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2004年4月20日 (火曜日)

4月20日号 穀雨篇

夕暮れの時刻が真冬よりも遥かに遅くなってゆくのを実感しながら、鈴鹿の峯峰が赤く染まっているのを、信号待ちの合間にぼんやり眺めていたりする。ほっとひと息をつける瞬間です。

ふと気が付き嬉しくなったことがひとつあります。数日前に四日市市と津市を結ぶ国道沿いの水田にも水が張られ始めまたのです。この道路脇の水田が、滅びてゆく1日の光を受けて銀色に光ります。信州・姨捨山で眺めた「田毎の月」の風景を思い出しました。小さな棚田が1枚1枚、淡い光を受けて光る姿は万葉の一刻からの普遍の姿で、現代人もまた、時間を越えたひとときにそれぞれの思いを馳せながら山を見下ろします。

夕焼けが綺麗に一面の空を覆っていたかと思えば、今、この原稿を書いているときは渋々と雨が降っています。「春に三日の晴れなし」と言うらしい。農家生まれの私としてはそんなことは常識なんですけどね。

雪が解けると何になる? 水になる…。(それも正しい。)

いえいえ、雪が解けると春になって、緑が芽吹き、花が咲き、生物が冬眠から目覚め、嵐のような雨が降り、花は散りゆき小川を流れ、その水が緩やかな斜面の棚田にも流れてくる。ただそれだけのことだが、それが自然の営みなのですね。

さて、そろそろ「光化学監視強化体制」をとる季節がやってきました。その合間を上手に使って、時々、「監視室の裏窓」と題する、何の役にも立たないお話を綴ってゆこうかと思っています。試行時期のものも含めてアップしました。これからも、どうぞよろしく。

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