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2006年6月25日 (日曜日)

吟松へ (奈良市大畑)  【バイク】

【仁柿峠と櫃峠】 ─  ─  ─

 

伊勢本街道を松阪から伊賀地方へと越えてゆく。

 

この峠は県内でも屈指の険しさを誇る峠道だ。
越える度に、徒歩で越えていた時代の人々への畏敬の念が湧いてくる。

 

ちょうどそんなことを考えているときに石造りの道しるべとお地藏さまを見かけた。
丹精に作られたその顔や彫り込みは、ここだけのオリジナルであり、似たものはあっても同じものはこの世にはひとつもない。どこのどんな人が作ったのかわ分からないが、旅の安全を祈って彫っている姿を想像してしまう。時間や手間のかかるものは現代では高額なものとなってしまうが、この時代のように経済は成長するもだと言う概念のない時代だからこそ、人々の間で文化が育まれていたのだ。

 

江戸時代という停滞した時代を作ってしまった徳川という人物の罪は大きかったことは否めないが、庶民は究極に貧しくありながらも、決して心までもが貧困ではなかたことがわずかな救いだ。現代のように利潤しか追求しなくなってしまった構造をつくった近代経済、現代社会をただただ愚かしいと思う。

 

そう、この集落一帯では、少なくとも人間が人間であることを実感できるようなまっとうな暮らしが息づいている。時間もゆっくりと流れているのがわかる。
そういう中を颯爽と走りゆくのが何とも爽快だ。

 

仁柿峠には幾つかの民家が戻っている。一時は廃村だったが、今は軒先も綺麗に片付けられて、どうやら電気も来ている模様だ。しかし、国道の工事の爪は近くまで来ていることに目をそむけることは出来ない。

 

櫃峠を越えたあと、名松線・伊勢奥津の給水塔を見ながらひと息つく。すっかり蔦に覆われてしまい、錆にまみれた痛々しさは見えない。今度来るときまで保存されているのかどうかも心配だったので、しっかりと見ておくことにした。(カメラは持ってませんから写真はないです)

 

終着駅というのは、言葉にできないような寂しさとその位置づけ自体が持つ堂々とした風情とが相まって、独特の雰囲気を放っている。
鉄路が切れてなくなっているのを、私はじっと眺めているだけのことだが。

 

【美杉村と御杖村】 ─  ─  ─  

 

御杖村には、一風変わった小学校があります。国道の脇の坂を登ったところにドームのような屋根が見える。
ドーナツ型に教室が配置されていて、真ん中がホール(体育館?)になっている。どの教室からもそのホールへと出ることが出来るのだ。お近くを通られたら一度寄ってみてください。

 

御杖村から室生までの道路は、この数年で恐ろしいほどに拡幅化されたり、バイパス化された。法定速度を厳守するのがいささか困難ではないかというような道路を快適に走って室生へと向かう。

 

そうだ、家を出てから赤信号に止められたことがあっただろうか…そんなことをふと思うほど快適が続いている。

 

 

【やまなみ道路】 ─  ─  ─

 

室生から山添へと抜けるには、「やまなみ道路」である。すっかり気に入って、愛用している。室生寺付近から名阪国道・小倉インター付近まで、ノンストップで走ってゆける。

 

名阪のインターの下をくぐって、いつものスーパー農道を走って、布目ダムあたりを通って奈良盆地へと向かうことにした。

 

奈良盆地を見下ろしながらワインディングを下り始めると、人里の熱気が襲ってくる。ああ、とため息が出てしまう。

 

【吟松】 ─  ─  ─  

 

奈良市へ行こうと決めていたが、具体的にはどこに行くつもりもなかった。大畑付近に行き、志賀直哉旧邸でも訪ねるつもりでいた。

 

徒歩の人の流れが滝坂道のほうへと流れてゆくのを見ながら、垣根の合間に人の列を見つけた。そうだ。こゆきさん@mixiが昔に日記に書いていた「吟松」がこれだ。

 

迷わず列に並んだ。その列の前のお二人が父娘らしく、上品な服装と気品ある話言葉でなにやら喋っておられる。「吟松」は有名なんですね、と私が尋ねると、行列がないのを見た試しがない、と仰ってました。

 

相席でよろしいか?という店の要望に快く応じてくださり、私はこの父娘さんのお二人と同じテーブルで並んでお蕎麦を戴くことになった。桜の太い幹の一木造りのテーブルである。

 

一口食べて、美味い! 煮干しのダシですか?とお店の人に聞きたいところだったが、このときは無言で蕎麦をすすった。

 

若くて上品で綺麗で…という女性と隣で賞味するのだから、蕎麦は格別に美味く、絶対にまた来ようと強く誓ったのだが、やや緊張して消化不良だったかもしれない。

 

【地図】

 

【6月24日:ツーレポ】走行距離、約250キロ/6時間

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