さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
梅雨になりました。
その初めての朝、大粒の雨が夜半から降り続いたままで、列車の中はずぶ濡れで窓はすっかり曇ってしまっていました。
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
この長谷川素逝は、阿漕(津市)にゆかりのある人です。この句は大好きな句のひとつで、梅雨に入るころになると、この句から想像するシーンに想いを巡らせている自分がいます。
梅雨も悪くない。
そんなふうにも思えてくる。
(すでに靴の中まで浸水しているのに…)
そんなことを考えていたら、計らずも列車が阿漕駅に止まりました。
いつも座っている高田高校の女子生徒四人が曇った窓ガラスに落書きをしています。
くもりガラスにハートを描いた子に隣の子が何か話し掛けたなと思ったら、その子はそそくさとその絵を消してしまった。そして、そのあとは訳の分からない絵をみんなで描き殴って、ガラスのキャンバスはぐちゃぐちゃになってしまった。
先週はテスト期間だったので黙ってノートに集中していた子どもたち。
まだまだ長谷川素逝の心には辿り着けないでしょうけれど、今朝こうして落書きをして遊びながら登校したことを大人になっても憶えているかね。
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