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2005年9月 7日 (水曜日)

あらし去り白露がきゅんとすまし顔

久々の塵埃秘帖を書いています。白露篇。

あらし去り白露がきゅんとすまし顔  ねこ作

こどものころは、台風が来ると必ず停電になり、夜通しで蝋燭の灯を頼りにしたものだ。雨戸を閉めて、玄関には戸板を打ち付けて、大黒柱の脇の大きな居間で家族が眠った。

真っ暗闇の中を風が吹き荒れる。それが夢の中のことと区別がつかなくなって眠りに落ちて、あっという間に朝が来るのである。静かで穏やかなことにありがたみをあのときほどに感じる朝はない。

きょうは白露だ。しかし、台風が過ぎ去ってしばらくは暑さが押し戻ってくるのだろう。自然に嘆き、その裏で感謝をしながら季節が深まってゆく。

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どうぞあなたも孤独であってほしい雨  時実新子

べつに、あなたをずっと思い出しているわけではないものの、この広くて狭い列島が大きく荒れた夜に、遠くの人は何を思って夜を過ごしているのだろうか。

こんなふうに、低気圧が脳みそのエキスを吸い出してしまった朝は、悲しくもないのに涙が流れるうたに目が止まってしまう。

どうしても好きで涙が膝に落ち 時実新子

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(書きかけの手紙がありました。出す当あてのない流離いの手紙)

朝夕、ひんやりとする日々が戻ってきました。私は秋が好きです。この季節になると、ぴりりと冷たい空気が肌に触れるたびに、勇気をモリモリと付けて今から百年の恋の成就にゆく朝のようにからだじゅうがピンとなります。

とくに朝、夏のように白く色褪せたような太陽の光ではなく、薄く赤みがかった光が住宅街の屋根の隙間から我が家のあたりを照らし始めると、あれだけ嫌いだった太陽光線なのに、少しは浴びてもいいだろうという気になってしまいます。

(ここで断筆です。嵐のせいにしておこう・・・)

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