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2004年5月21日 (金曜日)

5 月21 日号 小満篇

あじさいが花を咲かせるために花弁の準備をしている。その緑の葉っぱの上で青蛙が精一杯大きな声で啼いているの見つけた。

黄金週間が過ぎて光化学緊急時監視体制となったと思えば、とたんに涼しい日やジメジメした日が続いて、オマケに小満を迎えようとする夜には台風2号が太平洋岸を通過してゆくなど、梅雨を思わせるような空模様が続いている。水不足に悩むことが多い地域の農家では、豪雨にならずに雨が降り続いてくれると、それは恵みの雨となる。溜め池が満水になってホッとする安堵感は、その人たちにだけしか分からない気持ちだろう。

小満とは、陽気が良くなって万物が成長し始める節季をいうらしい。緑が芽吹き、お茶の摘み取りも盛んになってきた。私の子どものころは養蚕が盛んだったので、桑の葉を摘んで小屋の中の棚の蚕に与えているを、友達の家などでよく見かけたものだ。授産場の中は、嫌な匂いではないが独特の臭みがあって生温かい空気に包まれている。蚕がサクサクと桑の葉を食べている音がした。

すっかり野山の姿も30年ほどの間に姿を変えてしまった。水田は、台風を避けて早期に収穫するために早植えになって、れんげ畑が姿を消し、麦畑と隣り合わせで並んでいたりする。トマトやきゅうり、かぼちゃ、ジャガイモなど夏が旬の野菜畑も減った。たまに畑作業をしている人の姿を見かけると随分なお爺さんや婆さんであったりする。

私たちの環境を守るためには、理屈抜きで、人は土に還るのが一番の近道だと思うのだが…

ふるさとの沼のにほいや蛇苺  はてさて誰の句だったか…思い出せない。

2004年5月 5日 (水曜日)

5月5日号 立夏篇

カエルがけたたましく啼く。4月早々に水田に水が張られたころから当然のことのように啼いてはいるが、5月になるまではさほど気にならかった。それには理由がある。GW晴れていた日などは気温が25度を超え、宵になっても寒くない、というより、少しひんやりとした外気が欲しく窓を開けることがある。今、これの原稿は、夕食を終えて自室に来て書いているが、昼間の余韻のようなものが部屋に残っていて、空気を入れ替えるために窓を開けている。机に向かって落ち着くと、ちょうどそこにカエルの声が届いてくる。早くも夏の雰囲気もある。

これが木村さん〔環境学習推進員〕のように生物学を専攻していた人ですと、私のように風流を感じるだけで満足してウイスキーを飲んでいる程度ではなく、もっと生態学などの知識や観察経験などが複合的に頭の中を駆け巡っているのかもしれない〔と勝手に想像してごめんなさい〕。例えば私ならばアマガエルの姿を思い出しながらカエル全体を構想して、心地良い風が田んぼの上を渡ってゆくのを描いているのだが、木村さんならかれこれ10種類ほどカエルの顔が思い浮かび、泣き声や棲み分けの生態などごとに、様々なことを思い浮かべるのかもしれない。ああ難しい・・・と思う一方で、なんて楽しい学問なのだろうと、その分野の方々の苦労も知らずに、カエルの声を肴にしている。

さて、立夏です。立夏のあくる日、つまり5月6日から9月17日まで、今年の光化学スモッグ緊急監視体制に入ります。去年は、それほど気温が上がらなかったので、緊迫した状況にはなりませんでしたが、今年は少し心配です。光化学スモッグという言葉は、昔ほど怖そうに思わなくなってきていますが、地球の自然という観点からみる大気の状況は相当に好ましくない方向に進んでいるといえます。何が一番に心配かというと、一人一人が他人事だと思っていることではないでしょうか。

ひとつの道

2001年11月6日の朝日新聞朝刊(名古屋本社)の2面に「従業員は家族。首は切れん」という松下幸之助の語録を引用して、松下電器グループが人員を整理しているという記事を載せている。

10年前に京都市にあるオ社研究所からM社に私は転職をした。入社と同時に生まれ故郷のある部品事業部門へと転勤となり、ここで電源ユニットを設計する部門に配属される。

M社では「人材」は「人財」と書くのだと、かつて上司から私は聞かされた。人を活かし個性を伸ばして事業を発展させ社会に貢献するのだ。そう教えられた。

M社のその事業部門は、トランス事業や変成器事業も同じ事業体が行っていた。決して一流のものではないが三流でもなかった。

ここではチーム制と呼ばれるユニットがあった。そのユニットは、設計部門から製造部門まで一連をひとつのチームと捉えて考える、M社の独自のやり方だとそのときの私の上司は説明した。これが私の住む田舎に集結していた。ゲーム機器、携帯電話機、エアコン、ファックスなどの電源の生産を担い、その生産台数も多かった。大量生産が出来る能力のある製造業が力を誇示し、数百億の事業体だった。

1台あたり2千円で出荷する電源でも月産5万台を生産したら1億円になる。利益率を2割しか確保できなくても2千万円の利益になる。このような電源ユニットを20種類設計して生産に持ち込めば月に20億円、年間で240億円になる。数百人から千数百人ほど人を雇用できる生産高である。

そこのチームに設計者が約200人程度いる。実際に電源設計携わるのは1人1~3テーマで数ヶ月あるから、200人もの設計者がいたら、計算上では240億円の何倍かの売上も期待できることになる。その余裕分であろうか、世間に不況の風が吹き出したころも、海外生産でローコストの商品が国内の生産工場を脅かし始めても、製造力や設計対応力を駆使して売上高を確保し、電源業界のシェアも確保してきた。

しかし…売上高が240億円から100億円まで、1年2年という間に一気に落ち込んだ。コストが10分の1以下で生産できる中国での製造体制に対して、国内工場は早々に縮小を決めた。

会社は、「事業改革、業務改善、自己改革…をして」と社員を叱咤するが、風通しが悪く融通の利かない体制には焼け石に水である。いったん自分の身を切ってから建て直さねば方法が無い状況である。

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