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2009年1月21日 (水曜日)

さようなら、雪が来てると空をみる 〔塵埃秘帖篇〕

毎年、1月の日記には同じようなことを書きますが。

22日は親父の命日で、あれから何年という数字が必ず毎年ひとつずつ増えて、私の余命がまたひとつ減ってゆく。親父の死んだ年齢に近づく度に、親父の気持ちが少しだけわかる。

さようなら。
そんな洒落た別れはできなかった。

苦しみながら床に伏せる日々だったというけれど、私は冷たい人間なんだろう、ちっとも見舞いには行かなかった。

18歳で東京に行ってしまったし、京都に戻って来てからもゆっくりお酒を飲んだ覚えも無いし、話をしたこともなかった。

自由自在に人生を生きてきた人で、数多くの仲人をしたり、自分で愉しむだけの絵を描いてみたり、木を彫ってみたり…の日々だった。
今の私が似たようなことをやりたくて困ってしまう。

何も、人生論について話したことなど無かったのに、これほどまでに似るのものか。
確かめたくても、聞いてみたくても、もう居ないし。


日本中が震え上がった真冬の1日だった。

誰もがそうだろうけど、私も例外なく、「さようなら」を言う準備はしていなかった。

傍にいて抱いて眠っていた母が
「朝になると体がすーっと冷たくなっていったんや」
と話してくれた。

静かに静かに冷たくなってゆく様子は全く想像できないけど、私もそのときはそうありたい。

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