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2009年3月11日 (水曜日)

月齢7 〔9月中旬号〕

月齢7 〔9月中旬号〕

▼9月11日のテレビや報道誌は昨年のテロのことを振り返って騒ぎ立てた。そのどれもが私のような庶民には空しい中味ばかりで、命を亡くされた皆さんは確かにお気の毒であるものの、アメリカ合州国という体制に現代社会が迎合してそのご利益に噛り付いているのだから、その一番末席で同じようになびいた一員であった以上、100%の哀れみを捧げるわけにもゆかない。▼夜中の盛り場や駅裏での喧嘩と同じで、殴られたからといって殴り返していても始まらないだろう。死ぬまで殴って正当防衛を主張しても、シコリが残るだろう。アメリカ合州国が狙われたのは、当然のこと、それが合州国だったからで、東京ではないし、北京でもない。合州国という体制が憎まれる理由を世界が真剣に考えねばならなかった。▼北山修さんは、ザ・フォーククルセダーズのHPで「単なる9月のある日が突然世界にとって意味をもつ日になってしまった。アメリカとて世界平和のためというお題目のもとにある種の戦争をやってしまった。まだヴェトナム戦争当時と同じことをやっているにすぎないのではないかと思ってしまう。イムジン河を歌い始めた頃と何にもかわってないんだなって。まだあの頃のほうが良かったかもしれない、みんなそういったことに対して良きにつけ悪しきにつけ反応していた気がするから。何にも考えない、何にも反応しないというのはもっといけない。」と書いていた。▼メディアよ。腹が立つならアメリカ合州国をもっと露骨になじってもいいのではないか。それとも腹を立てている人の数など予想以上に少なく、お涙頂戴で同情して、体制の正義感に惑わされているのだろうか。世界は自分たちのためにあればいい、黙って子分になれ、と思っているような体制に向かって嫌悪感だけでもいいから示して欲しい。亡くなった人のためにも、それが一番、平和への道だと思うのだが。▼さて、題名に「月齢7」と書いた。あと8日で満月になる。なんと嬉しいことに満月はオフ会の夜ではないか。▼私の寝床は東の窓に面していて、夏の間は、夜中じゅう、カーテンを開けて窓も開け放して寝ている。月明かりが床まで差し込んでくるので、部屋の明かりはつけていない。この光の加減が寝る前の明るさにはとても良い。眩しくないし、本を読もうという欲も起こらない。明るい星なら見えるし、偶然にも雲が流れてゆくのが月明かりにシルエットになって照らし出されたら、心の中にあった1日の疲れがすべて忘れられてゆく。▼おまけに、虫の声までが聞こえてくる。はて、真夏には無かった声だから、いつの間に啼くようになったのだろうか。庭木を剪定したときに、その切り屑を近所の皆さんはごみ袋に入れて出してしまうけど、土に帰ることのできる植物たちの死後を奪ったら申し訳ないので、私は庭木の根っこに盛上げておいた。虫はその付近に棲んでいるらしい。あくる日にそっと見に行ったら、蜥蜴がゾロゾロと逃げ回って、こおろぎがピョンピョン跳ね回っている。少し掘ったら大きなミミズが出てきた。そういえば、庭の山茶花に毛虫がちっとも付かなくなったのは、この気持ちの悪い爬虫類が喰ってくれたおかげなんだろうか。〔9月13日〕

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