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2007年6月 6日 (水曜日)

やがて消えてゆくもの

 初恋の日を あなたの胸は
 甘い涙に 感じるけれど
 それもきれいな夢
 枯葉が舞う頃
 恋人たちの森に
 想い出を捨てましょう
 初恋の日は 枯葉のように
 やがて色あせ 消えていくよ

北山修は、ピエロの唄でこうよんだ。


初恋であろうと、なんであろうと、想い出というものはやがて色褪せていってしまうものだということを、誰もが知っていながら、誰もが口に出さないでいるのに。

さり気なくそれを唄にしてしまった。

「紅の豚」で見事なシャンソンを聴かせてくれた加藤登紀子さんが巻末で「彼の詩は、どこにでもあるような、安っぽい言葉で構成されている。無意識のうちに、しゃべっているような、そんな、気安さで、それは体の中に入りこんでくる。」と書いている。

あの痺れるような声で、小首を傾げながら加藤さんが北山修をこのように語っている姿を想像すると、こんな豪華で、しかしながら甘く切ないひとときを想像させていただけて、私は嬉しくて仕方がない。


私のブログのタイトルはパクリだ。
そしてそのことを、多くの人が簡単に気づいていると思うが、

 - Walk Don't Run - 
 夕焼けの向こうまで  ─ 枯れ葉の舞う道をあなたと二人で ─

英語のタイトルは音楽から、二行目(サブタイトル)は北山修のこの詩集からヒントを戴いたのです。
あるときに閃きで決めてしまって、移り気な奴なのに一向に変更しようとしない私が居る。

きょうは、「大人の恋」の話を書こうと思っていた。
熱く、少し艶のある物語のような恋をしてみたいという夢を書こうと思っていたのに、「やがて消えていく」ものを、否、「やがて消えてい」ったものを思い出してそこで足踏みをしてしまった。

足踏みをしているので、あの人への手紙も書き出せない。

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