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2008年6月17日 (火曜日)

梅雨の季節

 鬱陶しい梅雨の季節を迎えました。今年の梅雨入りは去年よりも12日も早く、クールビズ初日と梅雨入り宣言が重なった形になりました。

 その初めての朝、大粒の雨は夜半から降り続いたままで、列車の中は傘を持った人で混雑してずぶ濡れ、窓はすっかり曇ってしまっていました。そして、いつも座っている高田高校の女子生徒4人が曇った窓ガラスに落書きをしていました。

 曇りガラスにハートを描いた子に隣の子が何か話し掛けたなと思ったら、その子はそそくさとその絵を消してしまいます。そのあとは訳の分からない絵をみんなで描き殴って、ガラスのキャンバスはぐちゃぐちゃになっていきました。

 私はそんな様子を見ながら、

さよならと梅雨の車窓に指で書く  (長谷川素逝)

 という句を思い浮かべて、いつの時代もあるささやかな情景にぼんやりと感動のようなものを覚えていました。

 列車が阿漕駅に止まります。はからずも、この句を詠んだ長谷川素逝は、阿漕にゆかりのある人です。

 普段から嫌なイメージばかりの梅雨ですが、こんな情景と出会うと少し見直してみようかなとも思えてきます。

*

 先日、ふとしたことから30年ほど昔の下宿生活のことが夕食の話題になりました。

 あのころは、そういえば「レジ袋」というものは流通し始めたばかりで、世の中には殆ど無く、スーパーで買ったものは四角い紙袋に詰めて持って帰ってきたものだった。だから、ゴミ出しの日にはその紙袋にゴミを入れたものだった。そんな話から始まりました。

 それもそのはずよ、コンビニなんてものも、ポツリポツリとしか見かけなかったし、大体、夜中に町をふらふらと歩き回ったりもしなかったでしょう。明かりも今ほど夜中まで煌々と点けていなかったかも。

 ゴミの量も少なかったような気がする。むやみやたらにプラスチックやアルミの容器なんて使われていませんでした。エアコンだって、大学生の下宿にはありませんでした。ビールだって瓶ビールが主流だったしね。

 しみじみと話し始めれば次々と昔懐かしいものは出てきました。そんなものを掘り起こしながら、そのネタをツマミに缶ビールの栓を抜くのもいかがなものかと自省しながら、もう一杯だけいただきました。ビールのおいしい季節になりました。 

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