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2009年4月21日 (火曜日)

訳あって、いや訳もなく一人飲む

淡い色の花びらは雨に打たれて散っていった。そのあとには静かにゆれる新しい葉が芽を出していても、わたしの心はそう簡単には切り替えることなどできない。儚く消えた数々の思い出が蘇ってきては去ってゆく。痛みを伴うといえばそうかもしれないが、もはや痛みとは呼べないほどにまで忘れかけてしまったものもある。それが、わたしの気持ちとして、悔しくて許せない。


 花冷えを詰ってそっと腕を抱く

4月4日の夜にそんなメモを書いている。「なじって」と言葉では簡単に言うものの、漢字で書くのを少しためらった。自分を少し苛めてみようと思って漢字で書いた。そんなささやかな気持ちがそこにある。


 花冷えをなじってみたい恋心

花が散るのを見上げていると、朧な春の公園を二人で歩いた懐かしい日々が戻ってくる。
何にも言わない、好きだとも言わないで花びらを見上げるあなた。もういいわ、黙って見つめて。
電車の走り行く音が小さな森の向こうからこだましてくるのが聞こえたわ。黙って見つめるあなたの優しさ。


ドラマは終わって、花も散った。
風に舞う花びらを美しいなんて言いたくないの。わたしにはちっとも美しくも鮮やかにも見えなかった。
あなたの手をいつまでも握っていたかった。


4月という月は、儚く朧な月なのですが、実はその影に激しいドラマがあった。その一部始終を、ほかの誰にも内緒にして…

 訳あって、いや訳もなく一人飲む

そんな夜を過ごしてみるのもいいのではないかな。

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