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2009年1月21日 (水曜日)

さようなら、雪が来てると空をみる

「さようなら」と言いあって別れることのできなかった人。
大好きだった人だけれど、憎しみを残して消えていった。

深い傷も、血痕のような痛ましい恨みも、今はもう…許しても構わない。
もちろん、記憶から消してしまうことはできないけど。

ボクだって、ときには思い出すことがある。
街を行き交う女性たちのなかに、キミのように短い髪を茶色く染めて銀に輝くピアスを見たら、理由も無くドキドキしてしまう。

別れってのは、たとえそれがもう二度と逢えない悲しいものであったとしても、心の準備ができあがってさえすれば、潔く「さようなら」と言えるもの。

新しいものが大好きで、見かけ以上にケチで、派手なようで地味だった人。

真冬のデート。仕事帰りの乗り換え駅で、柱の蔭で待ち合わせ。
流れる人の吹き溜まりのような通路の片隅にいたキミを抱いて連れ去ることができなかった一瞬を、今でもときどき思い出す。

「今夜から雪かもしれないね、さようなら」

そう言って深夜の電車に送り込み、雪の朝に「おはよう」って言いあっていたくせに、本当の別れのときには、何も言えずに電話を切った。

明日は雪になるのだろうか。
そんな夜更けは悲しみが募る。

--___

さようなら、雪が来てると空をみる

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