

だって

散りばめられた
あなたの欠片を
拾い集めて
手のひらにのせることだって
私にはできるでしょ。

優しさが
あなたに伝わるかしら。

いいえ
私は
ちっとも優しくないかもしれない。

むしろ、あなたを
鬼のように見つめているのかもしれないわ。

あなたの心は
永遠にわからないような気がする。

だから
鬼のような眼差しで見てしまうのかしら。

| 2009-08-04 20:13 | 手紙 |


ほら


ねえ

ボク、
君が近くにいるような気がするんだ。

カラダが反応するの。
同じ空気を、感じてる。

ほら
わかるの。

| 2009-07-28 23:13 | 手紙 |


あの黄色の花の姿が。


国道にカンナの花が咲いててね。
黄色い花。
情熱的ですが、あなたを思い出したなあ。

あなたは、そんなに情熱的じゃないけどね
あの黄色の花の姿が、凛として、スマートで
素敵やったんやな。

ユーミンのカンナ8号線
を思い出して口ずさんだりしながら

あなたのピアノ演奏
聞いてみたいな。
いや
弾いてる姿を見ていたい
…みたいな感情が
目まぐるしく駆け回ってました。

やっぱし
夏の花は
黄色が
似合うな。

あなたは夏の子?
夏生まれ?

オオマツヨイグサ

オオマツヨイグサ(別名:月見草)も黄色やなあ。

| 2009-07-24 10:13 | 手紙 |


静かな雨


(今夜、書いた手紙。少し加筆して)
---

時間を掛けてゆっくりと
たくさんの話をしたいけど

ひとつ書くと、新しい疑問が二つ生まれて
手紙を書く頭がだんだんと混乱する。

結局は、何もわからないまま、
気持ちを書きなぐるだけで
(ほら、いま、まさにそうで)

じっくりと時間を掛けて
つまらない話もたっぷりと交えて
煮詰まってゆくのがいいのかも。

手紙だったら、今頃、まだポストのなかかな
なんて考えてみたりしながら

何度も書いて、
3倍も4倍も書いて消して
手紙が進みません。

結局屑ばっかりが増えてゆくの。

寂しがり屋なんですね。
きっとそうです。
ひとりじゃ生きてゆけないんだ。

だから
手紙を書くか
書物に浸るか
ドラマも稀に見て
酔っ払って眠ってしまうか。

書きたいことが
山ほどあったのに
上手く纏まらない夜は

(あかんな)
(弱虫)
(意気地なし)

もし傍にいたら
何を話しているんだろうか。

あっ
思考が止まっている。

人が、誰かに
惚れてゆく時間って
こんな感じなのかも知れないですね。

静かな雨ですね、今夜は。

ではまた。

| 2009-06-29 22:18 | 手紙 |


大人になる…


(mixi)

こんばんは!かしら、
おはようございます!かしら。

で始まる手紙をくれたこの子は
随分と長いmixi友達なんです。

実は個人的なことは何も知らないと言っていいのですが
日記にご結婚の話を書いていたので、メッセージをメールしたら
遅い遅いメールが届いたの。

その遅さも、すごく素敵で
何についてどのように話かけても
私の触覚にふふふっと心地よい素敵な文章なんです。

手紙の中味は書けないけど
ああ、この子はほんと、ちょっと変わった子かもしれないけど
どことなく魅力を秘めた子だなって思う。

手紙の最後は

はやく大人になりたい、大人になりたいと、
思いながらまた朝がきます。

と書いている。

| 2009-06-18 19:32 | 手紙 |


引き潮よ、伝えておくれ


前略。

愉しい時間をありがとう。

あなたとしばらくそのままで話した後、浜のほうへと誘ってくれましたね。嬉しかった。波打ち際に行ってみたいと思っていながらなかなか言い出せずにいました。堤防に腰掛けて湾内を見渡しているのにも憧れましたが、やっぱし、海が手に届く所にあるのが実感できてよかった。子どものようにはしゃぎたくなりました。

頭のなかには真っ先に、北山修の詩集にある

♪海はきらいさ 悲しくなる
 二人の恋が  ウソだと笑う

のところばかりを繰り返し、頭の中で歌っていたな。
滑稽です。僕たちは恋人でも何でもないのに、ね。

小さな砂浜でしたね。幅は10メートルくらいでしょうか、そして、向こうの端まで歩いても150メートルほどかな。あなたが、昨日歩いて疲れたから、と言ったときに、ああ僕は何もあなたのことをわかってあげていない。こういうのは理屈じゃないから、僕は考えても考えてもあなたの前ではイケナイ奴なんだなって思いました。

--- 昨日かな、大潮。12時14分くらいやったですよ。
--- そうっかー、2,3日前が満月でしたからね

そういえばこの頃、月を見上げることもなかった自分を思い、海に暮らす人は潮の満ち引きってのは生活の一部なんやろうなあ、とか感慨深いことを感じてしまって。

居間でテーブルに腰掛けたままで海が見渡せるなんて夢のような景色でした。
♪海はきらいだ 悲しくなる なんて歌ったら叱られますよね。

もしかしたら、冬はあの海から朝日が昇るんだろうか。
考えただけでワクワクする。

蜜柑畑の傍を通りかかるととっても素敵な匂いがします。
それが嬉しくて、キッチンでお茶を入れて下さっているお母様に

--- 蜜柑の花の香りですよね、いい匂い。それだけでひとつ得した気分になれました
と話したら、

--- ロマンチストなかたねぇ
と仰った。

別にそんなこと、考えて言っているわけではないのですが、そんなことを言われると、少し嬉しいです。

お茶。美味しかったです。

僕はお茶を殆んど飲まないので、言ってみれば当てにならないわけですけど、でも、どこで戴いたお茶よりも美味しかった。

至福の時間を過ごしたのは僕だけで、あなたは身体がまだ本調子じゃないようでしたので、しんどかったでしょう。言葉に甘えていつまでも帰ろうとしなかったのはいけませんでした。きっと、後で辛い思いをさせてしまったかもしれません。どうぞお許しを。

お別れをした後も、迷惑にも押しかけてきてしまったことを反省しました。しんどかったのに、僕が強引なものだから会ってくれて。

この感謝の気持ちをどう伝えればいいのか。
ケータイのメールって、意地悪ですね。
イライラが募るばかりです。

だから、こんな手紙を書いているんですね。

引き潮よ、伝えておくれあの人に ねこ

海

※写真は尾鷲市役所HPから

Tags:ハート

| 2009-05-13 15:34 | 手紙 |


こんやは気障に


こんやは気障に飲ませておくれ
あなたにあえて嬉しかった。

泣きそうになりました。
姿を見た瞬間を思い出すと今も泣きそうになります。

| 2009-04-24 23:41 | 手紙 |


風に吹かれて


前略

石畳のこの坂道を、ほんとうはあなたと一緒に歩きたい…
と紙切れの隅っこに書いた。
ほんとうにそう思いながら坂道を下ってゆきました。

電車の走ってゆく音が土手越しに聞こえてくる。
私は、桜の花がほころび始めている公園へとコツコツと歩いて坂道を下ってゆきます。
もしかしたら、ハイヒールの足音も軽やかに、あなたがいつも歩いている小路かもしれませんね。

あなたの姿がしばらく消えてしまっているのを心配しながら、散歩道をぶらっとしてきました。
昨日の昼下がりです。
桜は開いた枝とまだまだ硬い枝が混じっていました。
週末には咲き揃うのでしょうね。

馬酔木の花が、とろけるような甘い香りを漂わせています。
風は、少し冷たいけど、速足で歩くと汗ばみます。

ベンチに腰掛けてお昼休みを過ごす女性たち。
一人で読書をする男性。

身近な所にさり気ない景色があったんだと気づきました。
あなたが元気になったら、誘いたいなあ。

そのあと、一気に屋上まで駆け上がって海を見ました。

| 2009-04-02 07:12 | 手紙 |


宮本輝のところで足跡を


(メールを戴いて)

宮本輝のところで足跡をつけましたか。
私も振り返ってみて、なるほど、踏んだ覚えがあります。

読書のコミュをやっていると、皆さんがどんな感覚で本と接しておられるのか、少し興味があります。

でも、
私は私で勝手に読んでいるだけで、感想も勝手に書いているだけですので、我儘なことをやっています。

特別に読書が好きでもなく、でも、まあ割と本を読んでいることが目立つようで身の回りの人は読書好きと勘違いしているようですけど。

私の日記やその他諸々。
少しお目に触れたのですね。

書くことが好きで、遊びながら書いていますのを、ひとさまにお見せして、メールのように言っていただくのは限りなく恥ずかしいやら、でも嬉しいやら。

数学や三角関数やベクトル解析や微分積分といっしょに仕事をしてきた奴ですが、そんなことより、宮本輝の世界に居るときのほうが幸せです。

日記もブログも、完全に開けっぴろげですので、遠慮なく、また断って戴かなくともご覧下さい。メールいただくと嬉しいものです。

いつまでたっても
夢ばかりを追いかけています。

ありがとう。

| 2008-10-06 23:34 | 手紙 |


前略 雪でした・・・か?


