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2004年12月 8日 (水曜日)

初冬の風

<福田みどりさんの産経新聞連載中(2004.11.28)の記事 風の記憶 「司馬さんは夢の中」(24) の書き出しから>

私は、子供の頃から初冬の風が好きだった。空気が凍ったように張り詰めていて、そうね、指で弾くと、びん、びん、鋭い音が響いてくるように思えるの。日々、時々、さまざまに変わってゆく空の雰囲気も複雑でやがて暮れようとしているその年への感慨をこもごも語りかけているようで眺めていると、胸がふるえてくる。

この記事のこの部分を読んでからわたしは初恋の人を思うあまり沈み込んでしまっているかのような眼差しになっているに違いない。かといって暗くなっているのではない。

しみじみと司馬さんを思い出し、わたしの中にある司馬さんの作品の記憶とみどりさんのこの文章がひとつになって、ああなんと素晴らしいご夫婦なんだろうと思うのです。この綴りを読むだけでみどりさんがそこはかとなく司馬さんの影響を受けておられると感じます。

「初冬の風」…か。
憎んでみたくなることもあれば、かばってみたくなることもある。

忘年会に出かけた昨晩、年に一度しか袖を通さなくなったコートを羽織って出かけた。
もう二十年年以上も着続けていることになる。

許してやってもいいこともあれば、許せないこともあったなぁ。
----
<銀のマドラー・塵埃秘帖>

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