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2010年7月28日 (水曜日)

細雪 上中下  谷崎潤一郎  

読書に関わる日記を書き写しながら読んでいる。

向田邦子さんの作品を読みながら「細雪」を読んでいたことがわかる。
細雪は、娘が大学の講義関連で、たまたま読んでいて、私も手に取ったのがきっかけだった。

娘は文学部だが、私は工学部だ。、工学部でよかった。気楽に作品が読める。
(平成22年7月28日記)


| 2009-01-17 16:00 | 読書系セレクション |

細雪 上  谷崎潤一郎

このような文学作品は、二十歳の頃に読み逃がすとそのままズルズルと読まないままで過ごしてしまい、時々読みたくなってきても、本屋の棚積みの本のほうを先に手に取ってしまいがちなのだが、たまたま娘(文学部3年)が夏休みころに読んでいてその感想を断片的に聞かせてくれていたし、またそれが面白いということだったので、読みたい本が何も無くて迷ったときなど、いつの日か必ず私も読もうと考えていた。

舞台は関西で、言葉も馴染みの或るものばかりであったことが、始まりの部分で投げ出さなかった大きな理由かもしれない。何故ならば、噂ほどでもなく、思ったほど面白くなく、谷崎の文章ってのは何てわかりにくくて、一体この文章のどこが美文で何が文学なんだと怒りすら湧いてくるほどの始まりだったのだが、途中で投げ出す前に次の段落まで読んでみてから…の連続で少しずつ先に読み進む。

通勤列車の30分だけで読むのだからほとんど進まないし、昨日の内容は尻切れトンボで終わっていたりするともう一度数ページを戻って読んだりの連続だったが、1ヶ月ほどでとりあえず上巻を読み終わることとなった。

この作品がなぜ今の時代になっても読み継がれてきている訳は、文学に詳しくない私にはよくわかならない不思議なことだが、話の内容が内面的な感情をあれこれというものばかりではなく、映画の原作のようにストーリーがしっかりしておりきちんと凸凹もあるからだろう。テレビの無い時代に小説を愉しむという人には、現代の連続テレビドラマのような物語であれば、さぞかし新鮮であり文学であった。相当なベストセラーにもなれただろう。

昭和10年頃の時代背景で物語が進む。東京に転居した鶴子が、空気が綺麗なのでワイシャツの洗濯は三日から四日になったという話を手紙に書いてよこしていることやお見合いの時のひとつひとつのシーンやエピソード、さらには、着ている服、(蒸気機関車の)特急に乗って関東と関西を行き来する話など、果たして現代の学生さんが読んでわかるんだろうか…外套ってどんなものか見たこともなかろうに(私は子どものころにありましたから)などと思い、また、こういう作品を受け継ぐことは大事だなと考えたりしながら騙されたように上巻を読み終わってしまった。先にも書いたように急いで読まなくても連続ドラマのようにだらだらと続くので、中古の文学作品を現代訳文で読むような調子に慣れれば、なかなか面白く読める。

(そう書きながら中下巻と読みきるかどうかも不安な作品で、また読まなかったとしても惜しくも無いような感じである)

そんなところが上巻までの感想です。


| 2009-05-25 15:30 | 読書系セレクション |

(中巻での感想はなし)

下巻読了後感想

この物語のようなものを文学というのだろうか。
そんな反問がいつも頭の中をよぎりながら、ダラダラと終わりの無い文章を読んでゆく。

面白いか、面白くないかといえば、面白いほうかもしれない。しかし、ピーキーな事件が溢れている現代で、こんなのんべんだらりとした結論もあってないような物語は、果たして受け入れられるのか。

活字中毒と言われる(自称する人もあるが)人たちが、ニコチンやアルコールの中毒の人たちがそれらを求めるのと同じように活字を追い続けるとすれば、面白くて適しているのかもしれないが、少なくとも私には「文学」を味わうほどの才器はないみたい。


作品としては上巻でも書いたように、大阪京都と東京を舞台に4人の姉妹が織り成す物語として面白く、例えば映画やドラマのように自分の頭の中で思いをめぐらせながら読むといいかも。

5ヶ月くらいかかって、通勤列車の中で読み続けたのだが、その間に別の文庫が何冊も追い越していった。そういうふうに道を譲れるような作品だ。日常の中に溶け込んで、読んでも読まなくても構わないようなもので、終わりも知りたいとも思わないし、知らなきゃ損するものでもなかった。

褒めなかったけど、薦めないかというとそうではない。読書好きならお読みなさい。昭和の初期の世の中のこともようく見えてくるし、人々の生き様などがきちんと物語化されていて、小説から何を得るのかというようなことを考えるなら、ぜひとも読んで谷崎潤一郎は何を書きたかったのかを考えるのもいいだろう。

ひとつだけ自分用のメモとして書き残して置くならば、3番目の妹の雪子ちゃん。こんな寡黙で大人しくて、しかも綺麗な子がいたら、私はすぐにお嫁にもらいに行きます。

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