前略。

大寒が過ぎて、寒さが本格的ですね。
もうすぐ、立春でしょ。
スーパーの店先には節分グッヅが置かれていたりして、季節が巡るのは早いものだなーって思ってみたり。

月がまん丸になっている。
冬の月は、好きです。
真上まで上がるでしょ。
首が痛いほどに。

夜明けが少しずつ早くなっている。
まん丸の月を見ながら嬉しくなります。

実は、きょうはお休みで、久し振りに「前略」って書き始めてみました。

東京は雪だったそうですね。
練馬・桜台の下宿の前の畑が一面真っ白になった景色は好きでした。

吉田拓郎の歌に、雪っていうのがあるんです。
歌えますか?

----
雪でした あなたのあとを
なんとなく ついてゆきたかった
ふりむいた あなたの瞳は
はやくおかえり ぼうやっていってた
ああ あの人は
みしらぬ街の みしらぬ人
雪国の 小さな街に
そんなわたしの 思い出がある

夢でしょうか あの日のことは
雪をみるたびに 思い出す
雪国を たずねてみたい
そこは わたしの 小さな あこがれ
ああ 今日もまた
窓にもたれ 想う 冬の旅を
雪でした あなたのあとを
なんとなく ついてゆきたかった
----

ひとりで歌って、
ひとりで気持ち良くなっています。

♪あなたのあとを何となくついてゆきたかった。

ここは、キミでも、オマエでもなく、「あなたの」あとなんだよ。あなたの。

| 2008-01-24 21:31 | 手紙 |


〔ひと息つこうか〕


僕ね、と書いて、日記では自分のことを僕とはあまり書かないかも、と思いながら。

僕ね、ここにコメントを残してくれた人に感謝してます。
そんなに大したものを書いているわけでもないのに、何かしらを感じ取ってくれているのが嬉しい。

それは僕があるときに感じていたものとは違うかもしれないし、必ずしも僕と同じ体験である必要も無いだろうし。

人には、言葉のひとつひとつに絡み付いている人生があって、そこにはドラマもある。

みなさんはそういうドラマの主人公なわけで、いつかそんなドラマの話を僕にも聞かせて欲しいと思った。

もう幾日も経ってからレスを書いているので、この僕のレスにも気付いてくれないかもしれないけど、それはそれでいいのよ。

僕は、「ひろちゃん」という物語を、もう会えないひろちゃんに届けたいと思って書き始めた。けど、とっくの昔に諦めて、今は諦めながら書いている。

ひろちゃんに会いたいと思うことがある。でも、探しちゃいけないの。社会の掟なんだ。

| 2008-01-21 21:30 | 手紙 |


弱虫


飲んだ暮れて…
そんな正月ではなかったけれど、私はこの言葉が少し好きだから「ひとりで飲んだくれていました」と手紙には書いてみたくなる。

すぐ近くにいて、すぐに会える人ではなく、遠くはなれてすぐには会えない。
そんな人に手紙を出すときには、やはり「元気ですか」と書きたくなる。分かっていてもそう書く。私のほんとうの心なんだと思う。

だから、元気ですか?

会いたくてもあえないあなたは--- 今ごろどうしているのだろう。
ふっと思い出すのは、私の心が弱虫になっているからではないだろうか。
♪おまえに会えない寂しさだけからゆきずりの女を愛した・・・・・
ダウンタウンブギウギバンドが歌っていたのを思い出して、またひとつ悲しくなる。

そう、こんなときに飲んだ暮れていたくなる。
どうやら、しばらく会わない間にあなたにほんのりと気を引かれてしまったらしい。ああ、勝手な話だね。まったく。

(好きになるのと違うから)
ひとりぽっちにぽつんとされると、やけに思い出したりして。
たった今、古里からこの街に来たばかりなのに。

もう、あなたあてに、こうして書いている。

198○年1月5日 京都にて

| 2008-01-08 19:13 | 手紙 |


振り返る


前略。
寒いね。

レスを戴いてもコメントを戴いても、なかなか、書けなくて。
でも、それがサラリーマンの姿なんだしね。

父のことは、淡々と思い出しますね。
18歳で東京に出ていってしまった出来損ないの長男坊ですからね。

実家の田んぼを掘って温泉見つけ出してレジャー施設を作りたいなーって言うような馬鹿息子です。

鉛筆書きの手紙が、季節の変わり目に洋服や食い物を詰めて送られてくる荷物のなかには必ず入っていてね。
「学費のことは心配しないでもよろし。将来のために勉強しなさい。」

いつも、そう書いてありましたよ。

卒業してからも、ほんと、数えるほどしかゆっくりと食事をしなかったなあ。

晩年は、水彩画を習った後、油絵も習い、地域の展示会にたくさん出展してました。木の根子を綺麗に磨き上げて置きモノにする作品にも上級作品がたくさんあります。

父が死んでから10年経つのに、地元に帰って懐かしい人に逢うと
「オヤジさんの絵がウチにあるんや、玄関に置かせてもらってるわ」
などと、作品を褒めてくださいます。

私の知らないような素晴らしい作品が幾つかあります。
我が家には1枚だけ、小さなお手製の額に入れた絵が残っているだけです。

私も受け継いでますけど、高血圧でね。
気管支も弱かったので、ぜーぜーしてましたし。
死に際は、可哀相でしたよ。
身体の、血が滲み出ることのできるあちこちから血が出てたんじゃないか…って思えるくらい気の毒でした。

几帳面でよく働く人でしたが、そこは全然受け継ぎませんでした。はあ。

Tags:咎める

| 2007-12-04 10:51 | 手紙 |


ちかごろ僕は


ちかごろぼくは、自分が何かしら魔法にかかったように、目のやり場を誰かに支配されていることに気がついた。そうだ。いつものカフェで見かけるあの女性だ。ソワソワと遠巻きに眺めている罪悪感が心にぴりぴりと痛いような気がするけれど、覗いてはいけないものを盗み見するどきどき感もあるのだ。しばらく眺めていると、小憎たらしいことに彼女は、ツンとして本なんかを読み始めるんだ。何処か、声を掛けたくなるような雰囲気があることに気がついていたのだが、きょうは特別に綺麗じゃないか。
「おい、きっと、年上だな。うーむ」
ぼくは小さな声で自分に言い聞かせるようにつぶやいた後、手帳に彼女の姿をスケッチし始めた。

| 2007-07-22 18:00 | 手紙 |


七夕の日に、或る人に


七夕の日に、或る人にあてて書いた手紙の書き出しから
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待ちました?

引き戸を開けながら暖簾をくぐり、店の中を見渡して、
「おお、待たせたか」
なんていいながら隣の席へ滑り込み、
「ビール頂戴、あっ!、それから枝豆と」
というような感じで、居酒屋で飲み始めてみたいね。

手紙をもらって、返事を考えている間に、もう少し時間を置いたら何か新しいことが思い浮かぶかも…と考えていたりする。

それって、人類の尻尾が退化したけどなごりが残っているのと何となく似ていて、女の人に心や身体をウズウズさせられる前の下心と似ているな。

いい意味での!!下心ってのは大事かも。

| 2007-07-07 12:00 | 手紙 |


ひとつだけ何を語るか蛇苺


まっこさんがくれた日記のコメントのお返事で、多くを語ってしまったよ。
オープンメールになってしまったので、ここに残しておこうかな。

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まっこさん。
雨降りですね。眠れない夜に雨が降ると、そりゃあ静かですなあ。ペンが紙の上をさらさらと走る音がだんだん麻薬のようになってきて、誰かいとおしい人に、夜通し手紙を書いたりするのよ。
誰かって、あての無いときもあるし、心に秘めた人のこともあるさ。だんだんセンチになるんだよ。
でもね、ひとしきり萎んだら、また膨らんでくるから、僕はいつも元気です。

何を書いているんだろうね。

さて、
鎧駅の日記にも書いたけど ブログに写真を載せた。たくさん写真を撮る奴じゃないのですが、まずまずある。ベンチは少し写っているけど、はっきり海を見ているものもあったよ、確か。

