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2007年6月12日 (火曜日)

気候変動と異常気象

-- 気候変動のせいで地球に異変が起こっているみたい
-- そう言われると暑くてフラフラになるような夏がきたと思えば、ぜんぜん雪が降らなかった冬もあったよね
-- やがて、南の島が海に沈んでしまったり、大型台風が襲来して家が倒壊する被害が増えるようになるのかな
-- うん、私たちの住んでいる日本でも怖い感染症が流行るときが来るって予測している先生もいるよ
-- 地球に少しずつ異変が起こっているのね、水と緑のきれいな惑星なのに
-- 長い地球の歴史を1年に例えても、大晦日くらいから異変が始まったんだ
-- それがどうしてかを考えてみなくちゃいけないね

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気候変動と異常気象の特集をします。

夏休みは宿題が出るからつまらないなと思うときもあるけれど、海や山へ出かけて自然に触れ合うことができて最高ですね。
ところが、この自然を取り巻いている環境に少しずつ異変が起きているらしいことがわかってきました。
今年の5月、タイのバンコクで気候変動に関する政府間パネル(IPCC)という会議が開かれました。その第4次報告書第3作業部会の集まりで驚くべきことが報告されています。

その報告とは、今の小中学生のみなさんが生まれる前の1970年から2004年までの34年間に、全温室効果ガス排出量が約70%増加したこと、そして、対策を強化せず現状のまま推移すると今後何十年もの期間で温暖化ガス排出が増加しつづける傾向にある、という内容です。
このままでは2100年の平均気温は、温室効果ガスの排出量が最も少ない場合で平均1.8℃(予測の幅は1.1~2.9度)、最も多い場合には4.0℃(予測の幅は2.4~6.4度)と上昇すると報告しています。

だから、「猛暑で最高気温記録を更新」というニュースを見かけたら、温暖化が身近なところにも出ているんだということに気づかなきゃいけないわけです。

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そこで、これからの時代を生きてゆく私たちは、温室効果ガスを必死になって減らす努力をしなくてはならないのです。大学や研究所の偉い先生たちによって、20年後、40年後に温室効果ガスをどうやって減らすかという作戦を考え始めています。

地球温暖化について、ちょうど1年前の「環境学習みえ・夏号」で特集しました。
二酸化炭素などの温室効果ガスを減らすために、ちょっとした身の回りのことから改善しようと、読者のみんなも一緒になって約束をしました。でも、もっとたくさんの人たちや学校のみんなが一斉に知恵を出し合わねばならなくなってきました。

今、この地球温暖化が原因で気候変動や異常気象が起こっています。地球温暖化が進むと・・・・気象現象がどのように変化して、生活にどんな影響が出てくるのか、考えてみます。

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みなさんは、異常気象とか気候変動という言葉を聞いたことがあると思います。
平均気温の上昇、集中豪雨、水不足、冷夏、大型台風など、身の回りの気候やお天気の様子がいつもとちょっとちょっと違うかも…って気づいた人はピンポン!身の回りには、異常気象の兆しが出始めています。

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では、異常気象とは、そもそもどういうものなのでしょうか。気象庁の資料を調べると詳しいことがわかります。気象庁では天気予報を毎日のテレビやラジオで提供するだけじゃなく、その天気のデータのほかにも幾つものデータを全国約130箇所ほどの地点で観測しています。気象庁ではこれらのデータが「おおよそ30年に1回の出現頻度に対応する基準を超えた場合」に異常気象と呼んでいます。

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世界や日本で起こっている異常気象かも…というものを調べてみましょう。

◆北極海の氷が減ってきています。
北極海を覆う氷が太平洋側で大きく減っていることがわかってきました。もともと北極海を覆う氷は、夏に一部が溶けるか氷のまま流れ出すかして減少しますが、冬になると再び増えてゆきます。氷が減ってきたことで太平洋の水の流れが変わって水の温度が上昇します。それが日本列島の気候にも影響を与えています。

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(2002.1.1,栗林浩、アルゼンチンにて撮影)
写真は、アンデスから崩落するペリト・モレノ氷河です。
氷河の先端が湖に崩落し、氷塊となっている様子がわかります。地球温暖化によって氷河が滑り落ちる速度が早くなったと言われています。
全国地球温暖化防止活動推進センター
(http://www.jccca.org/)
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◆山岳地帯の氷河やグリーンランドや南極の氷河が融け出して、世界の海表面が上昇しています。
20世紀の間、海面は12センチから22センチ上昇しました。そのことで、太平洋の小さな島々では海面が上昇し始め深刻な問題になっています。

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写真はツバルのある島の様子です。この島には9本の椰子の木しか残されていない。椰子などの根は、波から砂の流失を防ぎ島を守っているが、これだけ小さくなってしまうと守りきれず、水没してしまう島だと言われています。(2002.6.20)
全国地球温暖化防止活動推進センター
(http://www.jccca.org/)
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今後、地球温暖化に伴う海水温の上昇による熱膨張と氷河などの融解によって、2100年までにさらに18センチから59センチ上昇すると予測されています。
21世紀の間、南極の氷床が融けるかどうかは現在の科学では確実な予測はできませんが、今後1000年では南極の西部の氷床が融ける可能性があり、その場合海面は現在より3m上昇する可能性があります。


