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2006年3月 4日 (土曜日)

桃の節句に考える

政治学者のダグラス・ラミスの著作を回想して辻信一氏がこんなことを書いていました。

都心に雪が積もった日、彼(ラミス)とある言語学者は会話を交わしていた。ビルの窓から見ると、眼下の公園に職場へと向かう人たちの足跡がついている。定規で引かれたようにまっすぐだ。ラミスは言う。雪国で見る野生動物の足跡は必ず曲がっている。ウサギやネズミがあのようなまっすぐな足跡を残すのは、捕食者に追われているときだけだ。それを聞いた言語学者が呟く。「だったらあの人達を追いかけているのは何だろう」。(時、金、そしてメトロノーム)

3月3日は桃の節句。桃といえば子供のころにお伽噺で聞かされた「桃太郎」や三国志演義で有名な「桃園の誓い」などを思い浮べます。この物語の時代の人々は、きっと、「定規で引かれたようにまっすぐ」には歩かなかったのだろうな、と思いました。いえいえ、私たちが大切なものを見失ったのはそんな昔のことではなく、つい先ごろのことなのかもしれません。


「三重の環境」メルマガ2月号でも少し触れたのですが、「サクラサク」という電報がすっかり受験生の間から姿を消してしまいました。ひとつの節目には必ず花があり、その花の下でゆっくりとした時間に身を任せ果報を待つ。そんなスローな時代から、受験の合否は電報や速達ではなく、発表の掲示板を前にしている人のケータイ電話や電子メールからであったりする時代へと変化しました。

マネーや時間という麻薬のようになモノサシから少し目を逸らすことで、「環境」というキーワードの向こうに存在する違った世界が見えてくるような気がします。時代を超えて語り継がれてゆく、かけがえのない示唆のようなものが、そこに存在するのではないでしょうか。

(娘、サクラ・マダ・サカズ なので、そんなにゆとりなど無いのですけど・・・)

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きのうは、仕事のあとで、「ちょこっと日記」(割り当て)をアップして帰りました。

三日月が西の空低く、今にも落ちそうだ。
息は白くないけど、夜中はまだ寒し。

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