ぜひ、いつか行けますように。
涙が出るよ。ほんと。

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まっこさん。
お褒めいただき、凄くウレシイです。私の書いたものなんて、たかが知れています、と、そう思っていますが、誉めてもらったら嬉しいよん。

そうそう、
まっこさんのプロフィールを見て「信州安曇野」ってあるのでしょ。
あそこには、道祖神サマがたくさんあるのをご存知ですか?
それを訪ねて、何度も何度もあのあたりを旅したよ。
ゴールデンウィークに行くと林檎畑一面に白い花が咲いているんです。今ごろの季節には行ったことが無いけど、もう実をつけて大きくなり始めたかな、って想像してみた。

まだ、青い林檎だろうけど、秋には鮮やかな赤になるんだな。

やっぱし、赤なんだな、ってふと思った。

| 2006-06-15 19:09 | 手紙 |


薔薇。


前略。
薔薇が咲いています。
あなたのうちの庭にも咲いているのだろうか。

どこの町で、どんな暮らしをしているのか。私はもうそれ以上のことは考えないことにしたんだ。

でも、きっと、優しくて物静かな旦那さんと、あなたによく似て色の白い丸顔で可愛い目をした子どもと一緒に暮らしているのだろうね。
そうか、僕は、あなたの子どもが男の子か女の子かさえも知らないなあ。

もう、何年もの月日が過ぎるのに、薔薇を見たことくらいであなたのことなど一度も思い出さなかったのにね、不思議だね。今年、薔薇が咲いて、赤い花びらが風に揺れているのを眺めてながら、ふと、「元気かな、幸せに暮らしてるかな」って思いました。

あなたには、可愛い花なんかちっとも似合わなかったよな。ヘルメットを脱いで、ボサボサの髪をかきあげて、遠くの森を眺めていた。山が真っ赤な夕焼けに染まっても、「もう少し、今度は空を見ていようよ」と言って譲らなかったな。

--- ねえ、一番星って見える瞬間があるんだよ、きっと私が先に見つけるよ。

あなたには花なんて似合わなかった。空を見あげて、飛び立とうとする鳥のような人だったんだもの。

でも、5月の風があなたのうちの庭の薔薇を揺らしている…そんな様子を、ふと、感じたんだ。

ああ。逢いたいよ。

| 2006-05-16 22:05 | 手紙 |


突然の別れ…


先日、1通のメールが届きました。ミクシーの友だちだった花ちゃんという子でした。
若くて知的で爽やかで明るくて。

メールには、挨拶が書かれてました。ミクシーを退会します。。。

やけに冷静に私はそれを読みました。この子も何かの理由でミクシーから巣立ってゆく時期を迎えたんだな、と感じました。

ネットーワークの上でのお友だちは、虚像の世界なんだから、きっとこういう別離になるのだろうと予想していたのですが、ね。

お元気で、と返事を出そうと思うって、返信ボタンを押したら、もう既にそこにアカウントは無かった。

私の書いている鶴さんシリーズを読んでくれていると言ってくれた。ベンチャラであったとしても嬉しいです。

鶴さんは、たぶん夏ころに終わると思います。少しペースダウンしているのは、私があのときを噛みしめているからかもしれない。
物語として・・・・自分をさらけ出してゆくことになるし、決してハッピーエンドでもないし、どうなんだろうかという迷いもあるのでしょうね。

心の片隅に、鶴さんに届くといいなあ、って夢のようなことを考えている…子どものような私が居る。

しばらくしたら、書きます。
GWまでにはもう一篇は書きたい。

| 2006-04-22 22:54 | 手紙 |


遠藤周作のこと


あのころの私は国語が嫌いで、決して活字というものを好んで読みませんでした。ところが、おかしな勘違いをしている友だちがクラスに一人おりまして、彼のおかげで人生が変わってゆくのです。
彼の名前は宮崎といいました。毎朝、電車の中で一緒にバイクや車、夕べのテレビの話をする仲間でした。休日には近所をバイクで走り回る親友だったのですが、私が読書好きだと思いこみ、さらに遠藤周作のファンだと思っていたらしいのです。
高校二年の五月三十一日の夕方、下校途中に私は車と接触事故を起こしてしまいました。バイクは破損し右足の脛を四十針ほど縫う大怪我を負い、六月と七月は入院生活となりました。
一週間ほどして宮崎が見舞いに来て単行本を一冊差し出し、「オマエは本が好きやろう、遠藤周作が好きやろう」と言うのです。そして「どっこいショ」という分厚い本を私にくれたのです。遠藤周作という作家はこのときに初めて知りました。そして、宮崎が勘違いをしていることにも気づきました。
その本は、病院へ来る途中で買ったらしく安っぽい袋に入れられ、彼はそのまま私の枕元に置きました。何でも言える仲だったので「俺はお前が思っているほどに本が好きじゃないのだ」と白状したかもしれない。傷口の縫合直後で、あと一ヶ月は安静だったので「まあ、そのうち読むわ」と返事をしたかもしれない。
そういうわけで「どっこいショ」は、枕元に置かれて幾日も過ぎ、退院してからも読まれずに棚に積み上げられたままとなり、やがて、宮崎からの見舞品であることさえも忘れられてしまうのです。
私は二学期から学校に復帰しました。宮崎にとって、私は読書好きな友人のままです。そして毎朝、彼と一緒の電車で通学し、バイクや車の話をする。だから、二人の間にはそのおかしな勘違いが続いたままとなっていました。
その年の秋、十一月十四日の夜のことです。彼は取りたての免許でドライブ中に運転操作を誤り海へ転落してしまい、あっけなく命を落としてしまいます。きっとそのときもまだ、「どっこいショ」は読まれないまま本棚にそのまま置かれていたと思います。
私は2年生でしたが来年は受験生です。葬儀が終わり、秋が過ぎて時雨の冬がやってきて新学年が近づくにつれて、見舞いにもらった本のことも宮崎自身のことも次第に頭の片隅に追いやってしまいました。
受験は失敗でした。故郷を離れて上京し一年間の浪人時代を始める私は、めまぐるしく変化する時間に埋もれて、親友を慕うことや読書のことなどは、あとまわしの生活を送り始めます。
一年が過ぎて大学生になる時期が来ました。新しい下宿に引っ越した日、荷物の山の中から色褪せた「どっこいショ」を発見します。宮崎との思い出を呼び起こし遠藤周作と再び向き合うことになった一瞬でした。「どっこいショ」が私の手元に贈られてから二年と数ヶ月が過ぎていました。
遠藤周作と高二で出会いながら作品に触れるのはこのときが最初です。つまり、私の読書人生はこのときに第一歩を踏み出したことになります。
ちょうど偶然にも一般教養科目で文学を履修します。先生は斎藤末弘さんというかたで、先生のことにはさして興味を抱かずに履修しました。斎藤先生は、キリスト教文学などの作品群をピックアップし、太宰治を始め椎名麟三、遠藤周作の講義をしてくださいました。
「きょう、これから遠藤と一杯飲みに行くんだよ」などと、ちょっと自慢めいた話もしてくれました。
「ホラ吹き遠藤って言われるけど、ほんとうでねぇー」
電気通信工学科でしたので、一般教養の文学は卒業のためのどうでもいい授業で、少なくとも大多数の学生にとっても簡単に単位をもらえるお得な講義でした。
しかし私は、専門の講義をサボることはあっても先生の文学講義は熱心に聴いてしまうようになってゆきます。それは斎藤先生の熱意の溢れる話と椎名麟三や遠藤周作がもたらすテーマに魅力があったからでしょう。文学作品を探して母校周辺の古本屋を散策する習慣もこのころ定着しました。
そのころの遠藤周作には「沈黙」や「イエスの生涯」という代表作があり、「おバカさん」「ユーモア小説集」という馴染みやすい作品も人気でした。
私がこれまで幾度となく読み返し、そのたびごとに涙を誘われる「わたしが・棄てた・女」との出会いもこの時期です。
「なあ、君たち、『棄てる』という漢字はこう書くんだよ。この漢字はなあ、紙くずを丸めて屑籠に棄てるときに使うんだ。」
斎藤先生がそう話していらっしゃるとき、熱烈な遠藤周作ファンになってしまう今の私の姿などは想像もできませんでした。
読書人生を振り返れば「どっこいショ」だけが特別ではない。けれども、見舞いに宮崎がくれた「どっこいショ」の意味が理解できる年齢になって、斎藤先生や遠藤周作との出会いからすべては始まったのだという深い感慨が滾滾と湧いてくるのです。

