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2009年7月22日 (水曜日)

石川達三 私ひとりの私

石川達三 私ひとりの私



夜中にザザザと降った雨もあがって
静かに迎えた朝に

ふとしたことで、この本のことを思い出した。

そしたら、スルスルとセピアな色の青春時代が、甦ったのだ。


私ひとりの私 (講談社文庫)
石川 達三
講談社

セピアという色は、曖昧な表現だ。しかし、私ひとりの私という本を手にすると、青春時代がセピア色に甦る、と言ってみたくなる。

私と石川達三との出会いはこの本から始まったのだ。そのあと、生きている兵隊を読んで、青春の蹉跌へと進んだ。

未熟な学生時代に、作家の赤裸々な自伝と出会い、美文か駄文かさえ判別できない自分がその人と四つに組む。

文学との出会いのチャンスは、作家の数だけあって、人それぞれだろうが、ある時期に石川達三という人物に夢中になれたことや、事実埋没していたことの誇り高き自信のようなものは、この本との出会いから始まったのだった。

「ひとり」であった「私」は、理由もなくタイトルに魅了されただけなのに。

考えてみれば、出会いとはすべてそんな偶然の集まりであるのかもしれない。


誰が薦めてくれたんだったっけなあ、この本。一般教養の文学の斉藤先生だろうな。(ひとりごと)


| 2009-07-22 09:40 | 読書系セレクション |

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