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2010年5月12日 (水曜日)

「山笑う」から「山滴る」へ

新緑がにぎわう季節が瞬く間に過ぎて、風薫る五月となりました。

水田の若苗が青々と逞しく育ち、隣りあわせの畑には麦の穂が顔を出して夏はまだかと色を帯び始めています。

花水木や藤のかぐわしい匂いが風に乗って届いてきます。野山を歩けばミカンの花が甘い香りを放っていました。

まことに五月という季節は人々をうっとりと酔わせて自然へと惹きつけてしまうような魔力を持っていますね。

五月も二十日を過ぎれば、ホトトギスが啼き始めます。

 キョッキョッ キョキョキョ

 こだまして山ほととぎすほしいまま  杉田久女

こう詠んだ久女の人生は、ホトトギスの啼き声から連想するようなものでは決してなかったのかもしれないなあ…と思いながら、いつもこの季節には、この鳥の華麗に透き通るような声に聞き惚れてしまいます。

(おぼえがき・変更削除あり)

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