| 2006-04-15 22:19 | 手紙 |


宛て名のない手紙


すっかり手紙を書かなくなりました。

少し前、ダンポールいっぱいあった手紙を全部始末しました。
昔にもらった手紙を棄てるときに、インクのあの色あせ具合を見て、懐かしさがいっぱい甦りました。

でも、いよいよ、私も、身の回りの始末なんだな、って苦笑いしたばかり。

手紙を書く人が、いなくなっちゃいました。そんな時代ですね、今は。

| 2006-03-06 20:06 | 手紙 |


続 手紙のノートから


続 ・ 手紙のノートから

ドラマは、カビが増殖していく様に、方向性を予測できないまま頭の中で展開を繰り広げていく。
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私は、電話を切りたくなかった。しかし話のネタもないし、家族も居るので何だか後ろめたい。そう。私は後ろめたい電話をしていたのだった。先日からあの「強引」という言葉が気に入って、彼女をそんなふうに「強引」に誘い出し海に行くのだと夢を見ている。
***
11.16 だったかな。ごめんなさい。また電話を掛けてしまって。会いたかったんだ…と言ったら嘘かも知れない。ほんとうは切実にも会いたかった訳でもないのだった。じゃあ…何だったの?やっぱし会いたかったんじゃんか。でも会いたくなかったかも…なんていう嘘を平気で言えた若い頃もあったなあ。自分じゃそれを嘘と思っていたが、ほんとは神様が知っている恋心だったんだけどね。嘘のつもりが本心だったってこと。「僕は貴方を好きじゃないよ、今は…」なんて正面を向かい合って言うと、言葉が出る前に抱きついてしまいそう。それが怖くて面と向かうのを避けている。青春ドラマのような展開になってくる。
***
やめた、やめた。もう電話をするのはやめた。何だか自分が惨めになるだけでね。可愛い女に少しイカレて身体もホッと赤くなったが、やっぱし惚れちゃイケない娘(こ)なのさ。嫌われちゃう前に諦めようぜ。でも一度でいいから海を見に誘いたかったなあ。「風に吹かれて」を鼻歌で歌いながら真っ青な海を見おろせる断崖に立ちたかったなあ。ここから一万キロもいけばアメリカ大陸だろうなあ。そういうでっかいことを言ってみたかったぜ。惚れた女の前でおもいっきり虚勢張って、そのあとしょんぼりして悲しい声で好きだというのもいいかも知れない。
***
若きウェテルの悩みをドンと手渡されて「これ、読んでみて…」と言われたら、ああ振られたのか…と思うかも知れない。忘れた頃に電話を掛けたら、「涙が出るほど嬉しかった…」と言ってくれた女の子がいたなあ。そう言われると抱きたくなる。でもその子は待ち合わせ場所にはやってこない。大きな壁画がある公園で木枯らしに吹かれて、口笛も音になりゃしない。
***
久しぶりにY子に伊勢市駅で会った時、新鮮な発見をした。人を待つ女性の姿勢や顔の角度が、すこぶる美的でいいなあ、と思った。首が長くなるわけではないが、すらりと背中を延ばし、少し前に倒れ気味で遠くを見ている。女性が輝いている。
***
宮本輝の小説を読んでいます。

***
手紙はここまでで放り出されたままになってる。私は一時、癌のことと貴方のことが頭から離れない時期があったが、その心理のほんとうのところは推測に任せるにしても、
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【断筆】
12月の中旬のタイムスタンプで手紙の書き掛けが放り出してある。まるで、小説のようだな…と思いながら読み返す。一生に一篇だけ小説を書けるなら、こんな切ないドラマになりそうだ。
季節の過ぎるのは早いもので、書き掛けの手紙は即座に没になり、春も終わり、夏を迎えようとしていた。その間にも書きかけの手紙が少しづつ溜まっていった。
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 城君のハガキ付き写真が届いた。博士号授与式の写真である。「願い続けていればどんな形であれ、夢は実現するのだということを実感」と書かれた言葉と彼の微笑みに私はうなづいた。しばらくして、様々な考えが私を襲い続けた。ビールとウィスキーの酔いで思考はほとんど停止状態であったが、頭の中にはしっかりと傷だけが残った。
***
 毎日、遅くまで仕事をし会社に尽くし、責任感の強い男と誉め讃えられ、地位を得、お金を得、名誉も得た人が、いったいどれだけ幸せだと言えるのだろうか。毎日、ぐうたらと言われ、無責任を指摘され、仕事の出来映えを誉められもせず、定時間働いて会社を去ろうとすれば、その役職を指摘し責められ、もっと頑張ってもらわないと困るとも言われる。一方で、何も指摘されず、工場が終わったらそそくさと家に向かい、家族と夕卓を囲み、僅かな晩酌をし、決まった時間に寝る…という人もある。そういう人の子どもが二、三年前に早稲田大学を卒業して願いが叶う職に着いたというからお笑いである。私は何故働くのか。疑問が湧いてきて当然であろう。
***
あと六十歳まで二十年を残すだけである。定年になってから老後を楽しむなどという言葉がある。しかしその様子を直接人に会って聞いてみると、六十過ぎの人間の実態が見えてくる。何らかの方法で身体の治療を施し、ゆるやかな延命処置をしながら、生きていることを楽しんでいる気分に浸っていることのようである。では、その人達の中年時代の楽しみは何だったのか。働けど働けど楽にはならず、苦労の日々を送り、老後には幸せをと夢見たという人も多かろうに。そんな人たちにほんとうの幸せが来ているのか。
***
夢を叶えるために働く人も多いだろうけど、その夢は六十歳を過ぎてから叶えるのだったらまったくナンセンスではないか。数字の上では平均寿命は伸びているものの、現実的に六十歳代で死んで行く著名人の多きことよ。残された人が平均寿命を伸ばして行けるほどであるから随分と長生きをしていることになる。平均してみんなが生きた場合(平均寿命)を想定した実態よりも、その生活実態は、遥かに悲惨であることは論理的にも自明である。私の夢は何だろうか。長生きをすることか。贅沢をすることか。仕事の生きがいか。城君の博士号の授与の写真を見て思うことは果てしない。そして彼のこれからの夢は何だろかとも思った。
***
種田山頭火の歌集を買って来た。この人を好きになった人は途方もなく彼の俳句に惚れ込み何度も読み返すという。嫌いな人も多く明暗のはっきりした俳人のようだ。ちくま文庫というところから出ている。980円。そういう俳句を読む一方で芭焦の「奥の細道」を意識して東北の旅に出た去年。果たして芭焦よりも素晴らしいかと考え蕪村を読み、ふとしたことから一茶の解説書にも手を伸ばす。
東北からはヘロヘロになって帰ってきた。(去年/'96の夏の13日間 19湯ツーリング)思い出は限りなくできたが、人生を醒めた視線で見て考えるようになってしまった。「山刀伐を芭焦と越えた夏の夢」 (拙者句)山頭火の姿に少しでも触れたいと思い松山に行ってみようかと思っている。
***
人生とは何たるべきものなのか。その哲学とは何か。オタックスの開発に追われて毎日深夜に帰った日々には中国古典にも手を伸ばしたこともあった。迷いの時期であったのか。
***
子どもが進学塾に通い始めた。小学校四年であるのにもう通うという。私の考えから外れるが、本人が何に感化してのことかそうすると言うのだから放ってある。
***
私は冷酷で自分勝手な人間であるという人がある。確かにそう一面を持っているようだ。子どもに期待もしないが、恐らく落ちぶれても失意もしないと思うだろうから冷酷かも知れない。私の夢はぐうたらで、旅のような人生なのかも知れず、山頭火の何かのゆかりに出会えばまた変わるかも知れないと思ったりしている。
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>黄金週間には四国と山陰に出かけた。山頭火の
>住んでいた松山市の一草庵にも寄った。しかし、
>山口県にまでは行かなかった。
>夏休みに行こうかな。でも夏休みは東北かな。
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<海を見に行った午後>
住宅街の中へと道が迷い込んでいく。この向こうはもう海のはずだけど、と私はひとりごとを呟く。潮の香りがふっと車の中にまで届いてきた。よし、と思って細い道に車を入れて突き進んだらやがて堤防が現れた。

>わあ、潮の匂いがするわ、久しぶりやなあ、
>最近、珍しいな、懐かしいなあ

Y子は車から飛び出し堤防を駆け降り波打ち際まで、先に行ってしまった。しばらくじっと遠くを見つめていた。思いついたように少し戻って堤防の階段に座りこんだ。潮風が私に吹きつける。Y子は何を考えているのだろうか。
***
話したいことは山ほどあるけど、言葉になって出てこない。お母さんが亡くなって一ヶ月が過ぎたのをさっき聞いた。少しだけなら時間があるというので、じゃあ三十分ということで海まで誘った。

