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2006年6月24日 (土曜日)

第33話【花も嵐も】 また逢えるもう逢えない<九州>

椎葉の話を書いていて「ああそうか、もう十年以上もの月日がたつのだな」という感慨が甦ってきた。桜島からぐるりと宮崎まで、一緒に走った太田市の病院の(当時)ICUにいるというTさんからは数度の便りが届いていた。
Tさんが田口さんだったか田上さんだったかさえも忘れてしまっているのが、ちょっと寂しい。
最後の便りが年賀で、「夏に結婚します」と書いてあった。

そもそも彼女とは、桜島ユースホステルで出会ったのがきっかけだった。もう一度会う約束をするわけでもないのに何度も顔をあわすようになったので一緒に走るようになった人だ。つまり、またバッタリと会わないかな、と期待をすると行く先で期待が叶う。そういうことの繰り返しをしているうちに一緒に走ることになる。

だから、お互いに名前も告げ合わずにしばらくご一緒した。青島でラーメンを食べながら初めて名前を尋ねた。別れのときが近づいてきているのを感じながら「そうそう、名前を尋ねていませんでした」って感じで言い出したのだった。思い出すとほろ苦い。そんな思い出のひとつだ。

土砂降りの宮崎港で「また、二、三年後、同じ日に同じ場所に、ツーリングに来てて会ったりしてね」と、ウルウルしながらさようならをしたのだった。

この会話が本当に実現するような予感がしていたのだ。ひとり旅の自信のようなものが湧いてくるのを胸にしながら、川崎行きフェリーに乗る彼女を見送った。でももう逢えることはなかった。「カーボンサイレンサーを気に入っている」と言っていたR1Z。レサーのようなスピードで突き進んでいったときの煙が強く印象に残っている。

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【Tさん…】
本文でも触れていますが、お名前さえ忘れてしまいました。群馬県のかた、読んでいたら彼女の行方を教えて下さい。もう、立派なお子様もあることでしょうね。

【詳しいツーレポ】 夢をさがしに

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