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2006年2月 4日 (土曜日)

鬼去りて柊照らす朝日かな

鬼去りて柊照らす朝日かな  ねこさん

子どもの頃、母は式台から玄関で真剣に豆を撒いた。そしてをパシッ!ときつく戸を閉めて一息ついた。

鬼というモノを大のオトナが信用していたということはない。だが、外から魔物がやってくるということは、40年ほど前なら信じていたとしても不思議ではない。

災害、天災は自分の誠実な姿勢や並々ならぬ努力だけで回避できるとは限らない。昔の人はその途方に暮れるもの対して、真摯に生きるということで負けまいと念じたのだ。だから、こんな心や信念の持ちようを考えるときに科学の話を混ぜてはいけない。

寒く辛い冬とまもなく別れを告げるのだという喜びと、春になったら頑張ろうという意気込み。その多くは「実り」を祈った切実なる期待だったのだろう。これから新しい季節を向かえ、我慢の節と分かれるのだ。だから「節分」なのだろうと思う。


社会は変動して、太巻き寿司の話題で持ちきりだ。如何にも飽食の時代に相応しいネタだといえよう。平和で安心して暮らせる今があるから、なのだ。

荒んだ社会をどのように立て直してゆくのか。私のチカラの及ぶところではないものの、鬼がいなくなった社会には怖いモノが存在しなくなったのも事実だ。

いつの世になっても人の心には「見えざる神」が必要だ。あらゆる角度から皆の心を見つめている。叱るわけでもない。声を出して注意をすることもない。そいつは「鬼」のようなものなのだ。

ほら、玄関から外をご覧なさい。鬼が柊におびえて、家の中を遠巻きに伺っている。
豆をまく文化に、人が人である人間味と真剣味を感じるのだが、豆まきは滞りなく終わったでしょうか。

心に、鬼を住まわせないさいな。 >多くの政治家さん、財界人よ

【雷山無言 立春篇】

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