2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ

京都日記(平成27年7月篇)

  • 鱧のお弁当
    京都日記
    平成27年7月篇

京都日記(平成27年春篇)

  • 焼き鳥
    京都日記
    平成27年版の
    春の日記です

京都日記(平成27年11月)

  • 渡月橋
    京都日記
    平成27年11月篇

« 向田邦子 父の詫び状  (昔に書いた向田邦子) | トップページ | 細雪 上中下  谷崎潤一郎   »

2010年7月28日 (水曜日)

向田 邦子 思い出トランプ

思い出トランプ
向田 邦子
新潮社1983

2010年07月28日 10:17

詩人ではない。だが、初めて読む詩人に出会い、ぐぐぐっと惹きつけられて行ったときのような引力じみたものを感じる。いや、引力とは違うぞ、呪ないのような優しさを持った不思議な力。昔、寺田寅彦を教科書で読んだときのような不思議な感触にも似ている。

感触。そうだ、小説でありながら質素な包装紙に纏われて、式台に置かれたお土産の中身に触るような、日常という息遣いの中にあるひっそりとしたおこない。そう、そういうものに「触る」ようなタッチが、文章そのものにも、話の中身にもある。

だから、詩ではない。もしかしたら小説でもない。文学でもないかもしれない。そうか、この人のことだから、シナリオ的芸術で、文学的作品ということにしておこうか。

直木賞にだってハズレはあるだろうけど、この作品を読んだ人はまた一歩直木賞が好きになる。直木三十五が南国太平記を書いたころ、後年になって私たちが胸を躍らせながら南国太平記を読んだときと同じように、今は、テレビでも映画でもない、向田邦子の文芸を読んでみて、コレダと思った。

今、直木賞なんて意識しないままで、作品の賞なんてのはどうでもいいよ、と思いながら、一方で、どこか脈々と文と芸と狭間を彷徨う作品に酔いしれている自分がいる。

膝を叩いても口笛を鳴らしてもいい。素敵な小説に出会えて本当にウレシイ。今の私の年で逝っちゃったというのが悲しいけど、足音はいつまでも響く。

« 向田邦子 父の詫び状  (昔に書いた向田邦子) | トップページ | 細雪 上中下  谷崎潤一郎   »

BOOKs【読書室】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46088/48995133

この記事へのトラックバック一覧です: 向田 邦子 思い出トランプ:

« 向田邦子 父の詫び状  (昔に書いた向田邦子) | トップページ | 細雪 上中下  谷崎潤一郎   »

写真日記(平成29年版)

  • 22日 一日一魚はシャケでした
    Days29
    日々の写真に
    コメントを
    綴ります

M's Zoom

  • 帽子が編みあがったという知らせ
    M's Days の
    フォト日記
    ぼちぼちと

写真日記(平成28年版)

  • 越乃寒梅
    平成28年の
    日々の写真に
    コメントを
    綴ります

写真日記(平成27年版)

  • 伊達巻
    平成27年の
    日々の写真に
    コメントを
    綴ります

日々是好日写真記

  • ハーモニカ
    860枚 平成18年から平成26年まで(写真日記)

BIKEs

  • 平成24年(2012年)最後の春(閏日)のKLE
    かつて
    バイク・ツーリスト
    だったころ

Walk Don't Run

  • ユース宿泊スタンプ帳
    忘却をおそれず
    記憶を記録として
    遺そうと思う