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2006年4月24日 (月曜日)

山笑う

「春山は笑っているよう、夏山は滴るよう、秋山は粧うよう、冬山は眠るようだ」と臥遊録の言葉にあると、授業の閑話で恩師が話してくれたのを三十余年が過ぎた今でも春になると思い出すことがあります。

早春の野山は、まさに「笑う」と例えるにふさわしいですね。水が温んでくると、眠っていた草花が咲き鳥が啼き生き物たちが騒ぎ始めます。

決して約束を交わしたわけでもないのに、ツバメがやって来て巣作りを始め、忙しそうに飛び回る姿を見ていると、私たちに突きつけられている環境を憂うことは、そのこと自体がナンセンスであって、解決の糸口はもっと他の所にあるのかもしれません。

*

日の沈む時刻がアッという間に遅くなったせいで、家路へと急ぎながら郊外を走ってゆくと、鈴鹿山脈や経ヶ峰が残照に赤く染まっているのに出会うことがあります。

ちょうど四月も中旬を迎える今は、あちらこちらの田んぼに水が張られ田植えが始まる季節です。その水田の一枚一枚に、ガラス細工を散りばめたように夕日が映り、赤く染まるのを眺めながら、三重の自然の奥深さを感じます。


春の海ひねもすのたりのたりかな 蕪村

冒頭にツバメのことを書きましたが、ツバメのように大空から見下ろすような大局観を持っていた蕪村ならば、この田ごとに映えた赤い夕日をみていったいどんな句を詠んでくれるんだろうか。ふと、そんなこと思ったのでした。


今月のメルマガの記事には自然系のものがたくさんあります。三重の環境と森林のトップページに掲載しています投稿写真も三重の自然をテーマにしています。

みなさんも薫風に吹かれながらカメラを手に「小さな旅」に出かけてみませんか?

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