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2009年9月 3日 (木曜日)

石田衣良 4TEEN

石田衣良 4TEEN



通勤列車の中でこの作品を読む。

14歳の中学生の物語だ。
自転車で東京の月島界隈を走り回る。
月並みな言い方だが、爽やかで普通にスケベエな中学生の話。

私の乗る通勤車両には、大人のオヤジやオネエサンが数人いる以外は、全部女子高生だ。

そう!

短いスカートのまま、私が肘を置こうとしている肘掛に座る子どもたち。
パンツで直に座っとるやんけ!
と、いつも言いたくてウズウズしているのだが

この小説を読みながらその子たちを見ていると、勘弁してやろうかな、とも思えてくる。


---
4TEEN
(新潮文庫)
石田 衣良

歯の浮くような形容詞で気障に言葉を飾ってゆく文章に、「何だコノヤロー生意気過ぎるぜ、読むものか!」と思いそうだが、私はするりと引き込まれていってしまった。
悔しいな、ボクもこんな気障を言ってみたいな、などと羨みながら読む。
反発する心は、石田衣良の天才的な才能に宥められている。
石田衣良の顔が思い浮かぶ。
そういえばテレビに出てたなあ。クイズ番組で漢字を全然知らないことがバレてしまっても飄々とニコニコしていた細い眼が印象的だ。
いかにも、という小説。いや、これは小説というよりも、僕たちの心の日常を切り取ってドラマふうにして、石田衣良が日記に綴ったような作品だった。中学生ってこんなにも正直で清清しかったのかなあ。ちょっぴりエロくいのだが、爽やかなエロで、そういうところに私も戻りたくなってくる。
石田衣良はこの作品を書きながら、きっと気持ち良い夢を見ていたに違いない。
こういう直木賞があっても、許してしまう。そんな作品。


| 2009-09-03 07:47 | 読書系セレクション |

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