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2009年3月 8日 (日曜日)

事故  〔2002年6月号外〕

事故  〔2002年6月号外〕
▼交通事故というものは、天災なのか。考えてみれば自明であろう。しかし、その悲惨さに直面すると自分たちの無力さえ感じることがある。昨日まで普通に話をして、(家内が)同じ職場で仕事をしていた人がバイクを運転中に、交差点で一方から走ってきた車に追突されて亡くなった。病院に運ばれたときには内臓破裂で即死状態だったという。交差点の外まで跳んだというから相当の速度で追突したことが想像できる。しかし、詳細は分からない。小学生の子どものあるお母さんだっただけに胸も痛い。▼1974年の5月31日。梅雨入り間近の空は、朝のうち曇、夕刻には大降りに変わっていた。私は、雨具を持たずに出かけために、学校から帰ってきて駅に着いたときにはその大雨に悩む猶予などまったく与えられていなかった。ただ、学生服をびしょぬれにしてでも雨の中に突進するしかなかった。「明日から夏服や、濡れてもええやろ」そう思ったかどうかは不明ですが、6キロの家までの道を濡れて帰ることになる。▼今でもあの事故に遭った交差点を通るとあのときを思い出す。通学バイクは原付きだったのでヘルメットの着用義務はなかった。しかし、ジェットが好きなので愛用していた。雨が顔じゅうに当たるというよりは突き刺さる。目に飛び込んでくる雨粒を避けるために、幾分うつむき加減になってひさし部分で遮る。必然的に遠方が見えなくなる。雨のために視界が不十分なこともあり、車がセンターラインを大きく踏み出して脇道(バイクの右手側)から出てきたことに気づくのが遅れ、車の右ヘッドライト付近と私の右足のスネとが接触。バイクは転倒して進行方向とほぼ同じ線分上を約30メートル滑って止まった。(足の怪我が治ってきた頃に、背中じゅうに擦り傷があることが分かった。) ▼近くの外科病院で30針余りの応急縫合処置をしてもらい、ひとまず家に帰った。その夜は痛かった。多分、鎮痛や化膿に関わる薬など何も飲まずに(というか応急の医者だったのでとりあえずフタをしただけなのか)夜を過ごさねばならなかった。スネにぐるぐると巻いた包帯は太ももよりも分厚くなっていたが、夜半を過ぎた頃にはそれが真っ赤に変わった。不気味にも血の包帯は冷たい。▼2日めからは親戚の計らいもあって別の医者にかかったが、主治医は傷跡を観察するだけである。1週間ほど過ぎた頃から発熱があったのをみて「化膿している」という。再手術は簡単である。縫い合わせた部分を全部開いて、ちょうど両手で拝んでいる手を広げたような大きさの傷口を洗ってくれるのである。魚が腐ったような匂いがする。もちろん私は暴れるので2人の看護婦さんが私の身体の上にプロレスラーのように乗っている。その柔らかさを喜んでいる暇などまったくない。▼結局、7月半ばに退院して、久しぶりに学校に行ったら微分積分の授業が終わってしまっていた…という記憶だけが残る。▼事故にはもう懲りたかというと、まだあった。その半年後くらいに同じ現場を500メートルほど過ぎた見通しの特に悪いカーブで、無理な追い越しをかけて、前方に突然現れたダンプにぶつかりそうになり急ハンドルを切って転倒するという事故を起こしている。腰のレントゲンを撮って主治医は「ヒビが入っているようにも見えるので」と言う。しばらくコルセットを巻いた生活をしていた。▼事故は何故に起こるのか。理由のひとつは、「速く走ろうと考えるからである」というのが私の考えです。速く走るために譲り合わない、慌てる、追い越す。これらのおこないの中に危険が潜む。実際に速く走ると、安全確認動作に要する時間[t1]が、その動作を許容する時間 [t2]を超えてしまい、t1>t2となる。ここで事故の発生する確率式を、P(x)=K・exp(t1/t2) と表せるかなー、なんて考えてみたりしてます。▼もうひとつの危険な理由がある。それは脇見で、歩道を行く可愛いらしいねーちゃんの足を見つづけると上の式のP(x)が大きくなってしまうので気をつけねばならない。まあ、これは余談です。▼そもそも、オートバイというのは作用と反作用の法則どおりものである。カーブでバイクが傾いているときにはこのふたつの力がつり合っている。ブレーキを掛けると、バイクは外側に傾きを戻そうとする→運転者はそれを抑制する(ハンドルをきつく切る)という現象が起こる。例えば、突然、カーブで前方に車が現れたら…、急ブレーキを掛けたあと上記の操作をし、ほとんどの人は内側に転倒する。▼自転車がかじを切る瞬間も同じだ。左に曲がるためには左に傾く必要がある。そこでハンドルを逆に右に切る→急に右に曲がろうとすれば反作用の力で車体は左に傾く→この傾きを利用してハンドルを左に戻すと車体は左にかじを取れる。▼これを意識して操作している人は少ないでしょう。まして4輪車などで考える人はラリードライバーくらいで、それも実戦時には考えないだろう。バイクに乗っている人の場合、こういう極限状態を身体でよく知っておき、常に心掛けておれば、バイクを相当に安全な乗り物にできることは間違いない。そういう意味では、元来、バイクは非常に安全な乗り物なんですからね。しかし、まだまだ狂気な乗り方をする人が(車もバイクも)絶えない(永遠に絶えないでしょうが)うちは、自己防衛をするしかない。すなわち、P(x)を小さくする心遣いだけが私たちを救うのである。

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