2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト

BIKEs

  • 平成24年(2012年)最後の春(閏日)のKLE
    かつて
    バイク・ツーリスト
    だったころ

Walk Don't Run

  • ユース宿泊スタンプ帳
    忘却をおそれず
    記憶を記録として
    遺そうと思う
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ

« ツーレポに酔う 〔2001年中秋号〕 | トップページ | 清張さんと司馬さん 〔2001年10月号外〕 »

2009年3月11日 (水曜日)

秋とは・・・ 〔2001年10月初旬号〕

秋とは・・・ 〔2001年10月初旬号〕
01/10/05 06:56

秋…風が静かに、ただ、吹くばかり

▼松下電器産業は人を大事にする会社だともっぱらの評判で、リストラなど有り得ない所だと多くの人に思われていたらしい。確かに「人材」ではなく「人財」という言葉を創り出した。創り出してから、世間に対していかにもそれらしく思わせる魔術を与えつづけた会社なのかも知れない。▼私の又従兄弟に上之郷利明というとても有名なルポライターがいますが、彼は「松下」を(PHPと仲良しで)書き続けている。親父同志が従兄弟だというだけで裏切ってはいけないような気もあるが、彼に松下が今、何をしようとしているのかを伝えたい。(もちろん住所を知っているから手紙だって書けるが…)▼「ついに人件費にまで手をのばさねばならなくなりました」と会社はいう。9月末に各部署のひとりひとりを集めて目を潤ませて責任者はいう。その理由は簡単で、ひと月当たり50億円の売上があった時代には遜色なかったけど、今は10億円ほどしか売り上げがないからだ。人件費は8億円。5分の1に減った売上に対し人件費が同額でのしかかる…という。▼経営とは面白い。儲かればこれほど楽しいものもなかろうが、人件費が重いので600人のうち200人に退職して欲しいと意志表示をした責任者は、無責任すぎると私は思う。もちろん責任者は定期的に交替してゆくので、誰を責める訳にもいかないが。しかし、そこの労働者は経営者に身を預けているんだから、預かった立場の人はもう少し責任を感じるべきではないかねぇ。▼人財と讃え、たてまつりあげて大事に扱うふりをしながら、実は経営利益を得るための道具だったとしか思えない。私は「松下」という会社に10年前に移ってきたが、真っ先に(オムロンとの違いを)感じたのは、「人材とは、人の顔をした材料で、上手に使い騙して使え」と、どこかに書いてあるんだろうか…と疑ってみたことだった。オ社は本当にひとりひとりを大事にしてくれたと感じたものだ。▼創業者の意志を上手に勝手に解釈し、人材を上手に使いながら利益をあげて、社会に貢献するという大義名分で、経営体制側がぬくぬくと満足していたのではないか。松下に移ってきながら、愛社という言葉にまったく縁がなかったのも常にこういう不信があったからだと思う。▼業務改善という言葉を打ち出して、経営を改革しようという。そんなことは誰だってわかる。そこで、松下電器の見栄やプライドや建前を隠して、社員を辞めさせようとしている。「生活に支障が出ないように…皆さんの再雇用をお助けするために努力を…」と言うけれど、本音で思ったかどうかは不明である。事務的に相談室を設けた。最高で月収の40倍の特別手当を出すと新聞に公表した。社員の昔の業績をあっさりと忘れ去り、残った人間をこき使い利益を取り戻し、活気を出そうと考えているのだろう、私はそう思う。▼技術開発を担う私たちは幸いにも狙われにくい。技術を切り棄てたら数年後に立ち直れないと思ったのかどうか。(といいながらも心配ですが…) しかし、技術よりも経理が強い会社なので些か心配もある。▼全員に配布した1枚の紙切れ。それに私の退職金呈示額があった。10年で200万円あまりだった。特別給付を入れると1400万円ほどになる。もしかしたらこのまま勤めても一生でも貰えない金額かも知れない。しかし辞めてしまったら今まで通りの月額60万の収入を保障してくれる所はない。だから…▼切実な不況である。クビを切りたい気持ちもよくわかる。だったら、なぜ、肥大化した管理職層の給料を、特に1千万円以上の所得者の給料を一律に1千万にしないのか。会社の中に格差が果たして存在してそれが正当なのだろうか。▼共働きの人達には順番に面接があって、二人のうちのどちらかに退職を暗に願っているという。会社が儲かっている時にうまく会社のおだてに乗って住宅ローンを背負っている人もあるだろう。人にはそれぞれの理由があるはず。なのにそれを、いい子ぶって優しく声を掛けて心の内では冷たく切り棄て去ろうという行いがどうしても私には許されない。▼松下は「人材を材料程度と」思ってましたと、改めて訂正して公言して欲しい。▼-----▼もしも私にもう少し裁量があったら、この時期に苦い思いをした人達の声をかき集めて多くの人に伝えたいものです。何故なら私も弱者だし、世の中の多くの弱者の怒りをそのまま飲み込むなんて絶対に許せない、と思い続けているからです。▼でも…弱虫です。

虫が鳴く 鳴いているのか歓びか 〔ねこ〕

« ツーレポに酔う 〔2001年中秋号〕 | トップページ | 清張さんと司馬さん 〔2001年10月号外〕 »

【随想帖 秘】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ツーレポに酔う 〔2001年中秋号〕 | トップページ | 清張さんと司馬さん 〔2001年10月号外〕 »