2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ

« 静岡(接阻峡)、長野(ヒョー越) | トップページ | 「儚き出会い」1992年  (小さな旅シリーズから) »

2001年6月11日 (月曜日)

あじさいの寺(鎌倉)  (小さな旅シリーズから)

小さな旅


あじさいの寺(鎌倉)

締め切りが迫っている。そう言ってもIMFのメールマガジンが復活した嬉しい悲鳴です。これからも読者の皆さんに少しでも旅好きになっていただける種のようなものをほんの少しでいいから蒔いていきたいので、どうかよろしくお願いします。

…ということで、枕を胸にあてがい、ノートとボールペンを持ってうつ伏せになってあれこれと考え始めた。しかし、活字になって何も出てこない。それどころか紫陽花の葉っぱの絵を描いて遊んでいる。絵は苦手で下手ですが、気持ちが集中するので考え事をする前はおまじないのように絵を描いることがある。余談ですが、旅に出る時には必ずスケッチブックを持っていきます。滅多に描きませんけど、雄大な景色ではなく、小さな道しるべとか石ころとか…を落書きします。お下げ髪が可愛らしかった売店の女の子を地図の空欄に描いた事もあったあったな。美術の点数は最低でしたし、若いころは点数をつける芸術に反発してたけど、今は落書きがとても楽しい。ほんの1、2分で描く紫陽花の葉でも、恐らく誰が書いても葉っぱらしく見えると思います。水彩で着色したらちょっとした作品にまとまるのでしょうが、所詮落書きですから、このノートもそのうちどこかに消えてなくなります。落書きといえば、大学時代の講義のノートを、今になって読んでみると面白い。(もちろん私だけが楽しいのでしょうが) つまりここにも、欄外に落書きがしてありました。

きのう、鎌倉に行ってきました。
横須賀線に乗って、ららららーって感じで
T子ちゃんと二人で。
北鎌倉で電車を降りて、円覚寺の中を歩いた。
傘をさしていたけどやがて雨もやんで、
日が差し始めると、木立の合間に
幾筋もの光の縞模様ができるの。綺麗。
縁切り寺にも行った。さだまさしの歌をうたいながら歩いた。
紫色は好きじゃない。

そんなことをメモってあります。ちょうど今ごろでしょうか。貧乏学生だった私は、電車賃を払うのに四苦八苦だったに違いないが、滅多に会えないT子ちゃんとの「小さな旅」に出かけたのでしょう。こうして綴っていると、「源氏山から北鎌倉へ」と歌いながらもう一度切通しを歩いてみたくなってきます。バイクの旅の時は晴れてほしいけど、鎌倉を散策するなら雨降りがいいな。私の鎌倉の思い出は雨ばかりだから…かな

先日、梅雨入り宣言も発表されて、伊勢地方にも雨の季節がやってきました。紫陽花を見ると、あの時、縁切り寺で見た紫色を思い出します。T子ちゃんは薬学部出身だったので、草花のことをよく知っていました。道端の小さな花や雑草を見つけるたびに薬草の講義をしてくれました。学術的な話は何ひとつ覚えていなくとも、のらりくらりと歩き回ってくるのではなく、人それぞれの視点があることを教えられたなあ。実は、我が家の庭にも紫陽花があります。私の剪定がまずかったらしく、ここ数年、花を咲かせなかったので諦めていたのですが、それが今年は何故か咲きました。天気予報は週末の雨を報じています。雨降りが嫌いな人も多いでしょう。でも、久しぶりにお湿りが来るのを喜んでいるように紫陽花の花びらが揺れています。手元にある(広告の裏でもいいから)白い紙に庭の花のスケッチでもしてみませんか。そこから小さな旅が始まります。

<後記>旅にはカメラを2台もって行くことがありますが、最近、廉価モノのデジカメを記録用に買いました。カメラとしての測光にかなり難がありそうです。たくさんのカメラより地図の隅っこに走り書きしたイラスト風の絵のほうが旅の記録としてはサマになります。


01/06/11 メールマガジン・投稿原稿のまま(原文)

« 静岡(接阻峡)、長野(ヒョー越) | トップページ | 「儚き出会い」1992年  (小さな旅シリーズから) »

Anthology 小さな旅」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46088/43922409

この記事へのトラックバック一覧です: あじさいの寺(鎌倉)  (小さな旅シリーズから):

« 静岡(接阻峡)、長野(ヒョー越) | トップページ | 「儚き出会い」1992年  (小さな旅シリーズから) »