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2006年5月 3日 (水曜日)

第13話【花も嵐も】 峠に魅せられて<奥飛騨や信州>

私のバイクには速く走るための性能は不必要です。旅を楽しく愉快にできるための性能のほうがむしろ大事です。オートバイに乗っている友達のみなさんには、バイク=パワーだ、という人もあるんでしょうが、自分のバイクの馬力を今だに知ろうとしない私ですから、ほどよい馬力があれば、あとは信頼して走れる品質と疲れずに走れる安定感が重要となります。

法定速度より少しのろいめで走ることが多いため、私と同じようなツーリングスタンスの人にはトップギアでアイドリングの2~3倍の回転が保てるバイクをお薦めしています。そう考えると、私の乗るに相応しいバイクは、250CCから500CCくらいのものとなってきます。

ぶっ飛ばすだけでなく、その土地の空気を思う存分味わったり、景色を心ゆくまで眺めてられるような峠が信州にはたくさんあります。そういう峠をノロノロと、時には少し飛ばすことがあっても、ほとんどは風景を堪能したりしている時間です。峠を駆け上って展望所で佇み、少しひとりごちてみるのも気分爽快です。

峠から更に尾根を伝って歩き回ってみたり、湿原や高原を散策するのも楽しい。もちろん谷間の出で湯に浸かってリラックスするのもいいですね。
旧街道や歴史古道があれば、私は惜しまず歩きます。重いなと思っても必ずカメラを持って行きます。奈良や明日香といった古都の史跡も好きですが、信州に出掛けて、苔蒸した道しるべや地蔵さん、道祖神さまに出会うのも楽しみのひとつです。

気に入ってしまうと同じ場所でも何度でも出掛けてゆきます。大きな山脈の峠でしたら分水嶺になっていることもあります。日本海と太平洋に一筋の水が分かれてゆくというドラマティックななところにも惹かます。

信州の峠を思い出せば限りないのだけど、ツーリングという楽しい旅の世界へと誘ってくれたのはこれらの信州の峠の数々でした。

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