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2006年6月16日 (金曜日)

第32話【花も嵐も】 どこまでも山の中・椎葉<九州>

1994年の九州はソロツーリングだった。

新婚時代には夫婦でタンデムで走り回ったが、子どもができてからはいつも一人だ。

1984年に夫婦で来たときとは違ったコースに変えてみた。しかしながらも、阿蘇山の外輪山の中には昔の思い出もあったので、それを思い出し、噛みしめながら、一気に高森峠を越えて国道265を南に走って行く。

荷物をくくっているネットに、ポカリスエットの1リットルボトルを縛り付けて走るという試みを最初にしたのがこのツーリングだった。(それ以後ペットボトルをくくりつけて走るというスタイルが定着し、仲間の中でも多く見かけるようになった。)

ゴールデンウィークだったにもかかわらず暑かったのだろうか、それとも、鄙寂れた山里の道端で休憩をするときの照れ隠しのようなものだったのかも知れない。

書庫の一角にある九州ツーリングマップという地図があり、他の地域ものと比べてシワが少ない。それは、激しい悪天候に遭遇しなかったためにダメージが少なかったことを物語っている。

国見峠の部分にボールペンの走り書きで「山深い」と書いてある。それが水に濡れて滲んだ痕跡がないのは、好
天に恵まれつづけたことを意味する。
「ミスコース」とも書いてある。椎葉村に入る前に「内の八重林道」へと曲がる交差点があって、ここでミスコースをした思い出だ。のんびりと穏やか、平穏なツーリングだったことが伺える。
国見峠はとりわけ思い出の深い峠のひとつだ。


記憶が日々薄れていってしまうのがほんとうに残念でならないのですが、「忘れてしまったらまた行けばいいじゃないか」は私の口癖です。そう言って自分を納得させている。そうでないと、旅人はいつか旅をする行き場を無くしてしまい、人生の楽しみが終わってしまうじゃないですか。

気がかりなこともある。峠にトンネルができて、快適な国道に変化してしまったらしいことを噂で聞いた。あのときの面影はもうあそこには残されていないのだろうか。幻となってしまうのか。美しい思い出だけが残り、やがて色褪せてゆくのだろうか。

あれから何年もの歳月が過ぎる。九州の阿蘇の南に広がる大山塊を後ろに控えて、九州最高の「鄙」を旅した五ヶ瀬町、国見峠、椎葉村の姿は、少しずつ変貌しているのだろうか。

21世紀へと時代が移り、世の中が変わった。
山村部の集中豪雨の災害の報道・ニュースを聞いた。

昔のままが全て良いことだとはいえないけれど、人々の暮らしの中にある文化は守れているのだろうか。都会とはまったく違った文化を築き上げてきた田舎の人々が気の毒な思いをしていないだろうか。気がかりである。

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