>いつまでもプー、しているわけにもいかないでしょう、
>早く自立しなさいなってことや… あれは渥美半島かな…。
>学校の音楽室からの方がよう見える…今日は少し霞んでいるけど…

時間など忘れて、他愛ない話が続いた。波打ち際に青い海草が浮いている。車に戻るとサントリー・ウェイティングバーからジャズのトロンボーンが流れていた。
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>'97.5.17
癌という病でひと月ほど前に母をなくした彼女は何を思っていたのだろうか。海を見ながら。外に何かを発散させるというか、発信することのあまりない子だけに、何を考えているのかがまったくわからない。

さて、前置きが長くなりました。最近の私の状況はこういう感じで、このまま死んでしまうとすると、最も哀しい人生を送ることになりそうです。

8/4、三重県総合文化センターで、東京交響楽団(秋山和慶さん指揮)のプログラムがあります。チャイコフスキーです。例によって三階席(2,000円)を買ってきました。最前列は今ごろ行ったらないのは当然で、前から四列目。端からも四列目です。
(中略)
'97.6.29SUN

Tags:ドラマ

| 2005-08-03 12:09 | 手紙 |


前略。Y子さん


【銀マド】 これぞ塵埃か <2000年8月上旬号>

|何故、空の青と海の青が同じ青なのに区別ができるのだろうか、
|そんなことを思いながら遠くの海を見ている自分が時々ある。

なかなか、家を出ようとしない自分。

出発時間を参考にしようと思い去年の日記を見ようとしたら、ふと、Yちゃんに出した手紙があった。この手紙が書かれた96年に四年生だった。教育学部(障害児教育)を出たけど、教職には着かず、福祉施設で働いている。

旅に出る前に、ぐーっと集中するような、冷たくてもドキドキする血液が少なくなっている。こういうのを読み始めると、たった今までの自分をすっかり忘れて不思議の国のアリスのような「兎の穴」に飛び込んでいきやすくなる。
去年の今ごろは、♪ああだから今夜だけはキミを抱いていたい あああしたの今ごろはぼくは汽車の中…と口ずさみながら旅だった。

>愛に終わりがあって
>心の旅が始まる

今年は、やはり、下北半島の交番まで行きたい。
老部という集落まで…。

自分のためにメモを残す。以下、引用。

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前略。Y子さん。
書きかけの手紙があったので少し読み返してみました。5/2の日が刻んである。いつもいつも、昔から同じ様な事ばかり書いている私は、進歩がないなあとホトホト感心します。だからほとんどを消してしまいました。手紙の後半部分でゴールデンウィークに出かけた旅の話を書いています。貴方がその頃にアルバイトをしていた「坂内食堂」の喜多方ラーメンを食べに東北に行く予定だったが、ある事情で帰ってきたことを書いていました。そのあとさらに就職の話を云々と書いてました。貴方の就職を心配してたのかも知れない。少し引っ張り出してみます。

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'96.5.2元気にしていますか? 学生時代を東京で過ごした私は、映画に出てくるような下宿で過ごしました。20年ほど前のことです。扉をガラガラと開けて入ると、裸電球のぶら下がった部屋があった。下宿人が廊下を歩くとギシギシと家が哭いた。そんな部屋でみんなにせっせと私は手紙を書いたものです。こうして手紙を書き始めるとその汚い下宿を思い出します。薄暗い明かりの四畳半。下宿のおばさんが見かねて電球を蛍光灯に変えてくれたっけ。近頃はじっくりと手紙を書くということも少なくなり、パソコンがありますから友人には電子メールを送ってしまいます。お互いにパソコンがあればそれで済ませてしまえますし、パソコンのない友人には年に一度の挨拶程度になってしまいます。ファックスのある人に(M先生など)はそれで済ませることもできます。パソコンがあれば貴方にもせっせと手紙が書けるので嬉しいのですが・・・。でもそれってパソコンを買えってこと? と反問されそうね。そうかも知れないなあ。何故に手紙なんて書くのだろうか。電話ではいけないのか。わけは簡単なようにも思う。電話の場合は用件があってそれを伝えるのに掛けることが多いけど、手紙は用件がなくても書くことができます。用件がなくても電話をする場合もありますがそれは恋をしている相手に掛ける場合などかな…と思っています。こうして思っていることを少しづつ書き連ねる。疲れたらやめて、また明日になったら続きを書く。まあそのうち便箋が一杯になるだろうって感じ。そういう点では長電話と同じ様な感覚なんです。あとで読んで出さない手紙になってしまうことのほうが多かったかな。手紙には思考の過程が残りますからね。私は過程を大事にしたいと思っている人ですから。手紙と言えば・・・・。学生時代に書いた私の手紙はもっと熱い(アツイ)ものだった。車を飛ばせば(まあ持ってくれてもいなかったが)30分くらいだったかも知れない女性に熱い気持ちを書き綴って投函したものです。返事が段ボール箱にいっぱい詰まっていています。変に女々しく今でも持っています。これをネタに小説を書いて本にして出して、売って、収入を彼女と山分け…なんてできるわけないか。。。。

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ほんとうは貴方がアルバイトをしている喜多方ラーメンを食べに東北に行く予定でしたが事情があって帰ってきました。そういえば貴方のバイトをしているラーメン屋さんも「坂内」と言いましたね。美味しいラーメン屋を求めて旅に出て、喜多方駅でたまたま居た高校生に尋ねて教えてもらったのが坂内食堂という店でした。何か関係あるのだろうか。

四年生ですと就職活動が忙しいという話を聞きます。私が就職活動をしていた頃から恐らくさほど変わらないと思いますが、理系はリクルートスーツなんてのは割と無縁でした。文系はテレビや新聞の報道の通りなのかな。人生の目標が就職だといわんばかりに必死で職を探す姿は滑稽ですね。学生時代はけっこう何もしないで遊んでるのに。

まあ、そういう人達が人生の中で「何が大事で何が大事じゃないのか」に気づいて、なお且つ「自分の場合はどう対応すればいいか」という理念を持つのが、職を持ってからというのも面白い。三重県の域から飛び出したことのない子は余計にのんびりしているように見えて、でもそれは長所でも短所でもあり、うまく利用して大きく羽ばたいていって欲しいものです。そういう自分のセンスを活かすことに才能を持つ人はどこでも大丈夫ですが、画一化していっている社会にどこまでも立ち向かってみますか。女性ならできますよ。
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11/3.文化の日。琵琶湖を越えて朽木村へ行った日。
さて、仕切なおしてまた手紙を書こうかな。先日は忙しいのに呼び出したりしてごめなさい。好きな女性を強引に呼びだしたりしたのは随分と昔の話になりますから、その時の自分の手口(やり方や方法)はすっかり忘れたけど、性格が変わっていないからよく似たことをやっているのかも知れないなあ。すっかり恋人気分で散歩をさせていただきました。貴方と話をしていると、自分の娘を説教しているような気持ちになったり、想いを伝え切れてない片思いの人にきっかけを作っておどおどしていた頃の自分に戻っていくような気持ちになったりで不思議ですね。観点を変えればこれは心の浮気なのかも知れません。でも、恋だの愛だのが潜在心理にあるならば、それは浮気と言うかも知れないけど、先日のデートは浮気じゃないね。貴方が私を好いていてくれるなら話は違ってくるかも知れないけど。心理ゲームみたいな感じ、変な友人関係ですね。でも、好きなんだな。娘みたいで、大事にしたくて…。理想の娘とか娘像なんて感じなのかも知れない。こんなことを書くと迷惑かも知れないなあ。

