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2005年2月 3日 (木曜日)

サクラサク@早稲田 〔銀マド・節分号〕

毎日新聞の「理系白書ブログ」にサクラサクという電報の話を書いていた。更にちょうど「司馬遼太郎が考えたこと」という本に興味が湧いていて、「あのころ」を私なりに思い出していた。

サクラサクという電報が生きていた時代、季節は立春を1ヶ月ほど過ぎた3月初旬だったと思う。記憶は曖昧でも間違いはない。何故ならその日は合格発表の日だったからです。

S君と私は南門から学内に入って、図書館の壁を横に見ながらどんどんと中に入っていった。大隈公の後ろを過ぎてしばらく歩いた所でS君が、

「よかったね、やっと念願がかなっておめでとう。お祝いに車買ってもらうんだって?」

と大声で私に叫んだ。前から歩いてくる他の学生に聞こえるように言い、しきりに肩を叩いてくれた。

「ありがとう、ありがとう」

と私はただただうなづいて並んで歩いて、西門を出たあたりでふたりは噴き出すように笑った。

楽しかったなあ、あのころ。

S君の芝居はナカナカのもので、4年も浪人したのに彼は文学部に7年ほど在学して演劇をやり通した。私のほうは、本命・第1希望の理工学部応用物理学科に見事に落ちて、後に、よその大学の電気通信工学科に進んだ。

もしも教育学部地学科に行ってたら、今頃、何してただろうか・・・。あのころ私は何を考えていたのだろう・・・と、司馬遼太郎さんの本を手にしながら考える。

きっと、打算的だったんだなー。

「これからは工学の時代なんだ、訳のワカラナイ理学系の学部なんてクソ食らえよ。電気通信の時代よ。エンジニアになるのよ。」

そう言っていたかもしれないあのころの日記は残っていないが、きっとそう豪語して歩いていたに違いない。「工学の時代は終わったのよ、理学とか哲学がもっと頑張らねばならないのよ」とこのごろ口癖にしている私としては、歯がゆい思い出です。

あの時、理系なんかやめちまって、S君のあとを追って文学部に進んでいれば…。
まあ、所詮、二十歳前の小僧の考えていた夢だったのですわ

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