◆台風やハリケーンの勢力が強くなって各地で被害が出ています。
2003年の日本の冷夏、2005年にアメリカ南部を襲ったハリケーン・カトリーナ。2006年にヨーロッパを襲った猛暑、日本を襲った豪雨なども一例です。

◆気象庁の予測では、100年後には、(1)世界の気温は2.5℃ほど高くなる、(2)日本の気温は2℃から3℃高くなる、(3)日本の1日の降水量が100mm以上になる日が20世紀初頭の30年と比べて1.5~2倍ほどまで増える(太平洋側と北海道の一部地域を除く大部分の地域)、と予測しています。

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日本の年平均地上気温の平年差の経年変化(1898~2004年)気象庁:異常気象レポート2005から
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気温が高くなると水蒸気がたくさん出て雨が降りやすくなるので、大雨や長雨の傾向が表れます。国立環境研究所の研究では、21世紀の終りの降水量は今よりも1割ほど増えると予測しています。気候変動や異常気象が増えると、災害や農作物に被害が出ます。




気候変動が起こる原因を考えてみようと思います。

私たちの住んでいる地球という惑星は、宇宙から見ると青くてきれいな星ですね。
緑がたくさんあって、大きな海が広がっています。46億年前に誕生したということが偉い先生方の研究でわかっています。

でも、私たち人類(ヒト)がその地球上に誕生するのは、地球の誕生からするとずーっとあとになってからで、今から200万年から300万年前とされています。

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〔補足説明〕
長い地球の歴史の始まり(46億年前)を1月1日とすると、ヒトの誕生は12月31日の夕方6時ころに当たるそうです。人間なんて地球の中では新米なんだけど、すっかり大きな顔をしていますね。そんなに威張っていいのかな。
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ヒトは酸素を吸って生きていますが、植物は二酸化炭素を光合成という形で体内に取り入れて生きています。そこで、植物や地球上の生き物とヒトとの間では、バランスの取れた関係が保たれていたのです。

ところが、ヒトは1万年前ころから火を使うことを発見し使い始めます。ちょうどこのころから地球の二酸化炭素が少しずつ増え始めたのです。ただ、そのころは地球の温度上昇度合いも1万年で1℃上昇するというものでした。
ヒトは考えることのできる動物です。ですからあっという間に進化し18世紀には地球に埋もれた化石を燃料として使うことを発明します。このころから二酸化炭素濃度がそれまで以上に上昇を開始しました。

ヒトが誕生するよりもずっと昔から存在した植物が二酸化炭素を光合成して作った有機物によって分解をしてできたのが化石燃料です。便利な道具を発明できる力を持った人類(ヒト)が、この化石燃料を掘り起こして発見し、使い始めたのが地球環境破壊行為の始まりです。

ヒトはその後も大気汚染や騒音などという「公害」を克服しながらも、新しい道具を考え出し住みやすい社会を実現してきました。奈良時代の都ではし尿処理に行き詰って悪い病気が広がったり、江戸時代にはたくさんのゴミがお堀に捨てられたりしました。ヒトは、このようなゴミの問題も解決して住み易い町を守ってきました。
20世紀になってから産業が急激に発達します。そのおかげでどんなときでも電気やガスが自由に使えます。冷暖房をいつでも利用でき、どこでも水が出ます。
つまり、暑い夏でも快適に眠れて、冷たい飲み物も自由に飲める。何処かに出かけるときにも自動車に乗って楽々移動が可能なわけです。ところが、この便利な暮らしと一緒に温暖化というオマケが付いてきたのでした。

ここまでで地球温暖化が進んできたことで気候変動や異常気象が発生していることが理解できたと思います。そして、長い地球の歴史のうちで地球温暖化は始まったばかりだということもわかりました。クール・ビズが取り入れられたり、冷暖房の設定温度を見直したり、ごみゼロやリサイクルを進めたりするのは理由があるということもわかりました。

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◆ 身の回りの気候変動、いくつ気づくかな。
◎ 何年か後には砂浜が無くなるらしいと聞いた
◎ 寒いのに蚊が飛んでいた
◎ スーパーで急に値段があがっていた野菜を発見
◎ 紅葉や花の開花時期に異変が起こっているみたい
◎ 台風が大型化して、しかも回数も増えたかな
◎ 最近は猛暑ばかりのような気がする

平成18年度地球温暖化防止啓発標語・絵画コンクール特選作品から

温暖化の危機を感じたでしょうか。これを機会に、私たちの暮らしを見直すことをみんなで話し合ってみましょう。

1年前、情報誌・環境学習みえで地球温暖化防止を特集しました。どうそ、「環境学習みえ」バックナンバーも参考にして、生活をチェックしあうのも面白いですね。


【絵画】名張市立桔梗が丘中学校1年 勇元望愛さん

◆ 学校の休み時間にできる温暖化対策
◎ 【植物】自然に優しい植物を育てよう
◎ 【電気】使っていない電気は消すようにしよう
◎ 【水道】水を出しっぱなしにしないようにしよう
◎ 【ごみ】ごみはちゃんと分別して捨てよう
◎ 【文房具】鉛筆や消しゴムなど、使えるものは最後まで使おう
◎ 【給食】給食は残さず食べるようにしよう

 

参考文献;
●気象庁ホームページ:地球環境の診断(大気の総合情報)
http://www.data.kishou.go.jp/clima...
●JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センターホームページ
http://www.jccca.org/index.php
●八太昭道著;新版 ごみから地球を考える (岩波ジュニア新書)

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