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11/4.振替休日。朝、五時前から目が醒めて自分の部屋にやってきて現在のように椅子に腰掛けた。机の上には中島みゆきの「愛が好きです」という本と宮本輝の「ここに地終わり海始まる」「避暑地の猫」がある。「芭焦入門」なんて本も積んである。勉強をする時は平たい大きな机が理想的で、私のそれは台所のテーブルの払い下げを使っています。部屋のど真ん中に45度回転させた状態で設置してあるので初めて見た人は片づけの途中かなと勘違いするかも知れない。引き出しはない。本棚は部屋の壁に付けて置いてある。…とまあこの部屋は図書館の閲覧室兼書庫のようなもので、私のつつましやかな部屋であります。
朝日新聞の昨日(11/3)の日曜版が四回目の連載だった記事、癌の最前線治療やら処方の現実の話がありましたが読んでいましたか? その第一回目に(四週間前ですね)痛みを除去して死ぬ間際まで快適な普通の生活ができるという話がありました。先日も少し話をしたように、一週間ほど前までは何もないように生きてゆけるという記事。二年ほど前に、「病院で死ぬこと」という本が話題になりました。素晴らしい本です。如何なる小説をも超越した書物であり、論文であり、文学でもあった。文庫で出ていると思います。まだならぜひご覧ください。貴方のような立場の人が、私、何をすればいいのかなんて思っているなら、素晴らしく参考になる提案がありますよ。
---
Y子さんの…と書いて今初めて貴方の名前を書いた事に気が付いた。やっちゃんと呼んだらいいのかな、いや○○さんと呼んだらいいのかな。11/3,4に旅に出ると話しました。でも行きませんでした。貴方が話をしてくれたことが頭から離れなくて、私には何もできないし、してあげれないし、想いが巡って目が冴えた。人は何故泣くのか。考えたこと、ありますか。いろんな人がみんなそれぞれ答を出しています。私の答はひとつです。悔しいからです。石につまづいて痛くて泣く、恋人に振られて泣く、お腹がすいて泣く…。自分の力で変えることができない悔しさから、自分の無力を泣いているんだと思います。おばあちゃんが死んだ、犬が死んだ…その時もただしたたかに泣いた。人は無限の力を持ちながら、無力なことがあるんですね。それが悔しいんだと思う。
自分の生き方を真剣に考えて、生き生きとしなくてはなりませんね。孫の顔が見たいとかお嫁に行く晴れ姿が見たいとか、いろいろあるかも知れない。けれども一番大事なのは貴方の生き方の哲学でしょう。そんな冷たいことしか私には書けない。
---
中島みゆきの詩集の冒頭に
 元気でいますか。あなたに手紙を書くのは初めてですね。街のどこかで会ったかも
 知れないのに言葉をかけずに来てしまったあなたへ。
という始まりがあります。
今日は貴方に、手紙を書きました。
---
命の話ばかりを書いてごめんなさいね。でも、私の母も大腸癌を切って二年目ですが今は忘れているけど、やはり心の奥では忘れられない。私って冷たい人かも知れない。そんな母の姿を見ても悲しさがこみ上げてこなかった。18歳で家を出て39歳になった今も実家にはあまり帰らない私は世間では悪い長男と呼ばれても仕方ない。毎日が忙しいのでしょうね。文学の話や心理学の話、お父さんにビジネスを習ってみては…という話…。思いつくのは幾らでもありますが、この辺にしましょう。この手紙が出せない手紙になってしまったら残念ですから。今度、会うときの話題に残しておきましょうか。まあ、気軽に電話をしてもいいですよ。

)長い長い前書き。本来なら前略で済ませるところだが、
)そうも行かない。少しお付き合いください。
)この段から始まる書き出しは今日のものです。6/29。

--------------------------------------------------------------------
 その後お変わりありませんか?という書き出しの手紙を今までに何度、認(したた)めためたことだろうか。残念ながら月日が過ぎてしまい、思い出すだけで苦笑いが出てくる始末である。私の青春の骨格を成していたそんな手紙は、その時に恋した女性の元へと配達されて消えていき、歳を喰ってしまった今となっては私の記憶の片隅に残っていない。受け取った人は破り棄てたのか、大事に残したのか、結婚と同時に焼き棄てたのか…、それさえもわからない。情熱的に愛を綴り、何枚もの便箋に書きあげたものは明らかにラブレターであった。それを偽善的だと自己評価し、尻込みしながらそれでも私は投函した。感情が燃え上がり身体が火照るのがわかるくらいで、目の前が揺れていても、郵便ポストに向かい、私は投函するのをやめなかった。青春の情熱とは不思議なものでこれ程までに日常生活に魔力を与え、人形を操るようにひとりの無力な人間を自由に踊らせてしまう。恋とか愛とかいう有り触れた言葉で表現しても構わないが、少し違うようにも思う。その人自身が好きなのではなく、その人の存在が重要であったのかも知れない。共感する事ができる人を探っていたのかも知れない。彼女が私に共感してくれているのか否かは、恋心が邪魔をして盲目になっていた私には判別できず、ただ私は自慰行為に似た手紙を書き綴っただけなのかも知れない。話し相手もなく深夜に自画像を書いたり、手紙を書いたり、ある時は小説に浸ったりしながら私は恋に憧れて、ひとりを哀しみ痛んだのであった。そういう姿を知って、親しい友人は私をひとりでは生きて行けない男だと言い切った。

 人の心を探りたいといつも私は思っていた。自分が好きな人が私をどう思っているのかを知りたがった。だから、女性を好きになるとそのことをすぐに告白してしまう。貴方が好きで仕方がないのでどうにかしてくれと縋(すが)りついた。子供のように胸をときめかせ、逢える日を待った。自分の目の前にある苦難から一刻も早く逃げ去って、嫌いな勉強も忘れてひとときの幸せな感覚だけに酔いしれている時間は、私に取って死んでしまっても構わないほどに幸せな時間だった。しかし、そんなものがいつもあるとは限らない。それ以外の時の私はいつも不幸であることを知っていた。学生である自分が音楽に浸ったり小説に溺れたり、女性に手紙を書いたり思い浮かべたりというような自慰にふけっているのがものすごく罪人に思えた。しかし、そういう時はそれを忘れようして、ひたすら夢を見続けた。
--------------------------------------------------------------------
(日付けが変わってしまった)
手紙はどこまでも自分を見つめ続け、一見、正論の繰り返しのようにも見えるが、実はそれがくせものであった。何のことない、貴方に逢いたい気持ちを棄て切れず、手紙を書いたのを持って出掛けた。恵利原に水を汲みに行くという嘘が大方ばれても仕方なのないような出まかせを言って家を出た。言い訳を次から次へと私は考え、まるで小説をドラマ化して自作自演をしているように街中から電話を掛け、留守なのがわかると誰も見ていないのに悲しそうな顔をしてひとりごとを言い、コンビニで切手を買って手紙に貼った。

その手紙が届いてありがとうと電話の向こうで言っている。どんな顔で居るのか。私のラブレターを受け取って肩透かしをするようにニコニコと話し続ける女の子は、もはや子供ではなく、なかなかズルイ心理を持った魔女のようだった。そう思うとまた私の身体が熱くなる。今にも飛んで行きたいほどだった。

伊勢市駅前まで呼び出した時「時間っ、ないの」と挨拶抜きで最初に言った貴方の頭の中は、ほんとうに時間のことで一杯だったのだろう。それを強引に外宮まで私は誘い出してしまった。「強引やわぁ」を繰り返す貴方のその口調が夢中なのでそこがまた気に入ってしまった。ちっとも強引だと思わない。何故って断ればいいじゃん。付いて来てくれたんだから、強引であろうが何であろうが私は満足だった。でもそんな私は、いつか嫌われてしまうのかな。

時間をあらかじめ連絡しておいてから逢おう、なんて私にはできない。逢いたいと思ったらすぐでなきゃ…。ドラマの台詞のようなことを考えている。「海を見に行きたかったん」と白状した。これは嘘じゃない。風の穏やかな冬の一日、晴れ渡る青空の下で太平洋を眺めていたい。貨物船が動いていくのを見ていたい。学校の音楽室からも伊勢湾がよく見えるけど、たまには潮の香りを肌で感じながら海を見たい。何故、空の青と海の青が同じ青なのに区別ができるのだろうか、そんなことを思いながら遠くの海を見ている自分が時々ある。

(手紙は終わり)

つづく

Tags:ハート どきどき

| 2005-08-03 12:05 | 手紙 |


儚き出会い/キリマンジャロ


田辺君という立命館大学の学生さんに出会った。彼はバイク(バイクツーリスト)で1977(昭和52)年の夏の北海道を旅していた。当時の旅はヒッチハイクと徒歩の旅だったので、田辺君と出会った瞬間、バイクで旅をする人に対してさほど関心を私は持っていなかった。つまり、冷めた感覚というか無関心に近い印象だったと思う。

雌阿寒岳[めあかんだけ;海抜1、503m]でのご来光を拝む夜間登山を終えて戻った朝、そのメンバーに向かって野中温泉ユースホステル(YH) のスタッフの誰かが、「ウトロYHに出立してしまった田辺君というライダーに忘れ物の免許証を届けて欲しいのですが、誰かそちら方面に行く人はいませんか?」と言って人を探していた。まさにその日に知床(ウトロ)に向かう予定だったので、気軽に「ハイ!」と私は引き受けた。

