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2009年3月 4日 (水曜日)

引き潮 〔2004年3月号外〕

外出した帰りに大きな橋を渡りました。そしたら潮が引いて干潟に海鳥がたくさんいるのが見えたの。この河を下っていけばすぐに海に辿り着くことは以前から知っていたので、1度だけ行ったことがありました。あの時は雨降りで、しかも潮が満ちていた。

ドキドキするような衝動が巻き起こって、橋を渡り切った交差点で河口に向かう道へと折れたんです。ちょうど3時過ぎでした。

太陽はまだまだ高く、西の空を見ると白くまぶしかったけど、東のほうに広がる海は真っ青で、波も立てずに落ち着いているというより、どっしりと両手を広げているように私を迎えてくれます。呼吸をするような小さな波と、沖合いのほうを揺さぶるような大きな波が、海原の霞むあたりでぶつかっているような気配がします。このまま、堤防を降りて、海を歩いてゆけそうな感じです。行けっこないのにね。

海が嫌いなときもあれば、好きなときもある。

昔、ある人を誘ってこの海岸よりももう少し南の海に行ったことがあった。太平洋の入り口が見える浜です。大きな貨物船がゆっくりゆっくりと動いてゆく。

私たちが急いで車を飛ばしてきた時間の10分の1以上にゆっくりと時間が動いていた。あれほど多弁にしゃべり続けた私たちが無言になって、遠くを見ている。水平線の向こうには夢があるのかな。心の中で、失った愛しい人のことを思っていました。

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