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2008年11月 8日 (土曜日)

秋深き隣は何をする人ぞ

秋深き隣は何をする人ぞ と芭蕉は詠んだ。


「奥の細道」をよむ (ちくま新書 661)
長谷川 櫂
筑摩書房
¥798


-- 月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。

誰もが知っている「奥の細道」の冒頭です。

まったくの専門外のことでありながら、芭蕉という人物や作品、またはこの紀行文に興味を持ち、浅学ながらも少しでも読んで味わってみたいと思うことが、これまでにしばしばありました。

著者の長谷川櫂さんのことは朝日俳壇(朝日新聞)の選者であるということしか知らなかったのですが、単に名前を知っているというだけのきっかけで、このちくま新書<「奥の細道」をよむ>に出会え、長谷川氏の人物像も少し見えてきて、「好き」がグーンと加速しそうです。

この著作は、決して生半可に読むようなものではなく、大学の教養講座で大いに利用してもいいだろうと思える、素晴らしい本でした。

数学や物理学の講座で使うテキストでよく見かける「薄っぺらいけど中味が満載」という…あのパターンの本です。物理のテキストではさり気なくひとつの方程式が書かれているのですが、実はそれを展開すると膨大なページの解説が必要で、読み手にもしっかりとした基盤を(暗に)要求している、というアレです。あの悪魔のようなテキストを思い出しました。

まず、第1章で「かるみの発見」の解説に入ります。「奥の細道」での芭蕉の旅日記をのほほんと読もうと考えていた私には、なかなか厚い壁でしたが、第3章までの導入講座が、実はどうでもいい本には書かれていない素晴らしいモノだったのです。芭蕉の心を第1章、第2章、第3章で学び、旅の日記へと続いてゆきます。

涙が出ることの連続ですね。
(この本の懐の深さをどこまで理解したかは、自信ないのですが)、
秋の夜はこういう本をじっくりと静かな部屋で読みたいです。
何度でも繰り返して読めます。

---

芭蕉のいう「かるみ」について、長谷川櫂さんは、この本の冒頭で書いている。(22頁あたり)
読んだだけでは、理解できるような内容ではない。キッパリ。

シンと静まり返った秋。その深みの底に私の心は沈んでゆかねばならない。

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