ウトロYHには明るいうちに到着して、田辺君の免許証をYHの人に預けたあと、夜通しで歩いたせいでとても眠かったのだろう、私は夕飯を前にして熟睡に陥ってしまった。ミーティングの頃に1度目を醒ましたものの、夕飯を食べたかどうかさえも記憶にないほど眠く、再び眠り続けた。

ただあの時、ミーティングでギターを抱いて歌っている誰かがあったのを朧気(おぼろげ)ながら覚えている。透き通った声で「♪今夜はキリマンジャロ、二人で飲みましょう」というフレーズが鮮明に蘇る。

結局、田辺君とは同じYHに泊まったはずだが会って話すこともなしに、次の旅先へとお互いが出発していった。そのあと、旅が終えて家に帰った田辺君から私に感謝の手紙が届き、何度か手紙のやり取りがあった。そして数年後、私が大学を卒業して、彼の下宿のあった京都の鴨川沿いの路地裏通りを尋ね歩いたような記憶も微かに残る。
まさか、数年後に京都に就職するなんて考えてもいなかったので、便りもやがて途絶えたままになっていた・・・・。彼もどこか遠い街に就職してしまったかもしれないなあ~と思いながら、鴨川の土手を歩き、昔に聞いた住所を探したりしながら暮らし始めたばかりの古都の散策をしたのだった。

今、もしかして、押入を探せば彼のあの下宿先が見つかるかも知れない。そしたら、下宿に問い合わせて実家を聞き出して、また音信が戻って、「オレも今、バイクツーリストをしてるんだよ」と言えるのかも知れない。一度も会っていない人なのに、妙に懐かしい。

出会いとは儚(はかな)いものだとつくづく思う。ちょっとしたタイミングのずれで、二、三度の文通で終わることもあれば、一生の出会いにだってなる。

ウトロYHで夢と現実の狭間を流れたあのフォークソング。誰かが弾き語りで歌っていたあの「♪キリマンジャロ」の歌詞の響きが忘れられない。だから私は、キリマンジャロが好きになったようだ。世間ではコーヒー嫌いで通している私が、それは偽の姿で、キリマンがないと朝が始まらない。

そして、エキセントリックでドラスティックな出会いをした田辺君。あれから30年近く歳月が過ぎたけど、まだライダーをしてるのだろうか。あの時、バイクに乗っていなかった私も、今はバイクの話に参加できるようになったよ。立派なツーリストになったよ。風貌も変わってしまったけど、私はまだ旅人をしています。彼にそう伝えたい。
-- --
知床の記事を読んでそんなことを思い出した。やはり、私がもう一度、五度目の北海道を旅するためには相当な強い動機が必要になってくるなあ。

一部分改訂、初出:July 4, 2001 IMF:第10回「儚き出会い」

| 2005-07-16 10:54 | 手紙 |


自分に向かって語って・・・


◆足跡について
結構地味にやっているつもりが、(ミクシーというネットに)いつの間にかどっぷり浸かって、足跡を付けて歩いていたりする自分がいます。訪問の記憶をすぐ忘れるので、ふと目にとまった方の文章や日記やらを何度も再訪してしまう。だからなおさら足跡が多いと思う。

◆「父の形見」について書いた日記について。
父のことについて、何らかの形で自分の思っていることを書き残しておこうと、前から思っています。そこであのメモのようなものとして断片的にあちらこちらに書いているひとつが先日の日記でした。本来ならネットに書くようなことでもないのでしょうが、もしかしたら同じようなことを感じている人がいたら、うなづきあいたいなと思ったわけです。でも、そう簡単に期待しているようなコメントばかりは集まらない。人にはさまざまな視点や連想があるということでしょう。

なかなか自分の思うようなものを実現することは難しい。これはネットのコミュでも、仕事でも、家族の間のことでも、何にでも言えるのですけど。あんまし欲深くならずに、しかし諦めることもせずに、夢も抱き続ける・・・っていう生き方ですが、何をささやかに楽しみにしているんですかね。

バイクの旅、本を読むこと、音楽をすること、歩くこと。

近頃は「酒を飲むこと」ってのを書かなくなったけど、家族は、昔と変わなく浴びるように飲んでいるじゃないか!と指摘します。

久しぶりに自分に向かって語ってしまいました。どっかに残しておこうかな。自分を振り返る材料になることがあるかもしれないし。そんなアタシで、そんな今日この頃です。

-----
きのう、ある人あてに書いたメールを原本にして、少し一部改訂しました。

| 2005-05-14 10:52 | 手紙 |


早死コース


年賀状の内容は普通の手紙だった。

---

お元気ですか。仕事はどう?
私は元気だヨ。今は昼間の本屋、深夜にスーパー。
寝る時間を削って働いています。
なんでそんなにやらなくてはならないのかと思うけど、
まァとにかく今はお金がかかる子ども達を抱えているので・・・・

早死コースひた走りは(望むところだからいいけど)
長い間、のんびりしたから今、猛ダッシュです。

---

この子は、二十歳のころに合コンで出会った子で、環七を飛ばせばいつでもすぐに会えるところに居ながら、数回しか会わなかった。私が都会を離れるとき、その前の晩にも新宿の飲み屋でご馳走してくれた。「私は先に社会人になったからね」と言ってたらふく飲ませてくれた。

あとになって、「アナタがあのときに一緒に行こうと言ったなら私は古都まで一緒について行っただろうと思う」と手紙をよこしたこともあった。

中学時代の部活の憧れの彼(大手証券会社勤務)と結婚し、順風満帆のように走り出したけど、突然の倒産に遭い、今は葛飾柴又に帰ってしまった。

二、三年前に、メールにアホなことを書いて以来プツンと切れていた音信。それを探るように今年は年賀をよこした。「いったいどういう風の吹き回しなんだよ」と問うてやりたいものだが、筆不精のせいで(ペンを持たなくなったなー)まだ返事を書いていない。
「ダンボールに一杯あったオマエさんからの手紙。少し前にゴミに出して棄ててしまったよ」って伝えなきゃ。

| 2005-01-19 10:13 | 手紙 |


激動の時空をゆく


eデモクラシーは激動ですね。位置エネルギーが運動エネルギーに変化してゆくのも激動ですが、手に満たした絵の具をキャンバスにぶちあけたりすることや、音楽でいえば♪=60のpppから♪=120のfffに変化するのも激動だろうね。アーティストと一体となってその変化をもう1回微分しながらやってみようじゃないか。そんなことを書きながら考えてます。
-----
そんなメッセージを友だちに送った。この続きは、まだ考え中。

| 2005-01-08 09:45 | 手紙 |


信管


会社を辞めて3度目の冬を迎えている。

早期退職募集に応じて辞めて月日が過ぎた。事実は違った。世間体を最も重んじる古い体質の会社だった、だから早期退職制度という大義名分が非常に便利だったのだろう。報道等への公表もすべてこの言葉で処理し、事実上の「首切り」を行った。世間体は充分に保てた。

一方、私には学んだことが多かった。でも、気付くのが遅かった。私のように、会社を信用して自分の人生を家庭と共に預けてしまおうと思っている人が多いかもしれない。仕方がない。野生動物の生き抜く掟と同じだ。あのときにはなかった冷めた感覚が私の中で芽生えている。

自分の人生観をそんなに斜に構えたくない。しかしそれは所詮、希望のようなものだ。会社で一生頑張ろうと思って社会人になる。悲しいが私も斜に世間を見るように人生観を転換した。会社を辞めたのが切っ掛けだ。

私が居た元の会社がまた「首切り」をしているそうだ。そんな情報が耳に届く。昔の会社がどうだって構わないというのがホンネだ。もう今はむかしの会社の製品は買わないし、名前も口にしない。私が穢れるような気になる。オモテとウラのある組織なんてザラだ。企業なんてご都合主義で当然だ。組織が純潔性を増して不都合を排するなんて何も悪いことではない。残った人にはご健闘を祈るしかない。

