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2005年2月11日 (金曜日)

太平洋ひとりぼっち 堀江謙一

太平洋ひとりぼっち 堀江謙一



堀江謙一さん。きのうも元気だ。

> 2月10日(木)
> 日本時間  18時  現在
> 南緯 43度44分
> 東経 0度46分
> 天候 晴れ 南西の風12m
> 気温 12度
> 日本時間午前11時35分に東経に入りました。
> やれやれです。
> 堀江謙一

参照HPはこちら

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IMFというメーリングリストに、猫柳という名前で, 2001.6.4に載せたものです。(私の本棚シリーズ)

第9回「太平洋ひとりぼっち」

1962(昭和37)年5月4日、小型ヨット「マーメイド号」で兵庫県西宮市からサンフランシスコへと堀江謙一さんは出帆します.パスポートも持たずに太平洋に飛び出した無謀とも思えるその行為には、したたかな裏づけがあって、94日間の末に太平洋横断の航海を成し遂げます。この時の日本の新聞は、違法出国行為であったとか、無謀であったということを並べ立てて、ひとりの若者の冒険をいけないことと報じ、一方でアメリカ合衆国(合州国)のジャーナリズムはその快挙を称えたといいます。私はまだ小学生になる前でしたので、そのようなニュースを全く理解できずにいたと思います。ところがおよそ20年後、ふとしたことで講演会に行き、堀江さんのこの作品に出会い、ひとりの冒険家の生の声を聞きます。話が先だったか、本を読んだのが先だったかはもう覚えがありません。

18歳までの私は「井の中の蛙」だったかも知れない。ただひたすらコツコツと勉強をして、道を踏み外すことなく人並みに就学を終えて、恥ずかしくない社会人になろう。まあ、いわゆる立派で安定したサラリーマンになればいいと考えていました。そのことは決して誤りでも何でもないのですが、世の中には様々な人がいて、それぞれが情熱を胸に抱き苦難の壁に挑んでいるのだということや、人間には一人ひとりにかけがえの無い個性があって、それを活かしてお互いが社会という中で切磋琢磨し合っているのだから、勉強や知識などのひとつの尺度で人間を評価することやテストの点数だけで人に優劣をつけるのはとっても偏っていることなんだと気が付くわけです。大雑把に言えば、受験時代という森を走り切ったら荒野に辿り着いて、そこでは学だけでなく枯れ木を集めて火を起こし、水の流れを変えて草木の生きる土壌を創る技が必要なんだ、ということに気が付くのです。集まった少しの人が社会を形成し、お互いを尊びあいながら何千年という歴史が出来てきたんだ……という壮大なことを感じ始めていたのかな。

大学に入って重症の五月病から立ち直れずにいた私。同年代の人間は百数十万人でそのうち大学に進学したのが数十万人、その一人ひとりを大地に並べて色分けしたら絶対に同じ色は無いのだと断言できるのに、どうして私は友人たちと同じような服を着て、同じような話題に夢中になっているのか、と考え込んでいる日がありました。
結局、冒険家にも登山家にもなれなかったけど、自信と勇気を持って未知へと挑む人たちの姿を書いた本にたくさん出会って私は随分と心を打たれました。私が専門としていた電気通信工学の分野でもその考えが刺激になって、全く新しい向学意識を私に授けてくれました。

この記事を書くにあたってもう一度本棚から引き出してみました。また太平洋に挑戦する堀江さんの「モルツマーメイド」が新聞記事に載っていたので、もう一度初回作品を見てみようと思い立ったわけです。事実をそのまま記述しているが故に、いつまでも内容が風化しない。だから読み手に感動を与え続けることができる。21世紀になった今になってこの作品を読んでみればわかります。そこには情報や役立つお話はこれっぽちも無く、作者があの時に伝えたかったことや冒険心が凝縮されていました。この本と出会って書物というものに対するイメージと人生哲学のようなものを私は修正しました。

今、注目の冒険家といえば、P2P[*1]の石川直樹さんでしょうか。がんばれ。
堀江謙一の勇気と快挙は、20歳代の私に夢を与えてくれたと思います。私の本棚の中の大事な一冊です。


| 2005-02-11 14:35 | 読書系セレクション |

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