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2001年4月15日 (日曜日)

ドラマ <4月中旬号2>

銀マド


登録日時 :01/04/15 21:34


(フィクション)

三日間、一緒に旅をした女がいた。

一緒に飯を食い、生い立ちを話し

テントの暮らしを共にした。

--私の生まれた街に、いや、村に、今度、案内するよ

 一緒に行こうよ。

本名も年齢も聞かなかったのに

恋人みたいに過ごした日々だった。

三日の旅を終えて分かれた。

何の手がかりも尋ねなかったのに

手紙が舞い込んで、もう一度、二人は

旅を共にする機会を得た。

何の打ち合わせもなく、

目指すは、あの時の、あの村。

遠い遠い山の向こうにあって

とても寂しいところだという。

-*--

私はこの話を

ここまで作り上げて

この村をどんな村にするか悩んでしまう。

静かな入り江の奥にある寂れた漁村か。

険しい峠を越えた貧しく鄙びた山村か。

-*--

お互いの痛みを舐めあうような関係に長続きはない。

…そうこう考えていたら

私はハッピーエンドが嫌いなことを思い出した。

意地悪なドラマばかり思いつくから

私にはロマンが巡ってこないのかな。


2001年4月10日 (火曜日)

poetic <4月中旬号>

銀マド

登録日時 :01/04/10 21:23


同じひこうき雲を見ている

夕日で赤く染まっている

導火線が燃えて落ちるような赤色が

やがて紫色に変わるの

電話を切らずに

キミとボク…

空を見上げている


2001年4月 1日 (日曜日)

嘘  〔2001年4月初旬号〕

▼うそ…何も悪いイメージばかりじゃない。エイプリルフール。一年に一度くらい本音で嘘をついてみるのもいいかも知れない。誰にも言えないことだって、嘘のような顔してぽろりと吐いてしまおう。

▼冗談に混じって飛び交う本音かな〔ねこ〕

▼嘘と書くより「ウソ」とか「うそ」と書いたほうがやんわりと心に滲みるような気がします。時にはキミにだってうそをつくことがありますよ。好きだけど嫌いだと言ってみたり、別れるつもりのないときに、別れようと言ってみる。ちょっとしたスリルなのかも知れないし、ちょっとした本音かも知れない。まさか、別れなど来るはずのない二人にもちょっとしたポタンの掛け違い程度のすれ違いで永遠の別れになることだってあるでしょう。いやいや、その逆で、時計が狂っていたおかげで出会った人も居たんですけど…。

▼別解があると言ったの嘘っぱち〔ねこ〕

▼人生に正しい答など必ずしも存在しないいんだということは、苦難を少しでも嘗めた人ならわかるだろう。別解は幾つもあるし、何も正解が道を開くわけでもない。私たちを開く道は別解にあるような気がする…と私がどれだけ言っても異国の言葉のような響きで理解してもらえなかった。愛に偽りはなかったのだが…。

▼ウソつきな鬼さん鬼さん手の鳴る方へ〔ねこ〕

▼人生なんて真っ暗闇をさまようようだ、と思ったことがあったけど、まんざらそうでもないんじゃないの、と思い直してみることもある。私は目隠し鬼さんで、貴方は私を誘惑する天使のような悪魔でした。そして私は手の鳴る方にさまようけど、貴方の気配を感じたらもとの嘘ツキに戻って貴方に背を向けて知らん振りをするかも知れない…。

▼逃げ道を探して嘘の山に着き〔ねこ〕

▼責めるのは簡単でも責められたら逃げ惑う。逃げ道なんて簡単に見つからない。だから、責める側は逃げ道を用意してあげてから責めないととんでもないことになってしまう。

▼どうしてお茶をこぼすの!と子どもを叱ってもその子だって理由がわからない。手が滑ったのかもしれない。叱ってもさほど解決することはない。掃除をするのが嫌だから(面倒だから)八つ当たりをしているようにも見える。

▼もう少し大人になった子どもでも、少しいたずらが過ぎてしまうことがある。叱られて逃げ道を失った子は…嘘をつくかも知れない。

▼悪者になって別れる嘘もある〔ねこ〕

▼嘘でもいいからこの場を逃れてしまおう、新しい展開があるかも知れない…という幻想が浮かんで、口から出まかせを言って奈落のそこに落ちて行く。恋愛にだってこんな話は山ほどあるさ。

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