なのにどうして私はあの会社のことを考えるのだろうか。会社が愛しいわけでも憎いわけでもない。ひとつの理論式モデルとしてその存続原理を科学したいと考えているのだと思う。そうでなければ、そんなにいつまでもこだわらないだろう。バカみたいに、無縁の会社に関わっても仕方ない。だから逆らってでもどうしてもあの組織を数式モデルのようなモノに、私は表現してみたい。もしかしたら、その上で信管のようなモノに手を延ばしたいと夢見ているのかもしれない。

| 2004-12-23 22:34 | 手紙 |


うたた寝


こんばんは。

きょうは、居間で毛布をかぶって
食後のうたた寝をしました。
そんな季節になったね。

さて、と。
台風ですね。嫌だね。

----関連 : うたた寝
おはよう。 トンネルの中が暖かい。 先日の越前おろし蕎麦ツーリングでそう感じまし...more

| 2004-10-19 23:39 | 手紙 |


お盆やね


僕のほうはお盆も平日も関係なしですが、
偶然に仕事があいてしまって19日までお休みになってしまいました。
何もすることがありません。
やっぱし仕事があるのが嬉しいな。
お墓参りは昨日行ってきました。ここ何年も静かな夏です。
じゃあまた。

そんなメールをのりちゃんに出したら

今日はバイトでやっと今から寝れます、
お盆やけど仕事です、
お墓は母が亡くなってから毎日行ってます、
一日もかかした事はないよ、
台風でも風邪引いても行ってます、
お墓に母の骨を私も置いたから母はそこにいる、
毎日私が来るのを待ってると思うから、
お蔭様でお墓へ行かなくちゃって思うから大病(風邪引いてもすぐ直る)しなくなったo(^-^)o
花も水かえたらな可哀相やしいつもいるかえるちゃん達も水飲めないから、
母は花が大好きだったからいつも花は絶対きらせられないん、
幽霊でもいいから私に会いに来てって思う(:_;)
お墓は私がしぬまで行きたいと思ってます、お休みー

ってメールが返ってきた。

久し振りにホロリとさせられてしまったわ。
大学時代にやり取りした彼女からの手紙がダンボールにいっぱいあったのだけど、
先日、思い切って棄てたところ。
25年近くも私の引越しと共に持ち歩いていたんだけどね。

少し色褪せても、大事な友達なんだって思う。

Tags:はじまり

| 2004-08-15 10:09 | 手紙 |


6月の挨拶


前略、ご無沙汰してます。はやいもので、もう六月になりました。

先日、こういう書き出しで○○○さんにメールを差し上げました。
そしたら、お返事を早速といただき、「◇◇◇さんにも近況報告をしてあげてください」 と書いてくださいまして。
遅くなってしまいましたが今頃に、お手紙を書いております。

◇◇◇さんにあてたたメールは、最後に付け加えておきます。
〔このメールは◇◇◇さんにも送ります。重複箇所は消しておきます〕

何やかんやとあって1年と2ヶ月が過ぎました。
辞めてしばらくはどうなることやら と相当に悩みましたが、とりあえずあるところの仕事についています。 しかし

〔略〕

様々な方々が、「貴方には技術があるから」とおっしゃってくださいますが 履歴書を50通以上出してきまして、私のこんな技術はそれほど有効じゃないことが 嫌というほどわかってきました。有効にするにはもう2,3段上のレベルの技術者で なくてはならなかった。

年齢〔今年46歳になります〕の制約も大きかったです。

もう今更、技術で飯を食うのも嫌気が差して、長距離トラックの運転手になろうと しましたが「餅屋は餅屋」、そう簡単に私は「餅屋」〔つまり運転手ですね〕に はなれません。つまり技術者を辞めると宣言しても、どこかに未練やプライドが あるんですね。

ちょっと愚痴っぽくなりますが、続けます。ごめんなさい。

部長から、相当に非情である意味では卑劣な方法で私に早期退職を迫られましたので、 会社も職場の恨んでいましたが、時間が過ぎれば気も変わります。

※ 卑劣という言葉は曖昧ですが、非常にわかりやすい例で申し上げますと 「君には愛人がいるだろう。それを家族に告げるよ。コレが困るなら 何もなかったように会社を辞めなさい。」というようなやり方です。 実際に私にはそんな後ろめたさはないですが、愛人という部分を、「家族にも同僚にも 友人にも打ち明けられないような〔打ち明けてもわかってもらえないような〕 ことだった」と思ってください。それをネタにして、個人攻撃的に退職を諭されましたからね。 憎むのも仕方がないでしょう。まあ、この話はここだけの話で、秘密です。

しかし、今は個人を憎むよりも、そうさせた会社の一面があるということだけを 心にしまっています。

◇◇◇さんや◇◇さんのお便りを拝読していますと、永年お世話になった会社に 非常に感謝をなさっています。いい会社だったとおっしゃいます。 業務では何もわかりませんでしたが、人間的にお付き合いをさせていただき 様々な薫陶を日常の会話の中から授かり、尊敬してきました◇◇◇さん、◇◇さん が、称えておられる会社ですが、実は私はあまり好きになれないままでした。

しかし、そんな思いを持ち続けていても、私自身は大きくなれません。 お二人のお言葉をプラスにとって、私の気持ちも変化させようと思うようにしています。 世話になった職場を、もっと前向きに振り返り、自分の人生哲学にも生かして ゆこうと思ってから、少し楽になりました。辞めてからの一時期、私は2度と製造業につきたくないと思ったのも、人間を そのような手段で管理しているような組織には戻りたくなかったからで、あの時は 確かに心の奥深くまでやられましたけど、今は、気持ちを変えています。

ごめんなさい。愚痴めいたことを書きまして。

しかし、人は様々な経験をして人生を送ってきます。職場を変わりながら、まったく 違った業界の人たちと接してゆけることに最高の喜びを感じています。特に、行政の 世界に〔教育の世界に〕入ってこれたことは、最高の経験です。 そんな経験が即、次の仕事で生かせるわけでもないのですが 私自身の人間味が変わりつつあると思っています。

家族や親族からは、そんな安い給料で生活資金にもマイナスが出るような仕事で しかも1年契約の仕事よりも、新しい仕事を探せと、相当しつこく言われます。 しかし、今の時期、私が現在就いているような自分でも聖職であり天職と思えるような 仕事などありません。どうせないなら、少しでも皆さんの役に立つ仕事をして、 息途絶えてから次を考えてもいいだろうと、自分に言い聞かせています。 私が長々とお手紙を書き始めた心のうちは、私の気持ちの変化を伝えたかったのでしょう。 自分でも良くわかっていないのですが、今の自分の仕事に誇りを持って 前向きに生きてゆけと自分に言い聞かせたかったから、信頼でき尊敬している人生の 師匠なる人に、その気持ちを伝えたかったのだろうと思っております。
長々と、脈絡のないことをつづりましたが、これからも、雑談レベルで結構です、 いろいろなお話をお聞かせくださいませ。 全国的に梅雨入りとなりまして、鬱陶しい日々がしばらく続きそうです。 阪神タイガースの元気にあやかり、毎日、がんばりたいと思っております。 お二人も、お体、ご自愛くださいますよう。

〔フッタは略〕

参考添付

◇◇◇さんへのメールです 

前略、ご無沙汰してます。はやいもので、もう六月になりました。 お元気でお過ごしですか? 黄金週間があけたら一度お手紙を出そうと考えていたのに、それが、 一日伸び、二日伸びて、あっという間に初夏となりました。 「光陰矢のごとし」とは、まさにこのことですね。

さて、四月二十九日に我が家のパソコンが突然動作不能となりました。 日常から如何に電子メディアに頼っているのかを、去年の夏の クラッシュ事件で嫌というほど味わいながら。再び、味わいました。 たった一年であの苦渋を忘れたのか!と叱られそうです。

しかし ちょうどバックアップ機を購入してゆく予定もあったため、計画の 修正はあったものの、急遽新しいパソコンがやってくることになり ました。 時期、切迫の中ではフルに自作というわけにゆかず、セミフランチャイズ というか・・・。パソコン工房のオリジナルバージョンに少しアレンジを したものとなりました。十年以上前のVTRも編集できるものとしました。

パソコンが修理に出ていたのは3週間で、その間に少しずつ新機種を 設定して、かなり落ち着いてきたし、キリのいいところでお手紙を書 いてみようと思い立ちました。HPの更新は、放り出したままで定期 連載ものは中断中ですが、昔からライターをしていたIMFのメルマガ が復刊していきますので、またあれこれと書き綴る時間を増やしてゆこうと 考えています。仕事のほうは、まずまず、軌道に乗り始めました。

(略)

夏休みには、ある講座の講師もさせていただけます。結構、楽しみにしています。

健康に関して。大腸にあったポリープも三ミリのまま大事に残っています。 悪性化することない模様です。
皆さんもカメラの検診をなさることをお勧め します。 月並みな便りですが、そんな感じです。

〔記:六月七日朝〕

| 2002-06-07 06:00 | 手紙 |

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