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2009年9月16日 (水曜日)

スローに生きることを見つめなおす

「神去村」が静かな旋風をまきこしているようです。職員が綴る「ちょこっと日記」でも取り上げている人がありました。みなさんはご存知ですか。

三浦しをん著「神去なあなあ日常」に登場する神去村の舞台は、三重県の中勢区域を流れる雲出川を上流へと遡っていった旧美杉村にあり、三浦さんのおじいさまが美杉村出身であるという繋がりで三浦さんは山深い当県までお越しになったことがあるそうです。

この物語は、林業を営みながら「なあなあ」という言葉を大らかに話す村人たちと若者が巻き起こす日常をコミカルなタッチで書き上げた青春林業小説です。三浦さんらしく軽快に仕上がっています。

林業や漁業って面白くないし人気もなくて、仕事も厳しい…と思われる方々があるかも知れませんが、そんなことはまったくなく、林業技術は少しずつ進化を続け、昨今では若者が林業への還ってくる傾向もあり、ヒトが自然に回帰する息吹のようなものさえ感じさせてくれます。

私たちは物質社会のなかで合理性を追い求めることに夢中になって、産業にも生物にも、もしかしたら人の心にも「多様性」というものがあることを、改めて見つめなおさねばならないようです。

「なあなあ、そんな難しい話とちがうんや、林業は楽しいらしいよ」って語りかけられているような気になります。

あるインタビューでは「取材してみると尾鷲も松阪もいいところでした。住んでいる人もいい人なので、それも(住むのも)ありかなとちょっと思いました」とも仰ってますし、みなさんも、どうぞご一読ください。

*

神去村という名の付いた由縁はナニなんだろうと思い、少し前に美杉村へと小さな旅をしてみました。

まずは、伊勢奥津駅へ立ち寄りました。驚くなかれ!蒸気機関車の給水塔が残っているんです。全国で2箇所しかないという貴重な遺産を現在は市が管理をして残してもらっているようです。

初夏に訪れましたので、蔦が絡んでタンクは青々と包まれていました。冬に行けば、灰色のコンクリート柱にかかえられた錆茶色のタンクが姿を現すでしょう。

さて、神去村探検ですが……畑や山で作業をしている村人の方々に声を掛け、「ここは神去村という小説に出てくるそうですが、舞台はどこの在所でしょうか」と尋ねて回りました。

雑談を交えながら神去村の耳より情報を聞き出そうと考えて話を切り出すものの、なかなか本題に入れず、村の未来のことや動物による作物被害、病院のこと、村に残されたお年寄りのことなどをみなさんは熱心に話してくれ、小説に出てくる神去村の舞台のことに話題が移りません。村人さんの話に夢中に相槌を打っている間に1時間ほどが過ぎてしまいました。

まさに「なあなあ」でスローな時間が過ぎてゆくひとときを愉しみながら、森林浴ができたのですが、主人公が残したかもしれない足跡を聞き出せないままでした。(でも、満足でした)

1両だけのJRに揺られてゆき終着駅で降りて、伊勢本街道をてくてく歩けば、どこかで発生している高速道路の渋滞などの騒動をひとまず忘れられます。どんどんと頭の中が環境に優しくなります。保障します。

2009-09-16

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